1日、いよいよワールドシリーズ第6戦が行われます。松坂大輔さんと和田毅さんに第6戦以降のポイントを解説していただきます。まずは、ドジャースの最新情報から見ていきます
大谷翔平 気になる調子と起用法
球団初の連覇へあとのないドジャース。第6戦は山本由伸投手(27)が敵地トロントで先発を務めます。
ポストシーズンは2試合連続完投勝利と安定感抜群。先月31日は時折フォームを確認するなど、軽めの練習で決戦に備えました。
そしてリリーフとして活躍する佐々木朗希投手(23)も最終調整。練習を引き揚げる際にはロバーツ監督とグータッチを交わしました。
「先発の山本を含め、失点を最小限にとどめたい。すべてを出し尽くす」
負ければ終わりの大一番。ここ2試合ノーヒットの大谷翔平選手(31)はポストシーズンから解禁したグラウンドでのフリーバッティングへ。
トロントに移動して練習を行ったドジャース。2試合連続ノーヒットの大谷選手はバッティングケージに入ります。
フリーバッティングで快音を連発!左中間への当たり、現場カメラマンもビックリ!推定150メートルの特大ホームランも飛び出し28スイング中14本の柵越えでした。
ここからは負けたら終わりの総力戦。ピッチャー大谷選手の可能性はあるのか、ロバーツ監督はこう話しました。
崖っぷちドジャース どう戦う?
ブルージェイズに王手をかけられたドジャースですが、1日とても大事な第6戦を控えています。この日に勝てば2日の第7戦に続いていくワールドシリーズですが、この戦いを楽しむための重要なポイントを松坂さんと和田さんに3つ挙げていただきました。
山本由伸「無双投球」への期待
まず1つ目、「山本由伸投手の無双投球」なるかどうか。
「今の山本投手はすべての球種でストライクゾーンで勝負ができますし、日本で投げてきた時と同じようなパフォーマンスをワールドシリーズのほうで発揮できているので、とんでもないレベルにいます」
「キャッチャーのスミス選手もこの2試合、由伸投手の良いところを本当に引き出せていると思います。唯一、フィリーズ戦が良くなかったんですが、1日も息の合った2人が見れるのを楽しみにしています」
「どの球種でも勝負ができると話していましたが、バッターからすると、どの球種がその中でも一番厄介だと思いますか?」
「やはりストレートなのではないかなと思います。ストレートの調子が良いと、どうしても変化球というのがすべての球種が決め球になる山本投手なので、どうしてもストレートがいいとポイントを前にしないといけなくなってしまうので」
「山本投手はこれまでに2試合完投していて、それもすごいことなのに期待も上がって、山本投手自身がものすごい大変じゃないかと想像するんですけど、どうなんですか?」
「多分、日本のファンからすると、これがいつもの状況というんですかね。こういうファンの人たちの高い期待感の中で日本シリーズとか投げていたと思うので。そういう意味でも日本で投げていた時に状態が近いと。去年のポストシーズンの登板のほうが、緊張やプレッシャーはあったと思います」
去年のポストシーズンの時もそうでしたし、日本シリーズでも負けてはならない試合にしっかり先発して勝ち切るところがありました。
「二刀流・大谷翔平」の起用法
続いて2つ目、「ピッチャー大谷翔平選手の使い方」です。ロバーツ監督も会見で聞かれていて、すべての選択肢を検討すると言っていましたが、どうでしょうか?
「あるとすれば7戦目しかないと思います。みんなが期待したくなるのも分かるんですけど、ピッチャーとして復帰した最初のシーズンですし、あまり無理させたくないですよね。チームとしては投げてほしいと思いますし。ただ、監督から言われれば大谷選手は行くと言うと思うんですけど、投げない状況になるのが理想だと思います。けがのリスクを考えると」
「自分も松坂さんと一緒で、今まで綿密にリハビリをしっかりやってきましたので、あるとすれば第7戦だと思います。松坂さんが甲子園の準決勝でテーピングをはいだ時のように…大谷選手はブルペンにいるだけで相手にプレッシャーを与えられるので」
あの時の球場は空気が変わりましたし、そういった意味でも、作戦があるかもしれません。
打順変更は?どうなるスタメン
そして、続いて3つ目が打順変更はありかなしか。これは現地でも話題になっていて、ロバーツ監督も口にしていました。
ドジャースの打順を変更する案について今回、和田さんと松坂さんに1日のスタメンを予想していただきました。大きく見ると、ベッツ選手の位置が違います。
「大谷選手の後にベッツ選手がいつも敬遠で歩かされたことがありますので、ベッツ選手が1番ということで。大谷選手がいることで、ベッツ選手でしっかり勝負しないといけないというプレッシャーが相手投手にかかると思います」
一方、松坂さんはベッツ選手を9番に置きました。
「本当は和田さんのように1番ベッツ選手、2番に大谷選手という並びがいいと思うんですけど、今のベッツ選手の状態を考えると、こういう打順もありなのかなと。打順に関しては試合が始まってしまえば変わらないので、試合が進むにつれて順番からいうと、1番ベッツ選手、2番大谷選手みたいな並びになるので、これが生きてくるかなというのと。ロバーツ監督にはこれぐらい思い切ったことをしてほしいなと」
「ベッツ選手、9番とかっていっても。すごい選手がこんなところにいるということ自体が」
「ベッツ選手のプライドというか実績を考えると難しいと思うんですけど、そのあたりも含めて監督とベッツ選手も話し合いはしているのかなと思います」
ただ面白いのが、松坂さんと和田さんのベッツ選手の位置は違いますが、1つずれて巡りと並びは一緒です。
「私は個人的にキケ・ヘルナンデス選手。この人は、強いですよね、こういう大舞台」
「そうですね。こういう舞台でしっかり打ってますからね」
「テオスカー・ヘルナンデス選手にも注目してます。総力戦ですよね。誰でもいいから、とにかくお祭り男、ラッキーボーイが出てきたほうが強いですよね。こういう存在は」
「いつも厳しいところでキケ・ヘルナンデス選手がホームランを打ったりしますけどね。あの時(去年の地区シリーズ)ピッチャーがダルビッシュ投手だったんですが、そういうところで打てる選手だと思うので、期待したいです」
1日はどういう試合展開になりそうですか?
「山本投手がキーになるとは思いますが、相手の投手もいい投手なので、期待しかないです」
(「報道ステーション」2025年10月31日放送分より)







