「もっと野球が上手くなりたい」菊池雄星 初の2桁勝利も更なる成長で雪辱誓う[2023/10/05 17:23]

<ツインズ 2−0 ブルージェイズ>日本時間5日
◇ア・リーグワイルドカードシリーズ 第2戦

ブルージェイズの菊池雄星は、ア・リーグワイルドカードシリーズ第2戦、敵地でのツインズ戦に2番手で登板。自身初のプレーオフでの登板だったが、1回2/3、3安打、1失点で勝ち負けはつかなかったが、チームは敗れポストシーズン敗退となった。

1戦目を落とし、後がないブルージェイズは総力戦で臨んだ。
菊池は試合開始ほぼ1時間前にグラウンドに姿を現し、先発登板時と同様にウォームアップを行い、スクランブル登板に備えた。

0−0で迎えた4回、無死1塁の場面でマウンドへ登ると、内野安打、四球で満塁のピンチを招き、ツインズの6番コレアに得意のスライダーをセンター前に運ばれ先制点を許した。このあと内野ゴロの間に追加点を許し、ブルージェイズはこの回2点を失った。
菊池は5回もマウンドへ上がり2アウトを取るが、2番ポランコにレフト前に運ばれ、ランナー許したところでマウンドを降りた。
ブルージェイズはその後巻き返すことができず2-0で敗戦した。

2連敗でポストシーズン敗退となりシーズンを終了したブルージェイズ。試合後菊池は「いいチームでしたから、1試合でも多くという思いでいましたけど」と悔しさを漏らした。
投球内容を振り返ると「僕が取られた2点(※自責点1)でね、結果的には決勝点取られてしまいましたから、悔しいし、この悔しさを持ちながらオフシーズン、鍛えて、強くなって、野球をうまくなって、また春に戻ってきたい」と来シーズンの雪辱を誓った。
メジャー5シーズン目を終えた菊池は、レギュラーシーズンで自己最多の11勝で初の2桁勝利を挙げた。さらにMLB通算500奪三振、日米通算100勝と節目の記録を達成した。菊池はシーズンを振り返り「しっかりと数字がついてきたという意味では初めての年」と自身を評価した一方で、メジャーの舞台を「自分自身が変化していかないと生き残れない世界」と難しさを口にした。
キャリアハイを記録しながらも「自分自身の天井はもっともっと上だと思っていますから、もっともっとフィジカルも、まあ心技体すべてですね。鍛え直して、もっともっと野球がうまくなりたい」とあくなき向上心を語った。

◇菊池雄星
今季レギュラーシーズン32試合に先発
11勝6敗 防御率3.86 181奪三振

写真:AP/アフロ

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