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駒大苫小牧高校時代から楽天、ヤンキースで数々の伝説を残してきた、日本を代表するピッチャー田中将大投手(36)。ここ数年苦しい結果が続くなか、新天地・巨人で迎える勝負のプロ19年目。復活に懸ける覚悟に迫ります。
■巨人移籍 復活への課題
田中投手
「ここ数年で間違いなく一番体は動いていると思うし、状態含めていいんじゃないかな」
「ここ数年で間違いなく一番体は動いていると思うし、状態含めていいんじゃないかな」
田中投手はプロ19年目の今シーズン、新天地・巨人で迎えます。
田中投手
「(Q.ブルペンは今年何回目?)今年1回目です。しっかり傾斜で投げられたらいい」
「(Q.ブルペンは今年何回目?)今年1回目です。しっかり傾斜で投げられたらいい」
この日は、今年初めてのブルペン入り。感覚を確かめるように投げ込みます。
去年はプロ野球人生のどん底を味わった1年でした。右ひじの手術を経て迎えた
昨シーズン、わずか1度の登板で自身初のシーズン0勝。かつて「24勝無敗」を誇った面影はありませんでした。
田中投手
「昨季は一年間、何もできなかった。プロ野球人生で、一度もなかった。一年、本当に苦しかった。なかなか状態が上がらず、思うように投げられない。コンディションが整わない時期が長くて、ちゃんと投げられるようになるのかなという想いもあった」
「昨季は一年間、何もできなかった。プロ野球人生で、一度もなかった。一年、本当に苦しかった。なかなか状態が上がらず、思うように投げられない。コンディションが整わない時期が長くて、ちゃんと投げられるようになるのかなという想いもあった」
どん底にいた1年を、田中投手はどう捉えているのか。
田中投手
「(Q.去年1年間は野球人生において良い期間だったと捉えられていますか?)そうしないといけないと思います。今それを言っても、周りは『何言ってるんだ』ってなるんですよ。だからそうするためにも今年はすごく大事だと思うし、結果を残す、結果で証明するしかない」
「(Q.去年1年間は野球人生において良い期間だったと捉えられていますか?)そうしないといけないと思います。今それを言っても、周りは『何言ってるんだ』ってなるんですよ。だからそうするためにも今年はすごく大事だと思うし、結果を残す、結果で証明するしかない」
「結果で証明する」。復活への課題は見えています。
田中投手
「(去年は)手術後というところが大きかったとおもいますけど、それプラス自分の体のバランスとか、色々なことがあいまって一緒にきてしまったから、余計うまくいかなかったと分析していて、年齢による体の変化もある」
「(去年は)手術後というところが大きかったとおもいますけど、それプラス自分の体のバランスとか、色々なことがあいまって一緒にきてしまったから、余計うまくいかなかったと分析していて、年齢による体の変化もある」
右ひじ手術の影響で、体の状態が以前のようには戻らず。さらに年齢による変化もあいまって、思うように動かなくなっていました。
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■ダルビッシュからのアドバイス■ダルビッシュからのアドバイス
そこでこのオフ、改善に向けて取り入れたことがあります。
田中投手
「今年は有酸素運動を多めに入れようかなと思っているんですけど、今までよりね」
「今年は有酸素運動を多めに入れようかなと思っているんですけど、今までよりね」
それは有酸素運動を増やすこと。あの先輩投手を参考にしていました。
田中投手
「ダルビッシュさんとやり取りをして、どういう練習しているかと情報交換をした時に、有酸素運動を入れて体の血の巡りを良くする。そこは年齢を重ねるごとに意識するところ。あとは体を少し絞れればと思っている」
「ダルビッシュさんとやり取りをして、どういう練習しているかと情報交換をした時に、有酸素運動を入れて体の血の巡りを良くする。そこは年齢を重ねるごとに意識するところ。あとは体を少し絞れればと思っている」
ダルビッシュ有投手(38)は、田中投手の2歳上ながら、メジャーリーグの第一線で活躍を続けるベテランです。その助言を取り入れ、田中投手も有酸素運動を増やしていました。
田中投手
「やばいよ、やっぱりきつい。質と量は今までよりも求めてやっているので、しっかりと1本1本負荷はかかっている感じはしている。体バリバリ」
「やばいよ、やっぱりきつい。質と量は今までよりも求めてやっているので、しっかりと1本1本負荷はかかっている感じはしている。体バリバリ」
さらに、データを元に見直しているのが食生活です。
株式会社明治 大前恵管理栄養士
「脂質がちょっと多いけれど、炭水化物の割合が低いのであまり気にしなくていい」
「脂質がちょっと多いけれど、炭水化物の割合が低いのであまり気にしなくていい」
このオフは今まで以上に体と向き合っています。かつてないほど苦しみ、もがいた1年。二軍生活のなかにも収穫はありました。
田中投手
「(楽天に復帰後は)自分が積極的に年下の選手たちとコミュニケーションをとって、やっていかないといけないと思ってやっていた。リハビリを一緒に頑張っている選手たちを食事に誘ったりとか、話す機会は自然と増えたし、自分にとっても良い時間」
「(楽天に復帰後は)自分が積極的に年下の選手たちとコミュニケーションをとって、やっていかないといけないと思ってやっていた。リハビリを一緒に頑張っている選手たちを食事に誘ったりとか、話す機会は自然と増えたし、自分にとっても良い時間」
初めてともいえる長い二軍生活。だからこそ生まれた若手選手たちとの時間。巨人では最年長ピッチャーとして、若い投手陣を引っ張っていきます。
田中投手
「新しい環境のなかで、いろいろ手探りでやっていかないといけない部分は出てくる。それが楽しみでもありますし、(巨人には)たくさんいい選手がいますけど競争に勝って、先発のマウンドに1試合でも多く上がりたい」「(Q.キャンプ初日ではそんな田中選手を見せてくれる?)普通にやりますよ、僕は」
「新しい環境のなかで、いろいろ手探りでやっていかないといけない部分は出てくる。それが楽しみでもありますし、(巨人には)たくさんいい選手がいますけど競争に勝って、先発のマウンドに1試合でも多く上がりたい」「(Q.キャンプ初日ではそんな田中選手を見せてくれる?)普通にやりますよ、僕は」
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■「日米通算200勝」あと3勝■「日米通算200勝」あと3勝
ヒロド歩美キャスター
「田中投手の気概を感じましたね」
「田中投手の気概を感じましたね」
大越健介キャスター
「復活に懐疑的な見方もあるかもしれませんが、高校時代からずっと見てきた田中選手に対しては、もっと温かい応援の声もあるし、そういう視線を力にしてほしいと思いますね」
「復活に懐疑的な見方もあるかもしれませんが、高校時代からずっと見てきた田中選手に対しては、もっと温かい応援の声もあるし、そういう視線を力にしてほしいと思いますね」
ヒロドキャスター
「日米通算200勝まであと3勝」
「日米通算200勝まであと3勝」
大越キャスター
「それも通過点として楽しみですね」
「それも通過点として楽しみですね」
ヒロドキャスター
「キャンプインでの表情にも注目したいと思います」
「キャンプインでの表情にも注目したいと思います」
(「報道ステーション」2025年1月15日放送分より)