来月行われるバスケットボール男子アジアカップ。未来を担う若手選手の活躍が重要となってきますが、中でも注目はジェイコブス晶選手です。パリオリンピック代表にも選ばれた21歳のホープで、日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチも目を見張る成長を遂げているんです。
何でもこなすオールラウンドプレーヤー
2メートル3センチの身長、柔らかい笑顔。そして、ドレッドヘアが目を引くジェイコブス選手。
プレーでは、豪快なダンクに3ポイントも打てる!何でもこなせるオールラウンドプレーヤーです。
去年はチーム最年少の20歳にしてパリオリンピック代表に選ばれた、日本の未来を担う若手選手です。
劇的バスケ人生 自信つかんだ4年間
4年前の僕。ジェイコブス選手にとってこの4年間は、まさにドラマでした。
父親はアメリカ人、母親は日本人。横浜で生まれ生後ほどなくしてアメリカに渡ったジェイコブス選手。しかし、16歳の時、コロナ禍によりバスケができなくなる事態になりました。
冬休みの間、横浜の祖父母宅に滞在することになったんですが…。
「(Q.冬休みだけじゃなく、日本に住むと?)はい」
日本ではバスケができることを知り、なんと短期滞在からそのまま残ることを決めたんです。
見つけたのは、当時は河村選手もいたBリーグの横浜ビー・コルセアーズ。ネット検索からテスト入団。そして、まさかのプロデビューまで果たします。
それだけにとどまらず、世代別の日本代表に選出。さらにアメリカのハワイ大学にも入学し、瞬く間に道が開けていき、ついにはオリンピックまで!
ホーバスHCとの出会い「自分を信じる」
日本に戻ってからの4年間で劇的に人生が変わったジェイコブス選手。そのなかで、トム・ホーバスヘッドコーチとの出会いは、選手として大きく成長するきっかけとなりました。
ホーバスヘッドコーチが常に問いかける「自分を信じる」こと。代表での経験がジェイコブス選手の立ち居振る舞いを変えました。
「この1年間、ジェイコブスはパリオリンピックにも出て本当に自信がある。全然変わった。21歳だけど、若いメンバーに経験があるから、色々教えている。本当にリーダーになった」
「(Q.もともと性格的にリーダーシップをとるタイプ?)ないですね。A代表の経験は3年目なので、リーダーシップの部分をもう少し出せるかなと思っているし。若いチームなので、自分からもう少し声を出してリードしたい」
「(Q.ファンになんて呼ばれたい?)なんでもいいです。あきちゃんとかでも大丈夫。あきちゃんで〜す」
ジェイコブス選手は、「次のオリンピックが行われる場所が、かつて暮らしていたロサンゼルスなのでどうしても出たい。だからこそ来月行われるアジアカップはしっかりと結果を残したい」と強く語っていました。
(「報道ステーション」2025年7月17日放送分より)