<パイレーツ5ー3ドジャース>現地時間9月4日(日本時間9月5日)ペンシルバニア州ピッツバーグ・PNCパーク
どうしたドジャース。まさにそのような試合内容だった。
ドジャースは、ここまでナショナルリーグ中部地区最下位のパイレーツを相手に、敵地ピッツバーグといえど2連敗している。プレイオフを前に2年連続ワールドチャンプオンを目指すドジャースとしては必ず勝利したい試合だった。
パイレーツの先発は、メジャーを代表する若手投手No.1のボール・スキーンズ投手(23)。1回から「ドジャースはやられるな」と予感させるほど圧倒的な投球内容だった。
スキーンズ投手にとって、幼少期の頃からアイドル的存在だった大谷翔平選手(31)との対決となった。
スキーンズ投手は、大谷選手の第1打席は速球中心で攻め、最後は外角高めにコース的にはボールとなる速球で空振り三振を奪う。大谷選手が必ず狙いに行くが、なかなか結果を出せていないコースにきっちり投げていた。
3回2死二塁の第2打席では、大谷選手への絶対的な警戒心からなのか、変化球中心で慎重に攻めたが、最後はあえて外したかのように見える外角直球で四球を与える。しかし、次の打席に入ったベッツを凡退とし、無失点だった。
6回の大谷選手の第3打席では、変化球2球でカウントを追い込むと、最後は外角への速球で空振り三振とした。
スキーンズ投手は、試合を振り返り「予想通りの展開で投げられた。攻略された打球もあったが、守備陣が素晴らしいプレーをしてくれた。結果的には良い試合となった」と語り、大谷選手については「真ん中に投げないこと。真ん中に投げたら打たれてしまう。だからこの試合では自分の投球をしっかりできた」と語った。
大谷を抑えることができればドジャース打線を抑えることができる、という結果となった。
スキーンズ投手の防御率は、この試合の投球で1点台となる1・98となった。「いい投球をしても点を取られることもあれば、逆にそうじゃなくても点を取られないこともある。あと、(自分が登板する試合が)4、5試合残っているし、オフに入る時にやり残したことがないようにしたい。全部出し切る気持ちでいる」と語った。
スキーンズが生まれ育った地はカリフォルニア州。近い将来、ドジャースが本腰を入れて獲得に動くかも知れない、そう思わせる存在だった。