メジャーリーグ・ポストシーズン、地区シリーズは先に3勝したチームが次のステージに進みます。ナ・リーグはドジャースが現在1勝、カブスは1敗。7日の試合は日本人選手のプレーが勝負を分けました。松坂大輔さんの解説と一緒に試合を見ていきます。
勝負を分ける場面で大谷&佐々木
真っ赤に染まった敵地フィラデルフィア。ブーイングのなか、大谷翔平(31)が打席に入ります。
1回、フィリーズの勝ち頭(15勝)・ルサルド投手(28)の前に、見逃し三振!納得いかない様子です。
ドジャースはこのルサルド投手に6回までヒットわずか1本に抑え込まれます。ただ、ドジャースの先発・スネル投手(32)も抜群の安定感。6回を1安打、9奪三振とフィリーズ打線に付け入るスキを与えません。
試合が動いたのは7回でした。連続ヒットでルサルド投手をマウンドから引きずり下ろすと、ショートゴロの間に3塁ランナーがホームへ。テオスカー・ヘルナンデス選手(32)が生還し、ついにドジャースが先制します。
さらに2点を追加し、なおもチャンスで大谷選手。地区シリーズ初ヒットで追加点を奪います。
しかし、3点リードで迎えた9回ウラ。リリーフのトライネン投手が1点差まで詰め寄られてしまいます。
その後、フィリーズは3塁1塁とチャンスを広げ、ファンの熱気が最高潮となるなか、マウンドに上がったのは、佐々木朗希投手(23)です。
対するは、ナ・リーグ首位打者・ターナー選手(23)。今シーズン得点圏打率.343の勝負いバッターです。
初球はスプリットが外れボール。2球目は159キロのストレートでセカンドゴロ。守り切った佐々木投手。ドジャースは地区シリーズ突破へ王手をかけました。
「(Q.フィリーズはヤジがすごいことで有名だが)そこまで英語も分からないので、何を言っているのかは分からない。気にせず投げられたと思っています。マウンドに行ってストライクを取れる準備ができていた。良かったと思います」
松坂解説 リリーフ佐々木朗希
リリーフでいまだ無失点の佐々木投手について、松坂さんはこう見ていました。
7日の出番は、サヨナラのランナーを背負った場面。実は、初めてイニング途中からの登板でした。
チャンスで鈴木誠也 先発は今永昇太
カブスはメジャー最高勝率のブルワーズとの2戦目。負ければ王手をかけられます。
1回表、カブスは早速チャンスで4番・鈴木誠也選手(31)。打球はレフトスタンドへ、ポストシーズン第2号は飛距離134メートルの特大弾。鈴木のスリーランで先制します。
先発・今永昇太投手(32)はポストシーズン2度目の登板。今シーズンは1回のマウンドを苦手としています。
※今季イニング別成績 1回:防御率7.20 20失点 被本塁打9本
それでも先頭バッターを空振り三振。続く2番も三振。2アウトを取ります。しかし、ヒット2本で2塁1塁のピンチ。迎えるはブルワーズの5番・ボーン選手(27)です。
高く上がった打球は、そのままスタンドイン。苦手の1回にスリーランホームランで同点に追いつかれます。
3回には、3番・コントレラス選手に勝ち越しホームラン。今永はこの回途中でマウンドを降ります。
そのまま敗れ、後がなくなったカブス。9日、シカゴに戻り巻き返しを狙います。
松坂解説 投手王国ブルワーズ
ドジャースと共にリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけたブルワーズ。この強さについて松坂さんはこう解説します。
7日の試合でブルワーズは合計7人の投手をつぎ込んで、カブス打線を4安打に抑えました。
中でも松坂さんが注目したのが、ルーキーのミジオロウスキー投手(23)です。先発として5勝をあげていますが、7日はリリーフとして3回無失点の好投。さらに、なんと最速168キロを記録しました。
この剛速球が武器のミジオロウスキー投手ですが、松坂さんが注目したのは「変化球」でした。
ドジャース 地区シリーズ突破へ王手
熱戦が続く地区シリーズですが、ドジャース第3戦は9日。場所をホームに移して、山本由伸投手が先発するということです。
(「報道ステーション」2025年10月7日放送分より)