5日、夏の甲子園が開幕しました。関西は5日も本当に暑かったです。湿ったようなべたつくような暑さがありました。ただこの暑さ、どのように向き合っていくのか。これは今年に限らずこれからの甲子園の大きな課題になってくると思います。そんな暑さ対策を取材しました。
熱戦を支えるさまざまな暑さ対策
選手たちのベンチにはクーラーが設置されていて、実際に座ってみると、かなり首元に涼しい風を感じることができました。
さらに、5回のクーリングタイムは今年も継続され、体温チェックなどさまざまな対策が取られています。
そして今大会新たな取り組みが、暑い時間帯を避けた2部制が6日間に拡大。試合前練習は、行うかどうかチームが選択でき、かつ、時間も短縮されました。
なかでも注目を集めるのは、選手たちの着用品に“白”が増えていることです。暑さ対策において、“白”はどんな効果があるのか、日本高校野球連盟・井本亘事務局長に伺いました。
「スパイクやユニホームも変わってきているが、体感温度はどのくらい違う?」
「(白にすることで)体感温度は10℃ぐらい変わる」
「10℃ってだいぶ変わりますね」
「涼しくて快適という話も聞くので、どんどん増えていますよね」
実際、大手用具メーカーによると、黒のスパイクから白のスパイクに変更することで、表面温度はおよそ15℃以上、内部温度はおよそ10℃も低くなったそうです。
夏・最多出場を誇る北海は、南北海道大会から、全身真っ白に変わっています。
さらに、県立岐阜商業も、同じく帽子を白に変更して臨みます。
「少しでも選手がやりやすいように変更した。足をつった選手は1人もいなかったので、色々な効果が出ている」
「日当たりとかが全然違う。暑さ対策はしっかり万全にして最高のプレーで応えたい」
また、選手たちだけでなく、審判団も同様に白いシューズ・白い帽子を着用。大会全体で暑さ対策が進んでいます。
「我々がここで色々なことにトライをして、できるだけ各都道府県連盟にいい形で情報を提供して取り入れてもらう。意見交換をしながら検討していきたい」
暑さ対策で“史上初夕方開会式”
午後4時。暑さ対策のため、史上初めて夕方から行われた開会式。大会連覇を狙う京都国際を皮切りに、49の代表校が入場します。
エース・吉田大輝投手(3年)を中心に金農旋風再来なるか、秋田・金足農業。そして、去年の準優勝校、関東第一など、注目校が続々登場するなか。
「横浜高校来ました。スタンドの拍手も大きいですね。松坂大輔さん以来の春夏連覇を目指して甲子園に来ましたね」
代表校が出そろったところで会場は…。
「開会式途中で給水タイムですね。こまめに暑さ対策なされています」
2年連続選手宣誓を引き当てた智弁和歌山。大役を務めたのはキャプテンの山田希翔選手(3年)です。
「宣誓。私たちは人々の心に大きな感動を届けたいと思います。自然環境や社会の状況が変化していくなかで、高校野球のあり方も問われています。しかし、その魅力は変わりません。己の限界に挑戦し、仲間との絆を深め、相手チームを敬い、正々堂々とルールを守りプレーする。私たち高校球児の姿は多くの人々の心を打つと信じています」
開幕戦も…史上初のナイトゲーム
午後5時39分プレイボールとなった開幕戦。
1点を追う長崎・創成館は2回、ランナー1塁で森下翔太投手(3年)。エースのバットで同点に追いつきます。
さらに3回、満塁で下川輝選手(3年)。石川・小松大谷のエース、江守敦士投手(3年)からタイムリー。2点を奪い、勝ち越しに成功します。
援護をもらった森下投手は、ストレート、スライダー、フォーク多彩な球種で三振の山を築くと、2点リードのまま迎えた9回2アウト。13個目の三振を奪い完投勝利。森下投手、153球の熱投で創成館が開幕戦を制しました。
暑さ対策に伴う変化
「5日は無事1試合が終わりましたけど、まさに5日大熱投だった創成館の森下投手に話を聞いたんですけれども、ナイターゲームだったということで、どんどんマウンドでも涼しくなるのを感じたそうなんですね。あとはベンチのクーラーも涼しくて非常に助かったと話していました。暑さ対策に伴う変化でいいますと、開会式も新しい景色があったなと思ったんですね。それが、夕方開催だったので1塁側に大きな影がありました。そこに収まるように吹奏楽部、合唱団、司会が整列していて。去年ですと朝開催で、これが真逆(3塁側)だったので、景色が変わっているなと思いましたし、このように細かいところまで配慮があるなと感じました」
「夏の甲子園がこれからも長く愛され続ける大会であるために、色々な方面からの夏の暑さという大敵に対する対策というものが必要になってきますよね」
「井本事務局長も、これまでの代表校のアンケートのフィードバックであったり、各地方の高野連の人のフィードバックをもとに、色々なコミュニケーションをとって新たな対策に取り組んでいきたいと話していました」
(「報道ステーション」2025年8月5日放送分より)










