アイスホッケーのアジアリーグが開幕。
H.C.栃木日光アイスバックスとレッドイーグルス北海道の試合が13日、日光霧降アイスアリーナで行われた。
日光アイスバックスは、前身の古河電工アイスホッケー部創設から、今年100年を迎える。
この日は「100周年記念マッチデー」として、記念映像の放映やパネルの展示などが行われた。
日光アイスバックスの社長は、サッカー解説でおなじみのセルジオ越後氏(80)。
経営不振に苦しむ日光アイスバックスの再建を2006年に託された。
「最初は『サッカーから来て何をするんだ?』という声もあった」とセルジオ越後社長は笑う。しかし、セルジオ氏は、東京と日光の二拠点生活をスタートさせ、仲間とともに経営改善を進めた。3億円あった負債も3年で返済。今や地元を中心としたスポンサーは今や200社に及ぶという。地域密着型の市民クラブとして、再スタートを切ったアイスバックスは、コロナ禍も多くの人に支えられ、経営に影響が及ぶことはなかった。
セルジオ社長は試合前、会場の受付の前に立ち、訪れる人に声をかけていた。2年前に完全に日光に移住したそうだ。
試合は序盤、アイスバックスは、レッドイーグルスに押され、先制を許す展開となる。しかし第2ピリオドにフォワード大津晃介のパワープレーゴールで同点とすると、続いて、伊藤俊之のゴールで逆転に成功。第3ピリオドにキャプテンの鈴木健斗が追加点を決め、3対1。アイスバックスが記念マッチデーを勝利で飾った。また、鈴木はアジアリーグ通算100ゴールとなった。
14日の第二戦も、アイスバックスは、ホームでレッドイーグルスと対戦する。記念フェイスオフは、日光市長で元アイスバックスの選手、瀬高哲雄氏がつとめる予定。両チームともに、復刻ユニホームで戦うとのことで、見逃せない試合になりそうだ。
今シーズン、アイスバックスは、日光市の小学校に通う児童を全試合に無料招待するという。
100周年の記念シーズン、日光アイスバックスは地元などの応援をパワーに、日本選手権3連覇、悲願のアジアリーグ制覇へ挑む。