1日にメジャーリーグのポストシーズンが開幕し、第1戦では日本人選手が大活躍でした。2日もドジャースのピッチャー2人がすごかったんです!そのドジャースの試合を松坂大輔さんの解説を交えて見ていきます。
ドジャース一丸 山本が!大谷が!朗希が!
勝てば地区シリーズ進出決定となるドジャース、2日の先発・山本由伸投手(27)はポストシーズンで負け知らずです。
立ち上がり、ランナーを背負った山本投手。ライトへの平凡なフライをなんとテオスカー・ヘルナンデス選手(32)がポロリ…。エラーで3塁2塁のピンチに。その後タイムリーを許し、いきなり2点を先制されます。
しかし、ドジャースは3回に1点を返し、続く4回、7番キケ・ヘルナンデス選手(34)、さらに8番ロハス選手(36)の連続タイムリーで逆転に成功します。
援護をもらった山本投手は6回、3連打を浴びノーアウト満塁の大ピンチに。ここが踏ん張りどころ、まずは4番ヘイズ選手を打ち取り1アウト。続く5番スチュワート選手、そして6番デラクルーズ選手(23)から空振り三振!山本投手がノーアウト満塁の大ピンチを無失点で切り抜けました。
ピンチの後にはチャンスです。そのウラ、3塁1塁でここまでノーヒットの大谷翔平選手(31)。ライト前へのタイムリーでチームを盛り立てると、さらには1回にエラーを犯したテオスカー・ヘルナンデス選手にもタイムリー。この回、一挙4点を奪います。
ところが、不安定なリリーフ陣が追い上げを許す嫌な流れ。9回のクローザーをどうするか、ロバーツ監督の答えは…ポストシーズン初登板となる佐々木朗希投手(23)です。
160キロを超えるストレートで追い込み、スプリットで仕留める!圧倒的なピッチングで試合を締め、ドジャースが地区シリーズ進出決定です。
松坂解説 山本由伸“積極的カーブ”
そして113球の熱投を見せた山本投手に対して、松坂さんはこう解説します。
松坂さんが注目したのはカーブです。
今シーズンの平均よりも2日はカーブを多く投げていました。
相手にスプリットを見切られるなか、カーブを効果的に使ったシーンがあります。
6回、2アウト満塁のピンチで2年連続オールスター出場のデラクルーズ選手に対しカーブ、ストレート、カーブ、カーブ、ストレート、そして…カーブを4球使い三振を取りました。
5日から始まるフィリーズとの地区シリーズ。第1戦は大谷翔平選手が先発します。
カブス決めるか パドレス食い止めるか
もう一つのナ・リーグワイルドカードシリーズ。1日は鈴木誠也選手(31)の活躍でカブスがパドレスに勝利。2日は今永昇太投手(32)がポストシーズン初のマウンドに上がりました。
低めのチェンジアップにインコースへのスイーパー。4回まで無失点のピッチングを見せます。5回、ピンチを背負った今永投手。対するはパドレスの主砲マチャド選手(33)です。痛恨の一発を浴びてしまいます。
3点を追うカブスにパドレスの3番手ミラー投手(27)が立ちはだかります。異名は「死神」。鈴木選手に対しては165キロ。さらに、ポストシーズン史上最速168キロ!
死神の餌食(えじき)になり、この試合を落としたカブス。3日のワイルドカード3戦目、パドレスはダルビッシュ有投手(39)が先発予定です。
背水の陣で迎えるガーディアンズ
続いてはア・リーグ。ガーディアンズとタイガースの初戦はタイガースが勝利しました。
負けられないガーディアンズは同点の8回。この回、一挙5得点の猛攻!タイガースを突き放し、ガーディアンズが1勝1敗に持ち込みました。
追い込まれたヤンキース 勝利への咆哮
ア・リーグもう一つのカードは、王手をかけたレッドソックスとヤンキースの一戦です。
負けたら終わりのヤンキースは同点の5回、2アウト・ランナー2塁でジャッジ選手(33)。レフトへの当たりがタイムリーとなり、勝ち越します。
その後、同点とされ迎えた7回、満塁のピンチで迎えるは、この日3打点をあげている2番ストーリー選手(32)。ここをヤンキースは守ります。
すると打線は8回。7番ウェルズ選手(26)の打球に1塁ランナーのチザム選手(27)が一気にホームイン!
接戦を制したヤンキース。地区シリーズ進出は第3戦へと持ち越されました。
(「報道ステーション」2025年10月2日放送分より)