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報道ステーション

2024年12月18日 17:08

竹田麗央選手、新な武器で年間女王へ 今季意識した「一瞬の間を作る」アプローチ

2024年12月18日 17:08

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 1年を締めくくる表彰式が行われました。初の年間女王に輝いた竹田麗央選手(21)。強さの秘密を聞いてきました。

■今季輝いた女子ゴルファーが集結

 豪華絢爛(けんらん)。今シーズンを戦い抜いた選手たちが一堂に会しました。共に海外メジャーを制した笹生優花選手(23)と古江彩佳選手(24)は輝き賞を受賞しました。

 パリオリンピックでの活躍も光った山下美夢有選手(23)は歴代最少の平均ストロークをマークしました。

 そんななか、華やかな振袖姿で登場したのは21歳の竹田麗央選手。年間最優秀選手賞に加え、史上最高額での賞金ランキング1位など、5冠を達成しました。

竹田選手
「あんまり物欲がないので貯金します。叔母もすごく活躍されて、私もいつか越えたいなと思っていたので、まだまだですけどこれからも頑張りたいです」
叔母は平瀬真由美プロ
叔母は平瀬真由美プロ

 実は叔母は過去、2年連続賞金女王を獲得した平瀬真由美さん。来シーズンからは叔母も戦ったアメリカツアーに挑戦します。

■新たな武器で年間女王へ

 今年の竹田麗央選手の活躍はまさに快進撃でした。4月に国内初優勝を飾ると、9月の国内メジャーでは2連勝と、年間8勝。大ブレイクのシーズンとなりました。

ヒロドキャスターが竹田選手を取材
ヒロドキャスターが竹田選手を取材
ヒロド歩美キャスター
「頂点の景色ってどうでした?」
竹田選手
「優勝ってこんな感じなんだってすごく思いましたね。優勝した後、焼肉屋に行ったんですけど、すごくおいしかったです」
ヒロドキャスター
「どの部位がおいしかった?」
竹田選手
「ハラミ」

 2年前にプロデビューを果たした竹田選手。その最大の武器は、すさまじい飛距離を生み出すドライバーショット。平均飛距離は、263.2ヤード。これは、国内ツアー史上最長記録を誇ります。しかし…。

竹田選手
「『ドライバーの飛距離を生かせていない』と思うことがたくさんあった。去年もショットの飛距離は出ていて、優勝している選手に負けていなかった。最後のショートゲームだったり、差を感じた」

 去年までは、ティーショットで有利に運べたシーンでもアプローチで寄せきれず、優勝を何度も逃しました。

竹田選手
「もっとうまくならないといけない」

 浮き彫りとなった弱点、「アプローチ」。これを克服するために、今シーズン意識したことがあるといいます。

■クラブを引いた時の「一瞬の間」を意識

今季は「間を作る」
今季は「間を作る」
竹田選手
「アプローチが悪くなってくると、無意識にリズムが速くなるので、それを防ぐために、ゆっくりクラブを振ることを取り入れた」

 意識したのは、クラブを引いた時の「一瞬の間」。一体どんな意味があるのでしょうか?

竹田選手
「下半身が先に動いてからクラブが下りる。上半身は力を抜いて、下半身リードで打つ。下半身からいくと、クラブを自然と振り下ろせる」
今季「下半身から動かす」
今季「下半身から動かす」

 クラブを下す時に、腕から先行するのでなく一瞬の間を作ることで下半身から動かす。ちょっとした意識でアプローチは大きく安定したといいます。グリーン周りの精度を表す、「リカバリー率」は大きく順位をあげました。

 初の国内メジャー制覇がかかる、9月の日本女子プロゴルフ選手権。ここでも光ったのはアプローチ。繊細な改革が初優勝につながっていたんです。

竹田選手
「アプローチで助けられた試合が何回もあったし、優勝争いが大きく変わる。これからも自信を持ってプレーできる」
ヒロドキャスター
「来年はどんな年にしたい?」
竹田選手
「アメリカツアーは小さいころからプレーしたいと思っていた。色々大変なこともあると思う。最後まで自分を信じて最終戦まで頑張りたい」

 他にも「攻めの気持ちを持てるようになった」と話していて、実は最終日の平均打数が今年全体の1位というデータがあります。

 つまり、最終日にスコアを伸ばせているということです。そういった優勝争いで勝ち切る強さも加わって今年は8勝というすさまじい成績につながりました。

(「報道ステーション」2024年12月17日放送分より)

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