バスケ・富樫勇樹 Bリーグに向け熱い思い パリ五輪への課題は“3Pシュート”[2023/10/05 19:02]
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5日にバスケットボールBリーグが開幕します。
今回お話を伺ったのは、日本代表のキャプテンを務めた富樫勇樹選手(30)です。新シーズンに向けて、熱い思いを持っていました。
■W杯後に大きく変わった熱量
ワールドカップでパリオリンピック出場権を獲得し、大きな歴史を作り上げた日本代表。
第4クォーターでの逆転劇など、ドラマチックな戦いぶりが続き、バスケットボールはかつてない盛り上がりを見せました。
内田篤人さん:「感じました?視線というか、今までにないぐらいの熱狂。僕が見させてもらったアリーナの熱狂がすごかった」
富樫選手:「そうですね。なかなかあそこまで立って叫んでっていうのは、(これまで)そんなに多くはないかな」
内田さん:「ワールドカップの前後では熱量って変わったなって思います?」
富樫選手:「本当に大きく変わったなと思います。今までと比べたら10倍とか、もうそれくらい(バスケを)知ってもらえたんじゃないかなと」
富樫選手の感じる変化は、決して大げさではありません。
実際、カーボベルデ戦の翌週に行われた千葉ジェッツのプレシーズンマッチはチケット完売。
富樫選手が地元で行ったバスケクリニックでも客席は埋め尽くされ、確実に高まる熱量に、感慨もひとしおです。
富樫選手:「僕はプロ選手として10年間やっているので、10年前のことを思うと今の状況がうれしい。Bリーグが始まって、徐々にですけど、こうやって盛り上がって。さらに、このワールドカップで勢いをつけられたのはすごく良かった」
■Bリーグ開幕 注目は“展開の速さ”“点数”
内田さん:「楽しみですか?開幕戦は」
富樫選手:「楽しみです。ワールドカップの熱が、Bリーグにも続くと思うので。千葉ジェッツだけじゃなく他のチームにとっても、このチャンスはすごく大きいと思うので」
5日に開幕するBリーグ。B1は24チームが3地区に分かれ、8カ月にわたって覇権を争います。
内田さん:「僕はどういったところに注目したらいいですか?」
富樫選手:「バスケットの良さは、展開の速さと点数。そこは他の競技と違う良さではあると思っている。日本代表がやっていた3ポイントシュートだったりテンポの速いバスケットというのは、かなりもう主流。Bリーグもテンポの速いバスケットをするチームが増えてきているかなと思います」
なかでも富樫選手の所属する千葉ジェッツは、まさにスピードを重視したバスケットが持ち味。Bリーグで日本代表のようなプレーが見られるかもしれません。
■パリ五輪への課題は“3Pシュート”
そして今シーズンは、およそ10カ月後のパリオリンピックに向けて大事なシーズンです。
富樫選手はワールドカップのなかで、取り組むべき課題も感じていました。
内田さん:「個人としてBリーグの中で、どういったところを意識してやっていこうと思いますか?」
富樫選手:「僕の中では第一に3ポイントシュート。今回のワールドカップで3ポイントシュートを相手はしっかり対策していた。それでボールが止まってしまう時間帯がたくさん出た」
優勝国のドイツでも、日本の3ポイントを警戒し、対策を徹底していました。
ドイツ戦での場面、ボールを持った富樫選手がドリブル突破。ディフェンダーがカバーにくれば、渡邊雄太選手がフリーで3ポイントを打てるのですが、富樫選手を囲みには行きません。ゴール下への侵入を許しても高さでカバーできるため、外へのパスコースを消して3ポイントを打たせなかったのです。
内田さん:「五輪は絶対そうなりますよね。対策してきますよね」
富樫選手:「絶対そうなると思います。ディフェンスがいる状態だったり、自分でどうスペースをとって3ポイントシュートを打てるか、決められるか。各選手がレベルアップをして、もう1年ないパリ五輪に向けて準備しないといけない。そこの質は高めていきたい」
内田さん:「試合を観に行ったら展開を引っ張っているスピードと、3ポイントシュートはバカスカ入るところを観ればいいですね?」
富樫選手:「はい、入れられるように毎試合、頑張りたい」
(「報道ステーション」2023年10月4日放送分より)