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2024年11月9日 15:04

世界野球「プレミア12」がいよいよ開幕!〜 プレミア12とWBCは何が違う?〜

2024年11月9日 15:04

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いよいよ9日に開幕する第3回世界野球「プレミア12」。
侍ジャパンは今月13日に初戦を控えている。
2019年に開催された第2回大会で初優勝し、今回は大会連覇を目指す戦いになる。
「侍ジャパンが優勝」と聞くと2023年に開催され、14年ぶりに優勝した「WBC」が記憶に新しい。

「WBC」と「プレミア12」は何が違うのか。
意外と知らない人もいる「プレミア12」について詳しくみてみよう。

■侍ジャパンが最多3回の優勝している「WBC」とは?

まず、2023年に侍ジャパンが3回目の優勝を飾り、MVPに大谷翔平選手が輝いた「WBC」とはどのような大会だろうか。

よく耳にする大会名の「WBC」は略称であり、正式名称は「World Baseball Classic(ワールド・ベースボール・クラシック)」。

基本的に4年に1度春に開催され、前回大会出場国と予選を勝ち抜いた国の計20の国と地域が参加する野球世界一を決める大会である。

主催は「MLB(メジャーリーグベースボール機構)」や「MLB選手会」で、MLBのグローバル化や野球の魅力を世界に広めることを目的としている。

2023年WBC アメリカ代表マイク・トラウト選手
2023年WBC アメリカ代表マイク・トラウト選手

また、メジャーリーガーの出場が認められており、第5回大会の侍ジャパンでは、大谷翔平選手(当時・エンゼルス)やダルビッシュ有選手(パドレス)、アメリカ代表のマイク・トラウト選手(エンゼルス)、ドミニカ共和国代表のフアン・ソト選手(パドレス)など、多くのスーパースターが参加した。

2006年WBC初代王者に輝いた侍ジャパン
2006年WBC初代王者に輝いた侍ジャパン

WBCの歴代優勝国を見てみると、2006年第1回大会、2009年第2回大会を侍ジャパンが連覇。

2013年第3回大会をドミニカ共和国、2017年第4回大会をアメリカがそれぞれ優勝しており、2023年第5大会で再び日本が優勝している。
次回大会は2026年が予定されている。

■侍ジャパンが連覇を目指す「プレミア12」とは?

2015年プレミア12 組み合わせ会見
2015年プレミア12 組み合わせ会見

続いて、今月開催する「プレミア12」とはどのような大会だろうか。

2013年に設立されたWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催し、4年に1度秋に行われ、WBSC世界ランキングによって出場国が決まり、上位12の国と地域が参加する大会である。

2015年世界プレミア12 候補選手に選ばれた選手ら
2015年世界プレミア12 候補選手に選ばれた選手ら

WBSC世界ランキングとは、各世代別の国際大会の結果で算出されランク付けされる。
日本は世界ランク1位で、2位はメキシコと台湾、2023年のWBC決勝で侍ジャパンと戦ったアメリカは5位となっている。

「プレミア12」の目的として、「WBC」と同様に野球の魅力を世界に広めることに加えて、ソフトボールの普及、野球・ソフトボールのオリンピック競技への復帰がある。(2028年ロサンゼルス五輪では追加競技として承認された。)

2015年優勝を決め、トロフィーをら韓国の選手
2015年優勝を決め、トロフィーをら韓国の選手

第1回大会は2015年に行われ、小久保 裕紀監督が率いた侍ジャパンは準決勝で韓国に敗れた。
そして、韓国が勢いそのままに決勝でアメリカに勝利して初代王者に輝いた。

これまでに2回開催され、2019年に行われた第2回大会では侍ジャパンが優勝している。

■「プレミア12」と「WBC」で大きく違うのは3つ!

2019年初優勝を決めた侍ジャパン
2019年初優勝を決めた侍ジャパン
大会主催が違う
WBC:MLB(メジャーリーグベースボール機構)、MLB選手会
プレミア12:WBSC(世界野球ソフトボール連盟)
大会目的が違う
WBC:MLBのグローバル化や野球の魅力を世界に広める
プレミア12:野球・ソフトボールの魅力を世界に広める、
         オリンピック競技への復帰
大会参加資格が違う
WBC:前回大会出場国と予選を勝ち抜いた国20の国と地域が参加する
プレミア12:WBSC世界ランキングによって出場国が決まり、
         上位12の国と地域が参加する

■いよいよ開幕する世界野球「プレミア12」

大会連覇を狙う井端弘和監督が率いる侍ジャパンは、初戦でオーストラリアと対戦する。

選出メンバー ※11月8日現在

【投手】
井上温大(巨人)、北山亘基(日本ハム)、戸郷翔征(巨人)、才木浩人(阪神)、清水達也(中日)、鈴木昭汰(ロッテ)、鈴木翔天(楽天)、隅田知一郎(西武)、大勢(巨人)、高橋宏斗(中日)、早川隆久(楽天)、藤平尚真(楽天)、横山陸人(ロッテ)
【捕手】
古賀悠斗(西武)、坂倉将吾(広島)、佐藤都志也(ロッテ)
【内野手】
清宮幸太郎(日本ハム)、栗原陵矢(ソフトバンク)、紅林弘太郎(オリックス)、源田壮亮(西武)、小園海斗(広島)、牧秀悟(DeNA)、村林一輝(楽天)
【外野手】
五十幡亮汰(日本ハム)、桑原将志(DeNA)、佐野恵太(DeNA)、辰己涼介(楽天)、森下翔太(阪神)

■侍ジャパンの試合予定 ※日時は日本時間

【オープニングラウンド】
11月13日(水)19時 バンテリンドーム VSオーストラリア
11月15日(金)19時 台北ドーム VS韓国
11月16日(土)19時 台北ドーム VSチャイニーズ・タイペイ
11月17日(日)19時 天母スタジアム VSキューバ
11月18日(月)19時 天母スタジアム VSドミニカ
【スーパーラウンド】
11月21日(木)12時 東京ドーム から順次開催
【3位決定戦】
11月24日(日)12時 東京ドーム
【決勝】
11月24日(日)19時 東京ドーム
  • 2023年WBCで胴上げ投手となった大谷翔平選手
  • 2023年WBC アメリカ代表マイク・トラウト選手
  • 2006年WBC初代王者に輝いた侍ジャパン
  • 2015年プレミア12 組み合わせ会見
  • 2015年世界プレミア12 候補選手に選ばれた選手ら
  • 2015年優勝を決め、トロフィーをら韓国の選手
  • 2019年初優勝を決めた侍ジャパン