「魅力的な侍ジャパンを」井端弘和新監督就任 初のアンダー世代兼任[2023/10/04 21:22]

4日、日本プロ野球機構は日本代表「侍ジャパン」トップチームの新監督に井端弘和氏が就任し、またU−15日本代表の監督も兼任することを発表した。トップチームとアンダー世代の兼任は史上初である。

会見で井端新監督はトップチーム監督就任に際し「自分の持っているものをすべて捧げ全力で努めることが日本野球の恩返しになると」「野球が上手くなるために日々努力している様々な世代の選手がいると思う。こうした選手たちがいつかここでプレーしたいと確かな目標にできる、そんな魅力的な侍ジャパンを築いていきたい」と抱負を述べた。
当面の任期は来年11月の第3回プレミア12までとなるが、大会ごとに契約を更新していく形を採る。

初陣は11月開幕の第2回アジアプロ野球チャンピョンシップで目標は「優勝」と明言した。また同大会を「プレミア12、今後の国際大会に向けて有望な若手選手を見出す大事な大会」と捉え、「限られた時間の中ではあるが丁寧に準備していく」と先を見据えた。

井端弘和氏は2017年から稲葉ジャパンのコーチとして東京五輪の金メダル獲得に貢献した。その後2022年より2年間U−12日本代表の監督を務め、それらの経験を踏まえ「これまで少年野球、U−12、15、18、そして大学野球、社会人野球、様々な世代の野球に携わってきた。侍ジャパントップチームはその集大成であり、各世代の夢でもあると思う」「高い投手力や守備力を生かしてその中で緻密な野球、日本の今までやってきた野球を融合させていければいい」と日本野球の更なる進化を目標とした。

◇井端弘和(いばた・ひろかず)
1975年生まれ(48歳) 神奈川県出身
堀越高では2年春、3年夏に甲子園出場
亜大を経て97年ドラフト5位で中日入団
二塁・荒木雅博との二遊間「アライバ」コンビで活躍
ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度
2013年オフに巨人へ移籍し、2015年引退
通算1896試合、1912安打、56本塁打、510打点、打率.281
2013年WBC日本代表
2016〜18年は巨人で内野守備走塁コーチ
2017年からは日本代表コーチを担当
2022年からU−12日本代表監督

こちらも読まれています