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報道ステーション

2025年10月3日 12:26

「積極的にカーブ」「山本由伸投手の真骨頂が発揮された」松坂大輔が解説 ドジャース地区シリーズ進出決定

「積極的にカーブ」「山本由伸投手の真骨頂が発揮された」松坂大輔が解説 ドジャース地区シリーズ進出決定
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1日にメジャーリーグのポストシーズンが開幕し、第1戦では日本人選手が大活躍でした。2日もドジャースのピッチャー2人がすごかったんです!そのドジャースの試合を松坂大輔さんの解説を交えて見ていきます。

ドジャース一丸 山本が!大谷が!朗希が!

勝てば地区シリーズ進出決定となるドジャース、2日の先発・山本由伸投手(27)はポストシーズンで負け知らずです。

立ち上がり、ランナーを背負った山本投手。ライトへの平凡なフライをなんとテオスカー・ヘルナンデス選手(32)がポロリ…。エラーで3塁2塁のピンチに。その後タイムリーを許し、いきなり2点を先制されます。

しかし、ドジャースは3回に1点を返し、続く4回、7番キケ・ヘルナンデス選手(34)、さらに8番ロハス選手(36)の連続タイムリーで逆転に成功します。

援護をもらった山本投手は6回、3連打を浴びノーアウト満塁の大ピンチに。ここが踏ん張りどころ、まずは4番ヘイズ選手を打ち取り1アウト。続く5番スチュワート選手、そして6番デラクルーズ選手(23)から空振り三振!山本投手がノーアウト満塁の大ピンチを無失点で切り抜けました。

ドジャース・大谷翔平
ドジャース・大谷翔平

ピンチの後にはチャンスです。そのウラ、3塁1塁でここまでノーヒットの大谷翔平選手(31)。ライト前へのタイムリーでチームを盛り立てると、さらには1回にエラーを犯したテオスカー・ヘルナンデス選手にもタイムリー。この回、一挙4点を奪います。

ドジャース・佐々木朗希
ドジャース・佐々木朗希

ところが、不安定なリリーフ陣が追い上げを許す嫌な流れ。9回のクローザーをどうするか、ロバーツ監督の答えは…ポストシーズン初登板となる佐々木朗希投手(23)です。

160キロを超えるストレートで追い込み、スプリットで仕留める!圧倒的なピッチングで試合を締め、ドジャースが地区シリーズ進出決定です。

松坂解説 山本由伸“積極的カーブ”

松坂大輔
松坂大輔

そして113球の熱投を見せた山本投手に対して、松坂さんはこう解説します。

「きょうは特に良かったのはカーブ」

松坂さんが注目したのはカーブです。

今シーズンの平均よりも2日はカーブを多く投げていました。

「ストレートに近いスピードで落ちるスプリットが一番の武器だとは思うんですけど。当然レッズ打線はスプリットをケアしなければいけない。そのなかで、カーブが積極的に使えた。レッズの打線を悩ます大きな要因」
カーブを効果的に使った山本由伸
カーブを効果的に使った山本由伸

相手にスプリットを見切られるなか、カーブを効果的に使ったシーンがあります。

「6回2アウト満塁で打者デラクルーズ、ゲームのポイントとしては一番の場面」

6回、2アウト満塁のピンチで2年連続オールスター出場のデラクルーズ選手に対しカーブ、ストレート、カーブ、カーブ、ストレート、そして…カーブを4球使い三振を取りました。

「デラクルーズ選手とすれば、もちろんカーブも頭には入ってたと思う。カーブ来た、打ちにいく、ボールだと分かった時には遅かった。一番手が出やすいところには投げられた。すべての球種が決め球になる。山本由伸投手の真骨頂が発揮された試合」

5日から始まるフィリーズとの地区シリーズ。第1戦は大谷翔平選手が先発します。

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カブス決めるか パドレス食い止めるか

カブス・今永昇太
カブス・今永昇太

もう一つのナ・リーグワイルドカードシリーズ。1日は鈴木誠也選手(31)の活躍でカブスがパドレスに勝利。2日は今永昇太投手(32)がポストシーズン初のマウンドに上がりました。

低めのチェンジアップにインコースへのスイーパー。4回まで無失点のピッチングを見せます。5回、ピンチを背負った今永投手。対するはパドレスの主砲マチャド選手(33)です。痛恨の一発を浴びてしまいます。

3点を追うカブスにパドレスの3番手ミラー投手(27)が立ちはだかります。異名は「死神」。鈴木選手に対しては165キロ。さらに、ポストシーズン史上最速168キロ!

 死神の餌食(えじき)になり、この試合を落としたカブス。3日のワイルドカード3戦目、パドレスはダルビッシュ有投手(39)が先発予定です。

背水の陣で迎えるガーディアンズ

続いてはア・リーグ。ガーディアンズとタイガースの初戦はタイガースが勝利しました。

負けられないガーディアンズは同点の8回。この回、一挙5得点の猛攻!タイガースを突き放し、ガーディアンズが1勝1敗に持ち込みました。

追い込まれたヤンキース 勝利への咆哮

ア・リーグもう一つのカードは、王手をかけたレッドソックスとヤンキースの一戦です。

負けたら終わりのヤンキースは同点の5回、2アウト・ランナー2塁でジャッジ選手(33)。レフトへの当たりがタイムリーとなり、勝ち越します。

その後、同点とされ迎えた7回、満塁のピンチで迎えるは、この日3打点をあげている2番ストーリー選手(32)。ここをヤンキースは守ります。

すると打線は8回。7番ウェルズ選手(26)の打球に1塁ランナーのチザム選手(27)が一気にホームイン!

接戦を制したヤンキース。地区シリーズ進出は第3戦へと持ち越されました。

(「報道ステーション」2025年10月2日放送分より)

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