スポーツ

グッド!モーニング

2025年11月18日 11:50

サッカー水戸ホーリーホック“お金ない”廃校利用も快進撃 行政&住民一丸でJ1昇格へ

サッカー水戸ホーリーホック“お金ない”廃校利用も快進撃 行政&住民一丸でJ1昇格へ
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 悲願のJ1昇格を目前にしている茨城県のプロサッカーチーム、水戸ホーリーホックが資金がない中、廃校となった中学校をクラブハウスとして活用し、地域一体となって快進撃を続けています。

クラブハウスに廃校利用

 明治安田生命J2リーグ。水戸ホーリーホックは今シーズン2試合を残して首位をキープ。これまで1度も経験したことのない悲願のJ1昇格が目前に迫っています。

ファン 30代
「期待しています、本当に。もう必ずつかみ取ってほしいです」
家族連れのファン
「めちゃくちゃ期待しています。来年も、今も楽しみです」

 昨シーズンから指揮をとる森直樹監督のもと、勝ち切るチームへと成長しました。

水戸ホーリーホック
水戸ホーリーホック

 茨城県の県庁所在地などに本拠地を置く水戸ホーリーホック。運営資金は、潤沢ではありません。

水戸ホーリーホック 西村卓朗GM
「(J1・J2合わせた)40クラブの中でいうと、おそらく35、36番目とか。そういう少ない予算。採用のところとかでとりたい選手がなかなかとれないとか、採りたいスタッフが採れない」
廃校となった中学校を再利用
廃校となった中学校を再利用

 限りある予算のなかで、クラブハウスは廃校となった中学校を再利用。至る所に中学校だった名残がありました。

プロサッカークラブと行政による廃校利用は全国初
プロサッカークラブと行政による廃校利用は全国初

 少子化で児童数が減少し、毎年450を超える小中学校が廃校になっています。プロサッカークラブと行政による廃校の利用は全国でも初の試みです。

西村卓朗GM
西村卓朗GM
西村GM
「我々クラブの視点でも、クラブハウスどうしようということで困っていましたし、行政側においても、廃校になった施設どうしようという、お互いウィンウィンの関係」

 廃校を利用したことで改修費およそ3億円の負担で済み、城里町が実際に負担したのはおよそ8200万円にとどまりました。

廃校の改修費
廃校の改修費

 残りは地方創生拠点整備交付金やスポーツ振興くじ助成金といった補助金で賄うことができました。

 J1に昇格すればJリーグからの分配金も増え、全国からサポーターが来場するため経済効果も期待できます。

行政&住民一丸でJ1昇格へ

「アツマーレ」
「アツマーレ」

 クラブハウス内には町役場も併設されています。施設名は「アツマーレ」。名前のとおり、町の人が日々集まり、自然と交流する地域の居場所になっています。

 水戸ホーリーホックの選手が使用するジムには、町の人の姿も。

70代
「(Q.毎回選手の方とは会う?)会うよ。だから、勝った時は褒めるし、負けた時は激励する」
根本凌選手(25)
根本凌選手(25)
水戸ホーリーホック 根本凌選手(25)
「僕はかなり刺激をもらっている。落ち込んだ時でも『頑張って』って、言ってくださったりして」

 地域をさらに元気に。23日、2位のV・ファーレン長崎戦に勝てば、水戸ホーリーホック悲願のJ1昇格が決定します。

(「グッド!モーニング」2025年11月18日放送分より)

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