今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツのコーナー、題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第25回はサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の藤野あおば選手（20）です。おなじみの松木安太郎さんが取材しました。
■フジーニョ「ゴールへの推進力」
「あおばさんお好きな選手って誰でしたっけ？」
「昔はロナウジーニョ選手（元ブラジル代表）が好きで」
「ロナウジーニョということで、私もすぐ（ニックネームが）出てきました『フジーニョ』」
（Q.本人も公認する『フジーニョ』こと、藤野選手はどんな特徴の選手ですか？）
「とにかく攻撃的で明るい選手です。体の強さ、ドリブルのうまさ、そしてテクニックで、相手を引き付ける。本当にロナウジーニョみたいですよね。そして、強烈なシュートも持っています。なんでも出来る選手です。素晴らしい！」
去年7月、男女のワールドカップを通して日本選手最年少のゴール記録を更新しました（19歳180日）。なでしこジャパンが誇る若きゴールハンターです。
「今回のオリンピックで、モリアゲールポイントをちょっと聞きたいなと」
「どんなプレーの中でもゴールへ向かう意識だったりとか、ゴールへの推進力は自分の長所だと思ってるので」
■パリへ執念のヘディング「絶対に点を取る」
ゴールへの思いが強く表れたのが今年2月28日、東京・国立競技場で行われたパリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選の北朝鮮戦でした。1戦目をスコアレスドローで終え、迎えた2戦目。勝利した方がオリンピック出場が決まるという大一番でした。
後半32分、藤野選手はペナルティエリア内に侵入し、右からのクロスボールをヘディングシュートでゴール！
「あそこでゴールを決めたいという思いはあった？」
「体が勝手に動いていた部分あるんですけど、浮き球でボール来た時に自分もいけると思ったんで。（清家）貴子さんがいるの見えていたんですけど、自分が決めたい意志はかなり強くありました」
フリーで待つ清家選手も狙っていましたが、「絶対に点を取る」という執念が藤野選手を突き動かし、プロ初のヘディングで得点。貪欲な姿勢が生んだゴールで、パリへの切符を掴み取りました。
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■娘を想う両親のサポート“藤野の原点”■娘を想う両親のサポート“藤野の原点”
常にゴールを見据えている藤野選手の原点、そこには両親のサポートが大きく影響しています。
「どちらともサッカー未経験なんですけど、日頃から常に近くで自分を支えてくれる存在というか」
「どんなところが支えになりましたか？」
「父は小学生の頃から朝、近くの公園で自主練習に付き合ってくれて、シュートのインパクトの部分は本当に父との練習があったからだなって。母は環境だとかは常に作ろうとしてくれてて、トイレにサッカーの本がずらっと置いてあったりとか」
「トイレに！？」
「ひと時でもサッカーに繋がるようにという思いだと思うんですけど」
藤野選手のご両親にお話をうかがうことが出来ました。
「（トイレが）一番座っていられる。ゆっくりしてられるっていうか、他の人が話しかけるとか、そういうこともないですし、役に立てばいいなって」
「雨の日以外は毎日近くの公園に二人で行って、小学6年生ぐらいになると、（ボールを）ブロックすると手が痛いぐらいになってましたね」
サッカー経験がなくとも、娘を想う両親のサポートを受け、今もひた向きにゴールを狙う藤野選手。実は家族の前でゴールを決めた時だけ、あるポーズをしているのです。
「我々の方に向けて、お互いにそのポーズをしているんですね。『宇宙兄弟』っていう漫画があって、子ども達が好きで私もよく見てるんですけど、その中で勇気のポーズっていうのがある。オリンピックというすごい舞台でそのポーズができることを楽しみにしてますし、（ゴールを）決めたら、やってくれると思ってます」
家族との繋がりを象徴するこのポーズ、次はパリの舞台で！藤野選手のゴールに期待です。
「オリンピック、パリまで家族で見に来てくれるっていう話はしてくれてて、自分はもうプレーで見せる以外ほかないと思うので」
「目標は？」
「金メダルです。自分のゴールでしっかり勝たせられるように頑張ります」
（7月7日放送「サンデーLIVE!!」より）
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【Web限定】藤野×松木対談フルVer.動画