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久々に復活優勝を果たした、ゴルフ界ではとても珍しい兄妹コンビの秘話です。
■ゴルフ未経験の兄「キャディーさせて」
新垣比菜選手(25)
「(Q.6年ぶりの優勝、おめでとうございます!最後のパットを打つ時はどんな気持ちでした?)外しても優勝という状況ではあったので、手が震えてたとかではないんですけど、『これ入れたら優勝なんだ』と思いながら打ちました」
「(Q.6年ぶりの優勝、おめでとうございます!最後のパットを打つ時はどんな気持ちでした?)外しても優勝という状況ではあったので、手が震えてたとかではないんですけど、『これ入れたら優勝なんだ』と思いながら打ちました」
夢蔵(むさし)さん(34)
「涙で見えてなかったです。優勝するんだと思ったら、涙が出てきて見えてなかったです。見なきゃと思って」
「涙で見えてなかったです。優勝するんだと思ったら、涙が出てきて見えてなかったです。見なきゃと思って」
新垣比菜選手、プロ8年目の25歳。今シーズン6年ぶりの優勝でゴルフ界を盛り上げました。
隣にいるのが、3年前からキャディーを務める兄・夢蔵さんです。
兄妹でツアーを戦う珍しいコンビですが、実はさらに珍しいのが、なんと夢蔵さんがゴルフ歴0年でキャディになったということです。
新垣選手は、なぜゴルフ未経験の兄とコンビを組んだのでしょうか?まずは、その経緯から尋ねると…。
夢蔵さん
「僕から言いました。プロという舞台で戦う妹はマジすごいなと思っていたので、資格がいらず、プロが決めた人で良いのであれば、一度担がせてほしいとお願いしました」
「僕から言いました。プロという舞台で戦う妹はマジすごいなと思っていたので、資格がいらず、プロが決めた人で良いのであれば、一度担がせてほしいとお願いしました」
新垣選手
「全然ゴルフのこと分からないし、ピンを持つタイミングとかルールも分からないといけないし、無理でしょ!と思ったんですけど、お母さんに『夢蔵にキャディーさせてちょうだい』と言われて。じゃあ『いいよ』と」
「全然ゴルフのこと分からないし、ピンを持つタイミングとかルールも分からないといけないし、無理でしょ!と思ったんですけど、お母さんに『夢蔵にキャディーさせてちょうだい』と言われて。じゃあ『いいよ』と」
夢蔵さん
「1回やらせればみたいな?」
「1回やらせればみたいな?」
新垣選手
「そうそう!」
「そうそう!」
夢蔵さん
「ラウンドする時、プロもキャディもヤーデージブックという、コースが残り何ヤードとか分かるコースメモがあるんですけど、欲しいじゃないですか?力になれなくても、話合いができなくても、持ってたいんです。『俺も欲しいなー』って言ったら、『えっ、持たないでよくない?要らなくない?』って。確かにあの時は持たないで良かった!」
「ラウンドする時、プロもキャディもヤーデージブックという、コースが残り何ヤードとか分かるコースメモがあるんですけど、欲しいじゃないですか?力になれなくても、話合いができなくても、持ってたいんです。『俺も欲しいなー』って言ったら、『えっ、持たないでよくない?要らなくない?』って。確かにあの時は持たないで良かった!」
新垣選手
「見ても分からないだろうな…というのはあったし」
「(Q.始めた当時は、キャディーとしてのアドバイスは求めていない?)そうですね」
「見ても分からないだろうな…というのはあったし」
「(Q.始めた当時は、キャディーとしてのアドバイスは求めていない?)そうですね」
夢蔵さん
「プレーに対しても必要としてないし、技術も知識もないので必要としていない。『極力私の邪魔をするな!』というのが(要望)。そうだよね?」
「プレーに対しても必要としてないし、技術も知識もないので必要としていない。『極力私の邪魔をするな!』というのが(要望)。そうだよね?」
新垣選手
「元々1人でやりたいタイプだったので、そこは変わらないです」
「元々1人でやりたいタイプだったので、そこは変わらないです」
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■「沖縄帰りたい」どん底の時に…■「沖縄帰りたい」どん底の時に…
