メジャーリーグのスーパースターたちが集まる、MLBオールスターが開催されました。ドジャースの大谷翔平選手(31)は先発出場。さらに史上初の出来事がありました。松坂大輔さんが現地で取材しました。
大谷夫婦らレッドカーペットに登場
「きょうも暑いです。今気温が34℃。ファンの人もここでずっと待ってるの大変だと思いますけど、選手がオシャレして通ってくるのを楽しみに今か今かと待っているところです」
試合前恒例のレッドカーペットでは、選手たちがそれぞれこだわりの衣装を身にまとい登場するなか、妻・真美子さんの手を取りやってきたのは大谷選手です。
早速あいさつを試みる松坂さん、すると真美子さんが気づいてくれました!
「貫禄というか、オールスターにいて当然の選手。まさにメジャーの顔っていう雰囲気がありましたよね」
「山本投手!山本投手!!どうですか、初めてのレッドカーペット」
「もう盛り上がっててびっくりしました」
「きょうのファッションのテーマは?」
「普段着ないようなおしゃれなやつです」
「めちゃくちゃかっこいいですね。きょうのオールスターゲームも楽しんでください」
さらに、家族そろってエンゼルスカラーの衣装で、菊池雄星投手(34)が登場しました。
「2度目のオールスター。どうですか、この雰囲気は」
「家族と一緒に歩けるっていうのは幸せですよ」
「家族にとってもいい思い出になりますしいい記念になる。それぞれ選手の意識の違いが、ファッションに表れていて面白い」
スターが競演!3つの注目ポイント
その後、ユニホームに着替えた選手たち。松坂さんは試合の注目ポイントを3つ挙げました。
そして、3つ目は…。
「ABSシステム」オールスターで初
いよいよオールスターゲームが始まります。1番DHで5度目の出場の大谷選手。まずは松坂さん注目のタイガースのスクーバル投手との対決です。
実はこの時、バッテリーには現地放送用のマイクが付いていて、マリナーズのローリー選手(28)は大谷選手にこんな言葉をかけていました。
その初球、フルスイング!2球目も、フルスイング!ローリー選手のアドバイス通り、積極的に振っていきます。
「もう1回(チェンジアップ)投げる?それとも変える?」
「変えよう」
「分かった」
大谷選手はスライダーにうまく合わせてセンター前ヒットで出塁!その後、先制のホームを踏みます。
そして、この回こんなシーンもありました。パドレスのマチャド選手(33)、2ストライクからの3球目。ここはボール判定になりますが、バッテリー2人が頭をポンポンっとタッチします。
これは「ABSシステム(自動投球判定システム)」。球審のストライク・ボール判定に意義があった場合にチャレンジできるというものです。
結果はストライク判定に覆り見逃し三振。「ABSシステム」オールスターでの初めて使われました。
2回に登板したのは、レジェンド枠で出場のドジャースのカーショー投手(37)。胸元には現地放送用のマイクが付いています。
「カル・ローリーの一打はレフトへ!タッカーがスライディングキャッチ!」
「しびれるね!」
「実況席と会話するのは変な感じだよ」
「仕留めました」
「これで終わりだね」
「メジャー史上最高の投手の一人、クレイトン・カーショーでした」
「楽しかったよ。ありがとう」
いろんな演出が行われるなか、大谷選手の第2打席。追い込まれてからの5球目、ここはファーストゴロ。5度目のオールスターは2打数1安打で終えました。
史上初!決着の行方は「スイングオフ」
一年に一度の夢の祭典。試合はスーパースターから目が離せない展開となっていきます。
まずはナ・リーグ。過去2回、ホームランダービーで優勝しているメッツのアロンソ選手(30)。豪快な一振りは5度目のオールスター出場にして初アーチでした。
続いて2023年の新人王です。身長178センチ、松坂さんが注目していたキャロル選手(24)がオールスター初ホームラン。これでナ・リーグは6点をリードしますが、ア・リーグだって黙っちゃいません。
去年のシルバースラッガー賞、アスレチックスのルッカー選手の3ラン。これで3点差。8回、マウンドにはこちらも松坂さん注目のミジオロウスキ―投手(23)。怪物新人がオールスターデビューです。
身長2メートル1センチから繰り出す、剛速球は最速165キロを記録。全18球のうち、半分が160キロ超え。無失点でデビューを飾ります。
そして試合はドラマチックな展開に。ア・リーグは9回、1点差に迫り、2アウト3塁の場面で身長173センチ、松坂さん注目のクワン選手(27)。土壇場で追いつきます。
9回が終わって同点の場合、どう勝敗を決めるかなんですが、それは「スイングオフ」。両リーグ3人ずつを選出し、1人3スイングでより多くのホームランを打った方が勝利。3年前から採用されたルールですが、行われるのは史上初なんです。
両リーグ1人目を終えて2対1。リードするア・リーグの2人目は、マリナーズのアロザレーナ選手(30)。前回のWBCでメキシコ代表として準決勝で日本と対戦した際に腕を組むポーズが話題になりました。
そのアロザレーナ選手は3スイング中ホームラン1本。3対1とリードを広げました。
対するナ・リーグ2人目はフィリーズのシュワバー選手(32)。今シーズンすでに30本のホームランを放っています。1スイング目は低い弾道で入りました。2スイング目、今度は打った瞬間確信、これもいきます。さらに3スイング目、なんと3スイングすべてホームランで逆転!ナ・リーグの選手たちは大盛り上がりです。
1本リードされたア・リーグ、ラスト3人目はレイズのアランダ選手(27)です。この当たりはわずかに届きません。
3スイングでホームランは出ず、ナ・リーグが勝利。MVPにはシュワバー選手が選ばれました。
現地取材で感じた熱狂と初の試み
現地のアメリカ・アトランタにいる松坂さんに今年のMLBオールスターについて聞きました。タイブレークでの決着、盛り上がりはどうでしたか?
松坂さんが注目していた大谷選手対スクーバル投手はどうでしたか?
オールスターゲームの2日前から取材されていましたが、今回のオールスターで他に気になったことはありましたか?
「ABSシステム」というのは、ピッチャーとバッターのどちらに影響が大きいものですか?
オールスターも終わって、メジャーリーグも後半戦に入りますが、どんなところに注目していきますか?
大谷選手のピッチャーとしての今後の使われ方はどうなっていくと考えていますか?
連日取材されていろんな選手と再会を果たしていましたが、松坂さんが後半戦で注目したい選手はいますか?
(「報道ステーション」2025年7月16日放送分より)