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王貞治さん(85)が26日、新たな団体「球心会」の設立を発表しました。
球心会の趣旨は、王貞治さんや大谷翔平選手を超えるような子どもたちに夢と希望を与える世界的ヒーローが生まれ続ける未来をつくることです。
「球心会」代表の王さん、副代表の栗山英樹さん(64)にじっくりお話を伺いました。
王代表「野球に恩返しができれば」
王さん
「球心会を設立するにあたって、野球に対する思いは、年が経っても全然変わらない。年々その思いが強くなっていく。同時に、今の野球界、このままでいいのかなという思いもありまして。各団体の横のつながりをよくできたら、もっと野球界のためになると思って。球心会として、そのお役に立てる仕事をしようと」
「球心会を設立するにあたって、野球に対する思いは、年が経っても全然変わらない。年々その思いが強くなっていく。同時に、今の野球界、このままでいいのかなという思いもありまして。各団体の横のつながりをよくできたら、もっと野球界のためになると思って。球心会として、そのお役に立てる仕事をしようと」
今回設立した「球心会」が取り組む主なテーマは「野球ができる機会の創出」「プロ野球球団増加などの市場拡大」。これらに対して、NPB、高野連などのアマチュア野球、ソフトボールなどそれぞれの団体と球心会が一体となって取り組みます。
ヒロド歩美キャスター
「球心会を立ち上げようと思ったきっかけは何ですか?」
「球心会を立ち上げようと思ったきっかけは何ですか?」
王さん
「時々野球教室とかに行ったりすると、監督をやっている人たちとかが、『子どもたちが減っているので、野球少年が減っているので、なんとかしてくださいよ』と言ったり、そういうことをいろいろ聞くもんで。そういったことで少しでも野球に恩返しができれば」
「時々野球教室とかに行ったりすると、監督をやっている人たちとかが、『子どもたちが減っているので、野球少年が減っているので、なんとかしてくださいよ』と言ったり、そういうことをいろいろ聞くもんで。そういったことで少しでも野球に恩返しができれば」
ヒロドキャスター
「私自身、長い間高校野球取材をしてきたのですが、色々な学校に行った時に、まず野球を始めるきっかけはお父さんだったり、兄弟、身内にそういうきっかけがあったと。ただ、そういう家庭じゃない子たちは、きっかけがないから野球に触れることがないという話を聞いて。そこに関して、野球に触れるきっかけは、王さんはどのように感じられていますか?」
「私自身、長い間高校野球取材をしてきたのですが、色々な学校に行った時に、まず野球を始めるきっかけはお父さんだったり、兄弟、身内にそういうきっかけがあったと。ただ、そういう家庭じゃない子たちは、きっかけがないから野球に触れることがないという話を聞いて。そこに関して、野球に触れるきっかけは、王さんはどのように感じられていますか?」
王さん
「最初はある程度、強引に野球に触れさせてみるということは必要。『とにかくやってみようよ』という形で、輪の中に入れるということは、今の時代だからこそ必要」
「最初はある程度、強引に野球に触れさせてみるということは必要。『とにかくやってみようよ』という形で、輪の中に入れるということは、今の時代だからこそ必要」
栗山さん
「最初にどう野球に接してもらうかというのは課題。それは王さんもすごく言われていて、逆に野球をやっている子じゃなく、これからやる子たちにどうやってアプローチできるのかという宿題をもらっている」
「最初にどう野球に接してもらうかというのは課題。それは王さんもすごく言われていて、逆に野球をやっている子じゃなく、これからやる子たちにどうやってアプローチできるのかという宿題をもらっている」
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子どもたちに向き合うため指導資格取得
まずは「野球に触れるきっかけ」づくり。そこで、幼少期の子どもたちに向けたイベントを、全国各地の団体などと協力し、準備しています。
栗山さん
「子どもたちにとってプロ野球選手はすごいかもしれないけど、近くにいる高校野球のお兄ちゃんが教えてくれるということはすごくうれしいはず。みんなが手をつないでできることを、みんなでやっていく」
「子どもたちにとってプロ野球選手はすごいかもしれないけど、近くにいる高校野球のお兄ちゃんが教えてくれるということはすごくうれしいはず。みんなが手をつないでできることを、みんなでやっていく」
王さん
「我々だけだと全部カバーできませんから、そういう思いを持ってる人をどんどん募って輪を広げていきたいと。とにかく論より証拠で野球をやらせてみよう。やったら面白いとか、ボールに当たったら痛いとか、自分で体験してもらって、子どもたちが明日、よし!自分から行こうと思ってくれるように向けたいですね」
「我々だけだと全部カバーできませんから、そういう思いを持ってる人をどんどん募って輪を広げていきたいと。とにかく論より証拠で野球をやらせてみよう。やったら面白いとか、ボールに当たったら痛いとか、自分で体験してもらって、子どもたちが明日、よし!自分から行こうと思ってくれるように向けたいですね」
王さん自身も子どもたちに向き合うために、なんと講習と試験を受け、指導資格を取得しました。
王さん
