2
サッカー日本代表は14日、いよいよブラジル戦です。これまで一度も勝ったことのない王国ブラジルに森保ジャパンはどう戦うのか。内田篤人さんと見ていきます。
森保ジャパン 王国から初勝利へ
内田さん
「僕は小学生の時に、父とブラジル代表の試合を見ていて、ブラジルが最強なんだっていうのがずっとあった」
「僕は小学生の時に、父とブラジル代表の試合を見ていて、ブラジルが最強なんだっていうのがずっとあった」
森保一監督
「私自身もそうです。ワールドカップを見始めたころから、ずっと思ってました」
「私自身もそうです。ワールドカップを見始めたころから、ずっと思ってました」
ワールドカップ最多5回の優勝を誇るブラジル、世界の誰もが認めるサッカー王国です。日本は過去13度戦い、一度も勝てたことがありません。
レアル マドリード(スペイン)のビニシウス選手(25)、トッテナム(イングランド)のリシャリルソン選手(28)、アーセナル(イングランド)のマルティネッリ選手(24)、チェルシー(イングランド)のエステバン選手(18)ら、現在も多くの選手がヨーロッパ5大リーグのビッグクラブで活躍。世界屈指のタレント軍団です。
しかし、ブラジルは2002年を最後にワールドカップで優勝できず、今年5月ブラジルサッカー連盟の決断に世界が衝撃を受けました。
新監督にイタリア人のアンチェロッティ氏(66)を招聘(しょうへい)。長い歴史の中で初の外国人監督です。
アンチェロッティ監督はACミランやレアル マドリードで、ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝最多5回を誇る名将なんです。
サッカー王国復活を託された名将
アンチェロッティ監督
「責任は重いが、良い意味での責任だ。まず大事なのは、選手たちの間に良い雰囲気を作ること。チーム意識、練習に臨む姿勢、強い個性、勇気。それがあったうえで、ブラジル人の高いクオリティーがあれば、すべてのことをうまくやっていける」
「責任は重いが、良い意味での責任だ。まず大事なのは、選手たちの間に良い雰囲気を作ること。チーム意識、練習に臨む姿勢、強い個性、勇気。それがあったうえで、ブラジル人の高いクオリティーがあれば、すべてのことをうまくやっていける」
アンチェロッティ監督率いるブラジル代表は10日、韓国と対戦。ワールドカップ予選無敗だった韓国を圧倒し、5対0で勝利しました。
ビニシウス選手
「僕自身もアンチェロッティ監督とチームと共に成長している。来年、素晴らしいワールドカップにするために、このまま進んでいきたい」
「僕自身もアンチェロッティ監督とチームと共に成長している。来年、素晴らしいワールドカップにするために、このまま進んでいきたい」
ロドリゴ選手(24)
「日本戦でも最高の結果を出すために、きょうのようなベストを尽くす」
「日本戦でも最高の結果を出すために、きょうのようなベストを尽くす」
そのブラジルに対し、日本はどう戦うのでしょうか。
森保監督
「相手の攻撃を限定して、前線から組織でボールを奪いに行く。守備から攻撃につなげていくことを準備して挑みたい」
「相手の攻撃を限定して、前線から組織でボールを奪いに行く。守備から攻撃につなげていくことを準備して挑みたい」
広告
内田解説 サッカー王国の強さ
森保監督も「前からボールを奪いに行く」と話していましたが、ブラジル対韓国の試合でこんなシーンがありました。
内田さん
「実は韓国も前線からボールを奪いに行ってたんです。ですが、ブラジルはプレッシャーをゴールキーパーも使いながらうまく外して、逃げるんです。ここで出てくるのが攻撃的な選手。ビニシウス選手が受けると、一気にスピードアップしてサイドへ展開します」
「実は韓国も前線からボールを奪いに行ってたんです。ですが、ブラジルはプレッシャーをゴールキーパーも使いながらうまく外して、逃げるんです。ここで出てくるのが攻撃的な選手。ビニシウス選手が受けると、一気にスピードアップしてサイドへ展開します」
流れるように動いていました。
内田さん
「そこからパスをつないで、ゴール前に行くんです。スペースと時間があったら自由にプレーできるんです。そして、ブラジルは韓国の隙、緩さを見逃しませんでした。ロドリゴ選手のドリブルに韓国のディフェンダーが前に立っているんですが、ボールを奪いにはいきません。ラストパスの場面も前には立っているんですが、距離を詰めようとしないんです。スペースと時間を与えると何でもできてしまうんです。ここで日本に求められるのは、少しでもボールに寄せる、自由にドリブルさせない、パスを出させない、シュートを打たせないぐらいの守備の強度、そして連続性が必要になってきます。ここは日本の覚悟が試される試合になるかもしれません」
「そこからパスをつないで、ゴール前に行くんです。スペースと時間があったら自由にプレーできるんです。そして、ブラジルは韓国の隙、緩さを見逃しませんでした。ロドリゴ選手のドリブルに韓国のディフェンダーが前に立っているんですが、ボールを奪いにはいきません。ラストパスの場面も前には立っているんですが、距離を詰めようとしないんです。スペースと時間を与えると何でもできてしまうんです。ここで日本に求められるのは、少しでもボールに寄せる、自由にドリブルさせない、パスを出させない、シュートを打たせないぐらいの守備の強度、そして連続性が必要になってきます。ここは日本の覚悟が試される試合になるかもしれません」
14日W杯につながるブラジル戦
森保監督
「『ワールドカップで優勝を狙う』と言っていますけど、本命国で本当に狙えるかと言ったら、どう思いますか?」
「『ワールドカップで優勝を狙う』と言っていますけど、本命国で本当に狙えるかと言ったら、どう思いますか?」
内田さん
「難しいですね」
「難しいですね」
森保監督
「これが現実だと思うんですよ。でも、厳しい戦いを耐えて勝っていく。チャンスは絶対ある。ただ学ぶではなくて、同じ目線で勝つ戦いをしたいと思います」
「これが現実だと思うんですよ。でも、厳しい戦いを耐えて勝っていく。チャンスは絶対ある。ただ学ぶではなくて、同じ目線で勝つ戦いをしたいと思います」
森保ジャパンはブラジル相手にどんな戦いを見せてくれるんでしょうか。
(「報道ステーション」2025年10月13日放送分より)
広告