スポーツ

報道ステーション

2025年9月20日 14:50

「大谷翔平はクローザー?」 ドジャースのポストシーズン起用法は… 和田毅が解説

「大谷翔平はクローザー?」 ドジャースのポストシーズン起用法は… 和田毅が解説
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 プロ野球はレギュラーシーズンも残り10試合ほどとなりましたが、パ・リーグの優勝争い、クライマックス進出争い、そして個人のタイトル争いも佳境になってきます。ソフトバンク球団統括本部付アドバイザーの和田毅(44)さんが解説します。

和田毅解説 パ・リーグ熾烈な優勝争い

 18日の首位攻防戦は1位のソフトバンクが制しましたが、勝因となった選手、キーマンをお願いします。

和田さん
「何といっても栗原陵矢選手じゃないですかね。きょうも3打数3安打ですし、8回の同点のホームラン。これは非常に大きかったですね」

 ホームランもそうでしたし、攻撃もそうですが、守備も18日は良かったですよね。

和田さん
「2回の押し出しの後のレイエス選手を迎えた時、レイエス選手の打球を止めるんですよ。抜けていれば、更に2点が入っていた場面だったので、これは非常に大きかったですね」

 栗原選手は8月末に2カ月ぶりにけがから復帰してきました。それからチームに合流しての活躍、どうでしょう?

和田さん
「こういう経験のある選手はけがから戻ってきて、そこで結果を残してくれるというのは、これが今のソフトバンクの強さにつながっているんじゃないでしょうか」

 ソフトバンクが勝ちまして2位、日本ハムとのゲーム差が4.5となりました。そして改めましてソフトバンクのマジックが2つ減って7となりました。ソフトバンクと日本ハムの直接対決、あと残り1試合となりました。

和田さん
「きょうはホームで1つとれたのはすごく大きいですし、日本ハムにとってはすごく痛かったですね」
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大谷は「チームのためのバッティング」

 メジャーリーグも優勝争いが佳境となっています。首位ドジャースは2位パドレスと2ゲーム差となりました。

 そんななか、大谷翔平選手(31)に2試合連発のホームランがでました。和田さん、どうご覧になりましたか?

「ホームランの意識はあるんですけど、フルスイングをしていないので7〜8割で打っているイメージなんですかね。シーズンも終盤になってきましたし、チームのためのバッティングというふうに見えましたね。その結果、ホームランになったと思います」
ドジャース スネル投手
ドジャース スネル投手

 51号になって現在ホームラン王のフィリーズ・シュワバー選手まであと2本となりました。そして、この試合先発のスネル投手(32)いいピッチングでした。

和田さん
「きょうはすごかったですね。彼のきょうの『球持ちの良さ』というのが際立った投球でしたね」

 その球持ちの良さぜひ教えてください。

和田さん
「1回表のシュワバー選手を三振にとったストレートなんですが、スネル投手が右足がついた時にまだボールを後ろで持っているんです。さらにスネル投手がすごいのは、ここからさらに前に進んでも、まだボールを放していないんですよ。なので、シュワバー選手はまだ踏み込めていないんです。なので、スネル投手が投げた瞬間に踏み込んでいくんですが、全然タイミングが合っていないんですよ」

 バッターの足に注目します。

和田さん
「まだボールを持っていますよね。シュワバー選手が足を上げるタイミングが早いんですよ。投げた瞬間に慌てて踏み込んでいって、立ち遅れて三振をしたという場面。けがで離脱ということもありましたが、ここでスネル投手が復帰したというのは、ポストシーズンで活躍に期待したい投手ですよね」

 さすが過去2度もサイ・ヤング賞をとっているピッチャーですから頼もしいですよね。

和田さん
「ここで復活してきたのは本当に頼もしいと思います」
大越健介キャスター
「山本由伸投手や大谷選手もそうですが、先発は頑張るけれど、最近リリーフ陣が打たれるというのはちょっと残念なんですけどね」
和田さん
「大谷投手はリリーフというのは可能性としては低いと思います。彼は打者としても欠かせない存在なので。リリーフとなると、守備にもつく外野手という可能性もあると思いますので。可能性があるとすればクローザーだと思います。過去、記憶に新しいWBCでクローザーということもありましたので、その可能性はあると思います」

 どんな起用法になるのか、チームがどうなっていくのか注目ですね。

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カブス 5年ぶりポストシーズン進出決定

5年ぶりのポストシーズン進出が決定したカブス
5年ぶりのポストシーズン進出が決定したカブス

 そして、今永昇太投手(32)だったり鈴木誠也選手(31)を擁するカブスは5年ぶりのポストシーズン進出が決定しました。

 ナ・リーグの中地区では2位なんですが、18日の勝利で、ワイルドカード3位以上が確定しました。

和田さん
「5シーズンぶりというのはビックリしましたけどね」

 そして試合後にはシャンパンファイトが行われて、日本人選手たちは、メジャーで初めての美酒に酔いしれました。楽しそうですよね。

和田さん
「最高の時間ですよね」
今永投手
「(Q.何本のシャンパンのボトルを使いましたか?)たぶん10本以上空けましたし、シャンパンというのは口から飲むよりも肌から吸収した方がおいしいことが分かりました」
鈴木選手
「Yummy(おいしい)」

 楽しさが伝わってきますね。和田さんもカブス時代に経験されていると思いますがポストシーズン、いかがですか?

和田さん
「自分は主力ではなかったので。鈴木選手や今永投手は主力としてカブスを引っ張っています。日本人選手がカブスを引っ張っていますので、ポストシーズンのひりつく場面での投球を期待したいですし、日本人対決も期待したいなと思います」

(「報道ステーション」2025年9月18日放送分より)

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