大谷翔平ホームラン量産なぜこんなに打てる? 五十嵐亮太さんが挙げる“3つの要因”
スーパーJチャンネル
[2024/06/26 20:38]
![](/articles_img/900004819_1920.jpg)
4
大谷翔平選手(29)、なぜここまでホームランを打てるのでしょうか。元メジャーリーガーの五十嵐亮太さんに話を聞きました。
■五十嵐さんの予言が的中!?
大谷選手は日本時間26日もホームランを放ちました。これによって6月のホームラン数は10本となりました。この数字は、MVPを獲得した2021年(13本)を上回っていて、同じくMVPを獲得した去年(15本)のペースに追いつきました。このペースをどう見ていますか?
五十嵐さん
「いいペースできています。普通に見ていたら、並の投手では抑えられない、太刀打ちできない状態になっています」
「いいペースできています。普通に見ていたら、並の投手では抑えられない、太刀打ちできない状態になっています」
今月13日に出演した際、五十嵐さんは「このあとホームランウィークがありそう」と言っていましたが、まさに今“予言”が的中していますよね。
五十嵐さん
「こういうのはだいたい外すんですけど、当たっちゃいました。僕のは偶然なんですけど、大谷さんの成績は偶然じゃないです」
「こういうのはだいたい外すんですけど、当たっちゃいました。僕のは偶然なんですけど、大谷さんの成績は偶然じゃないです」
次のページは
■HR量産の要因(1)「6月だから」■HR量産の要因(1)「6月だから」
その偶然じゃないという五十嵐さんの見解です。“3つのポイント”で伺いました。
1つ目は「6月だから」とありますが、なぜ6月はこんなに好調なのでしょうか?
五十嵐さん
「6月は気温が上がってくるので、体が動きやすくなります。ピッチャーとの対戦も増えることによってボールをしっかり見ることができる、ピッチャーのボールに慣れてくるところが影響してきます」
「6月は気温が上がってくるので、体が動きやすくなります。ピッチャーとの対戦も増えることによってボールをしっかり見ることができる、ピッチャーのボールに慣れてくるところが影響してきます」
それだと全バッターが動きやすくなってきますが、なぜ大谷選手だけ抜けているのでしょうか?
五十嵐さん
「もともと大谷選手は『選球眼』がいいんですが、それに磨きがかかる。対戦するごとに自分のストライクゾーン、ボールゾーン、打っていいコースがしっかり分かってきています。自分が優位な展開で、打席の中で進めていくことができるんです」
「もともと大谷選手は『選球眼』がいいんですが、それに磨きがかかる。対戦するごとに自分のストライクゾーン、ボールゾーン、打っていいコースがしっかり分かってきています。自分が優位な展開で、打席の中で進めていくことができるんです」
次のページは
■HR量産の要因(2)「新・ルーティーン」■HR量産の要因(2)「新・ルーティーン」
2つ目は「新・ルーティーン」です。それは、大谷選手がバットを使って打席で距離を測るシーンのことです。今月14日から取り入れたようで、それ以降ホームランを7本打っています。
このルーティーンが見事にはまっているということですか?
五十嵐さん
「はまっていますね。大谷選手はもともといろんなことに敏感です。球場の景色、白いラインが球場によって太さが違うことから、感覚的に、立っている位置が微妙にずれていたらしいんです。距離を測ることによって自分の左足を毎回しっかり同じ位置に立てることで、同じ構えでできる。そこからボールを見極めることがうまくいっています」
「はまっていますね。大谷選手はもともといろんなことに敏感です。球場の景色、白いラインが球場によって太さが違うことから、感覚的に、立っている位置が微妙にずれていたらしいんです。距離を測ることによって自分の左足を毎回しっかり同じ位置に立てることで、同じ構えでできる。そこからボールを見極めることがうまくいっています」
選手にとってのルーティーンは、どれくらい影響があるのでしょうか?
五十嵐さん
「微妙なズレなんですけど、そこがずれることによって景色が変わったりします。今まで自分のなかでボールだと思ったものがストライクになってしまうところにつながります」
「微妙なズレなんですけど、そこがずれることによって景色が変わったりします。今まで自分のなかでボールだと思ったものがストライクになってしまうところにつながります」
気持ち的に大きく左右されるという感じでしょうか?
五十嵐さん
「自分の感覚とのズレがあるか、ないかというところなので。その感覚のズレがなければ、自分で納得して見極めたことになります。どの選手でも微妙なズレはありますが、それをいかに敏感に気づけるか、気づけないかというところが、一流かそうじゃないかの差にもなると思います」
「自分の感覚とのズレがあるか、ないかというところなので。その感覚のズレがなければ、自分で納得して見極めたことになります。どの選手でも微妙なズレはありますが、それをいかに敏感に気づけるか、気づけないかというところが、一流かそうじゃないかの差にもなると思います」
次のページは
■HR量産の要因(3)「審判を味方に?」■HR量産の要因(3)「審判を味方に?」
3つ目は「審判を味方に?」とあります。
五十嵐さん
「日本時間25日の第2打席のフォアボール。これは3ボール2ストライクから、映像上ではストライクゾーンに入っているんですが、審判はボールと判断しました。なぜかというと、大谷選手は選球眼がいい、そうなると審判も『際どいところで大谷選手が見逃したからボールだよね』と思いがちなんです。映像上では、ストライクでもボールでもどちらでもいいようなコースですが、『大谷選手だからちょっとボールかな』と審判もちょっと揺さぶられます」
「日本時間25日の第2打席のフォアボール。これは3ボール2ストライクから、映像上ではストライクゾーンに入っているんですが、審判はボールと判断しました。なぜかというと、大谷選手は選球眼がいい、そうなると審判も『際どいところで大谷選手が見逃したからボールだよね』と思いがちなんです。映像上では、ストライクでもボールでもどちらでもいいようなコースですが、『大谷選手だからちょっとボールかな』と審判もちょっと揺さぶられます」
五十嵐さんが見た感じはどっちだと思いましたか?
五十嵐さん
「どっちでもいいなと思いますが、投げる側からすると『ギリギリ入っていないかな?』というようなコースでした」
「どっちでもいいなと思いますが、投げる側からすると『ギリギリ入っていないかな?』というようなコースでした」
6月も残すところ、あと4試合となりました。3冠王も見えてきているなかで、前回的中した五十嵐さんは、今後の大谷選手どう見ていますか?
五十嵐さん
「打点であと4つですから、時間の問題ではないでしょうか。今のところ崩れるところが想像しにくいぐらい状態がいいです」
「打点であと4つですから、時間の問題ではないでしょうか。今のところ崩れるところが想像しにくいぐらい状態がいいです」
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年6月26日放送)