11日からバドミントンの世界最古のトーナメント「全英オープン」が始まります。そこで、ぜひ覚えてほしい選手が宮崎友花選手(18)。内田篤人さんが今、期待の逸材に会ってきました。
■全日本総合選手権 高校生で日本一に
バドミントン女子シングルスのニュースター、宮崎友花選手。1日に山口県・柳井商工の卒業式を終えたばかりの18歳です。
「自分のプレーでたくさんの人に(バドミントンの)魅力を伝えられる、愛される選手になりたいなって思います」
そんな彼女が去年12月、バドミントン界に大きなインパクトを与えました。全日本総合選手権で、なんと高校生ながら日本一!山口茜選手以来10年ぶり、史上5人目の快挙を成し遂げました。
「大会前は日本一を狙っていた?」
「高校生の間に優勝したい気持ちがあって、勝ちたい思いはありました」
「目標は優勝だけ狙っていた?」
「はい」
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■“予測不能ショット”を内田篤人が体験■“予測不能ショット”を内田篤人が体験
16歳の時、世界ジュニアで金メダルを獲得。日本代表に初選出されると、おととし430位だった世界ランキングはこの2年で7位に。瞬く間に世界のトップランカーへと駆け上がりました。
成長著しい18歳。パリオリンピック代表の先輩たちは宮崎選手のすごさについて、こう語ります。
「考えながら配球しているイメージがあります」
「いい意味で化け物。想像もしていないところに飛んでくる」
「想像もしていないところに飛んでくる」ショットを内田さんが体験してみました。
クロススマッシュとストレートスマッシュに、内田さんは「無理!無理!分かんないから。こっち(左)にくるのか、こっち(右)にくるのか」と話しました。
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■相手の予測を外すカギは「フォーム」■相手の予測を外すカギは「フォーム」
「相手選手から『どこに打つか分からない』って言われたことありますか?」
「よく言われます。打ち分けは強みだと思っています」
内田さんが体験した宮崎選手のショット。それは山口選手との一戦でも見られました。山口選手の動きに注目してみると、宮崎選手のクロススマッシュに反応できていません。
「想像もしていないところに飛んでくる」ショットで、世界トップレベルの山口選手から勝利をつかみ取っていました。
相手の予測を外すカギとなっていたのが、宮崎選手のフォームです。
宮崎選手のフォームに注目。まずはストレート。今度はクロス。2つを重ねてみると、打つ瞬間まで全く同じフォームです。打つ瞬間に手首をうまく使うことこそが宮崎選手ならではのテクニックです。
予測不能なショットを武器に、いよいよ世界の頂点を目指します。
「まだ女子シングルスでは五輪の金メダルを取ったことがないので、自分が最初の一人になりたいなって思います」
■内田「どんどん成長してほしい」
「プロの選手たちが分からないんだから、僕が分かるわけないです。そりゃ、とれないんですよ。高校生で日本一になるって、すごいなって思ったんですけど、本人は『世界のトップで活躍している人たちは、この年代なら優勝している』といった感じで、通過点くらいにしか感じていない様子でした。久しぶりにバドミントン界に出てきた新星なので、11日から始まる世界トップがそろう全英オープンでも力を発揮して、どんどん成長していってほしいなと思います」
(「報道ステーション」2025年3月7日放送分より)