交流戦・CS開始 変わり始めたプロ野球界 あれから20年「再編問題」を乗り越えて
サンデーLIVE
[2024/06/24 10:00]
![](/articles_img/900004667_1920.jpg)
2
今からちょうど20年前、日本のプロ野球界は球界再編問題で大きな危機に直面していました。その時、いったい何があったのか。その後、プロ野球はどう変わってきたのか。そして、この先の未来にはどんな可能性が秘められているのか。古田敦也さんとともに考えます。
<全4回の#2>
■新球団誕生、交流戦、CS 変わり始めた野球界
再編問題に揺れた2004年以降、プロ野球界では様々な変化が起きました。
オリックスと近鉄が合併し、オリックス・バファローズ、そして50年ぶりの新規参入球団として、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生しました。
古田さん
「最初は合併反対という形でしたが、新規参入で新球団を入れるかどうか議論になりました。最終的にストライキの後に新規参入を審査することになり、新球団が生まれました」
「最初は合併反対という形でしたが、新規参入で新球団を入れるかどうか議論になりました。最終的にストライキの後に新規参入を審査することになり、新球団が生まれました」
そして2005年にセ・パ交流戦、2007年にはクライマックスシリーズが開始されました。今では毎年当たり前のように期待しながら見ていますが、これも再編問題がきっかけだったのでしょうか。
古田さん
「それまでの議論で話題には上がっていましたが、反対が多く、なかなか実現できなかったものが、この後になって急に進みました。新しい形を求めて、ファンを獲得しようという形になりました」
「それまでの議論で話題には上がっていましたが、反対が多く、なかなか実現できなかったものが、この後になって急に進みました。新しい形を求めて、ファンを獲得しようという形になりました」
松木安太郎さん
「新しいものを取り入れる力を当時、すごく感じました。試合数も多くなり、皆さんが楽しめる時間が多くなったのは印象的でした」
「新しいものを取り入れる力を当時、すごく感じました。試合数も多くなり、皆さんが楽しめる時間が多くなったのは印象的でした」
次のページは
■観客数↑ 各球団が自立へ■観客数↑ 各球団が自立へ
そして各球団の観客動員数も増加しました。
横浜DeNAベイスターズでは2016年横浜スタジアムを買収。球界再編問題前の2003年には約143万人だった観客数は2023年には約228万人にものぼりました
北海道日本ハムファイターズも、2023年に球団所有の球場「エスコンフィールド」開業。去年の観客数は約188万人と20年前に比べ約50万人増加しています。
古田さん
「それまでは球団経営で、どうしても放映権頼りのところがありました。巨人と一緒にやればといいと思っていましたが、自分たちの球場で観客を増やそうとしました」
「それまでは球団経営で、どうしても放映権頼りのところがありました。巨人と一緒にやればといいと思っていましたが、自分たちの球場で観客を増やそうとしました」
「他球団でも自分の球場で観客に何度も来てもらうような動きが見られました。ファンサービスが増えたことで、お客さんにも喜んでもらえることが多くなり、今年も多くの方に足を運んでいただいています」
「再編問題」は球界全体を揺るがす問題でしたが、結果として各球団が自立するようになっていきました。
古田さん
「そうですね。そこで売り上げを上げるために、いろいろなことをやるようになったと思います」
「そうですね。そこで売り上げを上げるために、いろいろなことをやるようになったと思います」
浅尾美和さん
「私はやはり生で観戦するのが大好きですし、応援歌もすごく楽しいです。また行きたいという気持ちになります。野球人口というよりも、野球好きの人がまた増えているのを感じますね」
「私はやはり生で観戦するのが大好きですし、応援歌もすごく楽しいです。また行きたいという気持ちになります。野球人口というよりも、野球好きの人がまた増えているのを感じますね」
(6月23日放送「サンデーLIVE!!」より)
#3 「プロ野球界の未来は? カギは「リーグマネジメント」古田と考える「再編問題」から20年」 に続く