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2025年10月8日 01:31

“児童ポルノ閲覧”仏で有罪判決…サッカー協会幹部が電撃解任

“児童ポルノ閲覧”仏で有罪判決…サッカー協会幹部が電撃解任
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FIFAワールドカップまであと8カ月に迫るなか、期待に水を差す事態となりました。JFA(日本サッカー協会)は最高幹部の1人、影山雅永技術委員長(58)の解任を発表しました。協会は、影山氏がフランスへ向かう飛行機の中で児童ポルノを閲覧したとして当局に逮捕され、有罪判決を受けたためだと説明しています。

“児童ポルノ閲覧”仏で有罪判決

7日午後7時から行われたJFAの記者会見。

日本サッカー協会 湯川和之専務理事
「本日開催されました理事会において、影山技術委員長と契約を解除し、技術委員長職の解任を決議したことを報告させていただきます。すでにフランスで報道されておりますが、パリ行きの機内にて児童ポルノを閲覧した疑いで、パリ到着時の空港で拘束され、その後、有罪判決を受けたことによるものでございます」
JFA技術委員長・影山氏

渦中の人となったJFA技術委員長・影山氏。選手としてはジェフユナイテッド市原などでプレーし、その後、指導者に。U−20などの監督として数多くの日本代表選手を育ててきた人物です。そして、去年就任したのが技術委員長。日本代表の監督選びや、ワールドカップに向けたチームの強化などを統括する最高幹部の1人に位置付けられます。かつて日本代表の監督を務めた西野朗氏や、北京オリンピックで代表監督だった反町康治氏らも担ったポジションです。

U−20ワールドカップへ向かう道中

問題の児童ポルノ閲覧も、南米チリでのU−20ワールドカップへ向かう道中での出来事とされています。フランスの有力紙『ル・パリジャン』によると、それは今月2日、経由地パリ行きのエールフランス機でのことでした。

客室乗務員が発見

ビジネスクラスでくつろぐ影山氏。ノートパソコンで少女が裸になっている画像を見ているところを、日本人の客室乗務員に見とがめられたといいます。すると、影山氏はこう弁明したといいます。

影山雅永氏(仏紙ル・パリジャンから)
影山雅永氏(仏紙ル・パリジャンから)
「これはアートです」
裁判

客室乗務員の通報を受け、拘束された影山氏。現地メディアによると、4日後に裁判が開かれました。裁判所は、執行猶予付きの有罪判決を言い渡し、フランスへの10年間入国禁止などを命じました。影山氏は事実を認めつつ、こう主張したと伝えられています。

影山雅永氏(仏紙ル・パリジャンから)
影山雅永氏(仏紙ル・パリジャンから)
「AIが生成した写真です。フランスで禁止されているとは知りませんでした」

サッカー協会によると、同行者はおらず、1人で行動していたといいます。

日本サッカー協会 湯川和之専務理事
日本サッカー協会 湯川和之専務理事
(Q.協会として把握している容疑・判決の内容、影山氏の認否は)
「プライバシー保護の観点から、JFAからの詳細の説明は今回控えさせていただきたい」
(Q.今回のポルノ画像が生成AIだという現地報道だが事実か)
「そちらにつきましても大変申し訳ないが、プライバシーのところから私からの説明を控えたい」
(Q.今回の処分を本人に伝えていると思うが、謝罪などはあったか)
「当然、お騒がせしていることについて『謝罪はあった』と報告は受けている」

会見では、宮本恒靖会長のコメントが読み上げられました。

JFA 宮本恒靖会長のコメント
JFA 宮本恒靖会長のコメント
「今回の件はサッカー界として許容できるものではございません。これまでも取り組んできたものの、今回のことを契機にサッカー界のガバナンス・コンプライアンス体制を改めて見直すとともに、徹底的に強化改善を覚悟を持って図ってまいります。そして今一度JFAの理念に立ち返って行動していく」
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