スポーツ

報道ステーション

2025年11月13日 23:24

巨人・大勢×松坂大輔 豪速球を生み出す秘密「大きな手」 侍ジャパン合宿打ち上げ

巨人・大勢×松坂大輔 豪速球を生み出す秘密「大きな手」 侍ジャパン合宿打ち上げ
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侍ジャパンが、週末に行われる韓国戦に向けた合宿を12日に打ち上げました。来年3月に始まるWBCで連覇を目指す日本。松坂大輔さんが期待するピッチャーの1人が、巨人の大勢投手(26)です。前回大会、フル回転の活躍で優勝に貢献した大勢投手に話を聞きました。

豪速球を生み出す秘密

松坂さん
「僅差の試合が多くなる国際試合のカギとなるのは『継投』です。きょう紹介するのは巨人の大勢投手です。彼の投球の秘密は、『手』にあったんです」

松坂さんの注目は巨人の大勢投手。ルーキーから守護神を任されてきましたが、今シーズンは主に8回に登板。最優秀中継ぎ投手に選ばれる活躍で球団新記録の46ホールドを挙げました。

最大の持ち味は、最速160キロのストレート。サイドスローから繰り出されるボールは、バッターから見ると浮き上がって見えるんです。

松坂大輔と大勢投手
松坂大輔と大勢投手
松坂さん
「見ていて(ボールに)強さがありますし、右打者に食い込みながら伸びてくる。なかなかとらえづらいストレート」
「メジャーの公認球を使って違いはありますか?」
大勢投手
「全然違います。キャッチボールをしても変な動きをする時がある。ボールが動くな」
松坂さん
「やっぱり滑る?」
秘密は大きな手
秘密は大きな手
大勢投手
「僕は手が大きい。手の小さい選手は苦戦するイメージはありますね」

扱いが難しいWBC球をものともせず、ストレートを投げ込む大勢投手。その秘密は、本人もいう大きな手にありました。

松坂さんと比べてみると…。

手の大きさを比べてみると…
手の大きさを比べてみると…
松坂さん
「手を向けられた時の圧がすごい」
「僕も小さい方じゃないんですけど、こんなに違うんだ」
「手が大きいエピソードありますか?」
白鵬よりも大きな手
白鵬よりも大きな手
大勢投手
「小学校の時は子ども用のお箸が使えなかったので。ご飯食べる時は菜箸。元横綱の白鵬さんが始球式で来られて、その時にサインをいただいて、手を比べた時に僕の方が大きかったんで、自信になりました」
松坂さん
「そこで自信がついたんですね」

松坂さんは、この手の大きさがストレートに影響しているといいます。

「強いスピンを与えられる」
「強いスピンを与えられる」
松坂さん
「指先で持てた方がスピンはかけられる。深く握らなきゃいけないピッチャーよりは指先でボールをつかめる方が強いスピンを与えられる。スピンのかけ方、ボールの浮き方を見ていると、手の大きさが関係している」

大きな手がスピン量を生み出していたんです。

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速さのヒントとなった“バッティング”

さらにもう1つ、大勢投手のストレートには秘密がありました。

「スピード表示よりも速く感じるストレート」
「スピード表示よりも速く感じるストレート」
大勢投手
「スピード表示よりも速く感じるストレート」
松坂さん
「さらにあそこから?あの球速表示から?」
大勢投手
「158キロとか出ても打たれるので、でも155キロ、156キロの時にバッターが振り遅れて、だいぶボールの下を振ってると感じることがあって。その時は力まずにボールに伝わってる」

2つ目の秘密は球速表示以上の速さ。そのヒントとなったのが、なんと、バッティングです。バットを持つ大勢投手、衝撃の当たりを見せます。

東京ドームの看板を直撃
東京ドームの看板を直撃

東京ドームの看板を直撃しました。

松坂さん
「ロングティーで看板に当てたんですか?」
大勢投手
「当てました」
松坂さん
「やばいっすね」
大勢投手
「まだ100万円入ってきてない」(※東京ドームの巨人戦で看板直撃すると100万円)
「ロングティーして気付いたことは、むやみやたらに振っても飛ばないですけど、コツを探しながら打ってたら、看板まで当たるようになって。これってピッチングにも使えるんじゃないか。一生懸命投げてた時より、155キロ、156キロの方がバッターが差し込まれる。打撃と投球はつながっている」
「ピッチャーだけどバッティングでコツをつかむ」
「ピッチャーだけどバッティングでコツをつかむ」
松坂さん
「ピッチャーだけど、バッティングでコツをつかむ。子どもたちも参考にしてほしい」
「良いピッチャーになりたい」
「良いピッチャーになりたい」
大勢投手
「WBCって本当に魅力的な大会だったので、それを欲してる自分もいますし、良いピッチャーが7回以降を投げるので、良いピッチャーになりたい」

ムードメーカーとしての活躍も

手の大きさを改めて見ると、想像以上でした。あのストレートの秘密の1つとして、この手の大きさがあったということです。

前回大会も活躍しましたが、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げてくれそうです。

(「報道ステーション」2025年11月12日放送分より)

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