「資格を取るってことは、ある一定の枠の中で子どもたちと触れるわけだから、やっぱりやっちゃいけないこととか、そういったことも分かって、子どもたちに接するためには資格が必要だと。資格を受けてよかったですよ。子どもが近くになったような気がします。こういう教え方はダメなんだな。今まで自分がやっていたことでも、言葉遣いがそれじゃダメだとか、いい勉強になった。子どもが心地よく、あすも練習に参加したいと思う教え方、指導法というものを前面に出していくべきだと思います」
「資格を取るってことは、ある一定の枠の中で子どもたちと触れるわけだから、やっぱりやっちゃいけないこととか、そういったことも分かって、子どもたちに接するためには資格が必要だと。資格を受けてよかったですよ。子どもが近くになったような気がします。こういう教え方はダメなんだな。今まで自分がやっていたことでも、言葉遣いがそれじゃダメだとか、いい勉強になった。子どもが心地よく、あすも練習に参加したいと思う教え方、指導法というものを前面に出していくべきだと思います」
栗山さん
「王さんの試験の点数を野球でつけるのは(採点者は)相当しんどかったと思います」
「王さんの試験の点数を野球でつけるのは(採点者は)相当しんどかったと思います」
さらに、全国の子どもたちに野球を身近に感じてもらうため、王さんは兼ねてからある構想を抱いてきました。
王さん
「(プロ野球は)今12球団でしょ。あと4つぐらい増やしたい。20チームぐらいにしたいね」
「(プロ野球は)今12球団でしょ。あと4つぐらい増やしたい。20チームぐらいにしたいね」
栗山さん
「スター選手をつくるというのは、野球選手の幅や人数が増えれば、力の差がでてきてスターが生まれやすい。色々なプラスの面が生まれてくると思う。王さんが『野球をなんとかせい』と言ったものの一つに入っているので」
「スター選手をつくるというのは、野球選手の幅や人数が増えれば、力の差がでてきてスターが生まれやすい。色々なプラスの面が生まれてくると思う。王さんが『野球をなんとかせい』と言ったものの一つに入っているので」
王さん
「僕らが野球を分かるようになってきた時に、アメリカのメジャーリーグって16チームしかなかったんです。今は30チームですよね。それと、変な話ですけど、大谷(翔平)選手の給料を聞いたら、みんなびっくりしましたよね。アメリカはチームの数が広がったから、お金も払えるようになった。野球界のお金がもうかれば給料が上がる。そうすると野球を志す人が増えるので、すべてがよく回る。今はまだよく回っていく要素が少ないので、それも増やしたい」
「僕らが野球を分かるようになってきた時に、アメリカのメジャーリーグって16チームしかなかったんです。今は30チームですよね。それと、変な話ですけど、大谷(翔平)選手の給料を聞いたら、みんなびっくりしましたよね。アメリカはチームの数が広がったから、お金も払えるようになった。野球界のお金がもうかれば給料が上がる。そうすると野球を志す人が増えるので、すべてがよく回る。今はまだよく回っていく要素が少ないので、それも増やしたい」
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長嶋茂雄さんから王代表へのメッセージ
ヒロドキャスター
「王さんと栗山さんの思いに直接触れることができて、とにかくやってみるんだ、やってみようという、このひと言、ものすごいエネルギーを感じましたね」
「王さんと栗山さんの思いに直接触れることができて、とにかくやってみるんだ、やってみようという、このひと言、ものすごいエネルギーを感じましたね」
小木逸平アナウンサー
「アイデアがあふれるように出てきましたね」
「アイデアがあふれるように出てきましたね」
ヒロドキャスター
「本当にそうでした。これが第一歩になるんですが、王さんだからこそ恐らく、多くの関係者が王さんの覚悟に引き付けられているんだなというのも思いました。実は、きょう会見で紹介されたんですが、長嶋茂雄さんが生前王さんに送ったメッセージなんですね。『私にできることがあれば大いに協力したいと考えています。野球界が一つとなりこれから更に野球人気が高まることを期待しています』というメッセージを送られていました。どんどん輪が広がっていくのかなという期待がありますね」
「本当にそうでした。これが第一歩になるんですが、王さんだからこそ恐らく、多くの関係者が王さんの覚悟に引き付けられているんだなというのも思いました。実は、きょう会見で紹介されたんですが、長嶋茂雄さんが生前王さんに送ったメッセージなんですね。『私にできることがあれば大いに協力したいと考えています。野球界が一つとなりこれから更に野球人気が高まることを期待しています』というメッセージを送られていました。どんどん輪が広がっていくのかなという期待がありますね」
小木アナ
「推進力がすごく強そうですし、16チーム、20チームっていうのもJリーグとか考えれば不可能じゃないんじゃないかなと思うし、プレーオフも楽しくなりそうですね」
「推進力がすごく強そうですし、16チーム、20チームっていうのもJリーグとか考えれば不可能じゃないんじゃないかなと思うし、プレーオフも楽しくなりそうですね」
安藤萌々アナウンサー
「話を聞いているヒロドさんのワクワクも伝わってきましたよ」
「話を聞いているヒロドさんのワクワクも伝わってきましたよ」
ヒロドキャスター
「王さん、85歳になられても資格を取るバイタリティー。そこにもすごく感動しました」
「王さん、85歳になられても資格を取るバイタリティー。そこにもすごく感動しました」
(「報道ステーション」2025年6月26日放送分より)
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