キャディーの役割を十分に果たせていないという夢蔵さん。でも、新垣選手には、兄ではないといけない理由がありました。
新垣選手
「プロになって2〜3年はメンタル的にキツかったですし、コースに行きたくない、沖縄帰りたいという気持ちの時もありました」
「プロになって2〜3年はメンタル的にキツかったですし、コースに行きたくない、沖縄帰りたいという気持ちの時もありました」
プロ1年目から優勝した新垣選手。しかし、その後は結果が振るわず。練習も嫌、試合も嫌、自暴自棄になり、いつしかゴルフと向き合えなくなっていました。
夢蔵さん
「試合の数十分前に大会本部から電話きて『きょう試合に来ますよね?』と連絡があっていくみたいなこともあったでしょ?車から出られなくて」
「試合の数十分前に大会本部から電話きて『きょう試合に来ますよね?』と連絡があっていくみたいなこともあったでしょ?車から出られなくて」
新垣選手
「車から降りられない時もありましたね」
「車から降りられない時もありましたね」
そんなどん底の時に、キャディーを名乗り出たのが、兄の夢蔵さんでした。
新垣選手
「職場に家族や身内が一緒にいてくれるようになって、コースに行きたくない。試合に行きたくないという気持ちはなくなりました。保育園児が『保育園行きたくない!』ってなるけど、親が一緒なら行ける。みたいな」
「職場に家族や身内が一緒にいてくれるようになって、コースに行きたくない。試合に行きたくないという気持ちはなくなりました。保育園児が『保育園行きたくない!』ってなるけど、親が一緒なら行ける。みたいな」
夢蔵さん
「俺がいなくなったら行きたくない?」
「俺がいなくなったら行きたくない?」
新垣選手
「1〜2週間なら大丈夫だけど、そういう感じになるかもしれない」
「1〜2週間なら大丈夫だけど、そういう感じになるかもしれない」
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■「ずっといってもらいたい存在」■「ずっといってもらいたい存在」
実際に二人の練習に密着すると、いつも楽しそうに会話しています。新垣選手のコーチを務める青木翔さんにも夢蔵さんについて聞いてみました。
青木コーチ
「比菜ちゃんのキャディーは夢蔵しか無理だなと。『プロキャディーがアドバイスした方がいい』って簡単に言うけど、一緒にいる時間が長いので。夢蔵の存在は比菜ちゃんにとって大きい。彼がいたから勝てたと思うし、腐らずにやれたのは兄貴の存在があったから」
「比菜ちゃんのキャディーは夢蔵しか無理だなと。『プロキャディーがアドバイスした方がいい』って簡単に言うけど、一緒にいる時間が長いので。夢蔵の存在は比菜ちゃんにとって大きい。彼がいたから勝てたと思うし、腐らずにやれたのは兄貴の存在があったから」
そして、6年ぶりの復活優勝を果たしたのです。
新垣選手
「兄に担いでもらうようになってから、いつかはこのコンビで優勝できたらいいなと夢に思っていたので、今年かなえられてうれしかったです」
「兄に担いでもらうようになってから、いつかはこのコンビで優勝できたらいいなと夢に思っていたので、今年かなえられてうれしかったです」
夢蔵さん
「何も分からなかったけどキャディーをやらせてくれて、力は技術面ではなれてないけど、いつか一緒に『こうだよね』って言いながら回れたらうれしいです」
「何も分からなかったけどキャディーをやらせてくれて、力は技術面ではなれてないけど、いつか一緒に『こうだよね』って言いながら回れたらうれしいです」
新垣選手
「心地良くゴルフできてるのは、お兄ちゃんのおかげ。今はもうずっと一緒にいてもらいたい存在。本当にありがとうという感じ」
「心地良くゴルフできてるのは、お兄ちゃんのおかげ。今はもうずっと一緒にいてもらいたい存在。本当にありがとうという感じ」
夢蔵さん
「って感じ?ありがとう!」
「って感じ?ありがとう!」
【年に1度のゴルフ団体戦】2024年12月8日(日)日立3ツアーズ選手権
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