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大盛り上がりのパリオリンピックをさらに深掘りします。様々な競技が始まる前に、棒を使った謎の儀式が行われていました。その正体に迫ります。
■パリ五輪謎の儀式「始まりの合図」

パリ五輪謎の儀式「始まりの合図」
謎の儀式は、スケートボード中継にも映っていましたが、気付いていましたか。実はスケートボードだけではなく、様々な競技で行われています。
日本が金メダルを獲得した体操・男子団体予選でも、床を棒でトントントンと叩いていました。ハンドボールの試合前や、サッカーのグラウンドでも行われていました。そして、競泳のプールサイドでも叩いていました。
どの会場でも、競技が始まる前に行われています。この儀式はフランスで「始まりの合図」を意味していて、次のどちらかの伝統を模倣しています。どちらでしょうか。
A. フランス革命開戦の合図
B. 劇場開幕の合図
正解は「劇場開幕の合図」です。
大会公式ホームページによると、謎の儀式はフランスの劇場で中世から行われていた「Trois coups(トロワ・ク)」が元になっていて、直訳すると「3回たたく」という意味です。
劇場で幕が上がる直前、木の棒で3回床を叩いて「劇が始まりますよ!皆さん注目してください!」と観客の注意を集めていたそうです。
競技映像を見ると、むやみやたらに床を叩いてはいません。ちゃんと伝統を守って、3回叩いています。
どのような人が叩いているかも気になりますが、フランスの著名人や引退したアスリート、ボランティアなども叩いているということです。
競技だけではなく、始まる前の儀式にもぜひ注目してみてください。
(スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年7月31日放送)