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2025年2月1日 14:42

阪神・森下翔太、新4番へ 先輩のDeNA・牧秀悟が変えた“未熟な心” 中大時代の出来事

2025年2月1日 14:42

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 1日からキャンプが始まるプロ野球の特集です。阪神タイガースの森下翔太選手(24)。去年はチームでも侍ジャパンでも活躍し、今年は新4番が期待されています。実は、森下選手の野球人生を大きく変えるきっかけを作ってくれた1人が、DeNAの牧秀悟選手(26)なんです。

■普段は優しい先輩が…変えた“未熟な心”

ヒロド歩美キャスター
「どうですか?自主トレは」
森下選手
「ほぼオフなしで頑張っています」

 キャンプインに向け自主トレに励む森下翔太選手。プロ2年目の昨シーズンはチームの主軸を担うと、世界野球プレミア12では全試合で4番に座り、大会ベストナインにも選ばれました。

4番を任せられるには…
4番を任せられるには…
ヒロドキャスター
「藤川球児監督が、4番を示唆している」
森下選手
「責任もありますし、プレッシャーも絶対かかる。人間性が頼られたり、『こいつなら任せられる』というところがないと、4番って任せられない。チームから思ってもらえるような選手になりたい」
未熟だったという学生時代
未熟だったという学生時代

 今では主軸として奮闘する森下選手ですが、学生時代は未熟な部分もあったといいます。

森下選手
「自分よがりというか、自分中心のプレースタイル。当時はいろいろな人に迷惑をかけた。牧さんにも言われました」
中央大学時代の森下翔太と牧秀悟
中央大学時代の森下翔太と牧秀悟
中央大学時代の森下翔太と牧秀悟
中央大学時代の森下翔太と牧秀悟

 中央大学の2学年先輩・DeNAの牧秀悟選手。彼が森下選手を大きく変えるきっかけの1人になりました。

森下選手
「普段めっちゃ優しいので、よっぽどのことがないと怒らない」
中央大学時代の出来事
中央大学時代の出来事

 それは、ある日のベンチでの出来事でした。

森下選手
「大学の時の監督から怒られて、それが自分の中ですごく気に食わなくて。ベンチで文句を言った。監督にも聞こえるような感じで。その時のキャプテンだった牧さんから『お前ちょっと来い!」と言われて、裏の部屋みたいな所に呼ばれて、とりあえず正座をして。牧さんに殺されるんじゃないかって勢いで怒られた。試合に出ていたし、後輩からも見られる立場の時に『そういう態度をお前がしてどうするんだ』と。受け入れるしかなかった」

■実力と人間性も認められ…阪神の4番候補に

先輩・牧から本気の叱りで変わり始めた森下
先輩・牧から本気の叱りで変わり始めた森下

 チームの士気に影響するほど、自己中心的な行動を取ってしまった森下選手。牧先輩から本気の叱りを受け、変わり始めたのです。

森下選手
「打てなかった時に、下を向いてベンチ裏で悔しがりたいけど、ベンチに残って誰かがヒット打った時に一緒に盛り上がるとか、高校や大学時代には絶対にできなかった」

 今では、牧先輩とともに侍ジャパンを牽引(けんいん)する森下選手。実力とともに、その人間性も認められて、阪神の4番候補となったのです。

牧を超えたいという思いは?
牧を超えたいという思いは?
ヒロドキャスター
「牧さんに近づきたい、超えたいという思いは?」
森下選手
「もちろん超えますよ!」
ヒロドキャスター
「牧先輩にあの時はありがとうって、今なら言える?」
森下選手
「言ってあげてもいいかな」

 2人の信頼関係の強さも感じましたが、牧選手だけではなく、これまでもいろんな人に厳しい言葉をもらい、「変わらないといけない」と成長してきたからこそ今の自分がある。この先、見据える先は「みんなが認める4番」だと意気込んでくれました。

 いよいよ1日からキャンプが始まります。

(「報道ステーション」2025年1月31日放送分より)

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  • 中央大学時代の森下翔太と牧秀悟
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