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ドジャースを世界一に導いたロバーツ監督(53)が来日。今回、特別に話を聞くことができました。
ロバーツ監督「山本由伸は“必殺仕事人”」
20日に沖縄で行われたドジャース、ロバーツ監督の講演会。母が日本人で、沖縄生まれのロバーツ監督。故郷でチーム作りへの思いなどを語りました。
そんな忙しい中、春のキャンプ、日本での開幕戦で度々インタビューを受けてくれたロバーツ監督。ヒロド歩美キャスターと久々の再会です。
ヒロドキャスター
「ファッションがすてきですね」
「ファッションがすてきですね」
ロバーツ監督
「私のファッション気に入った?」
「私のファッション気に入った?」
ヒロドキャスター
「ブルーですね」
「ブルーですね」
ロバーツ監督
「故郷に戻る気分にぴったりです。カジュアルな沖縄スタイルです」
「故郷に戻る気分にぴったりです。カジュアルな沖縄スタイルです」
ヒロドキャスター
「日本では誰もがワールドシリーズを見ていました。時差の関係で午前中だったのですが、誰もが見ていましたよ」
「日本では誰もがワールドシリーズを見ていました。時差の関係で午前中だったのですが、誰もが見ていましたよ」
ロバーツ監督
「そのことは私も知っていましたよ。第3戦は延長18回までもつれた試合でした。あと少しで7時間に及ぶところだった」
「そのことは私も知っていましたよ。第3戦は延長18回までもつれた試合でした。あと少しで7時間に及ぶところだった」
ヒロドキャスター
「日本では午後3時ぐらいでしたっけ?誰も仕事にならなかった」
「日本では午後3時ぐらいでしたっけ?誰も仕事にならなかった」
球団初のワールドシリーズ連覇を果たしたドジャース。なかでも第7戦は印象的でした。前日、6イニング96球を投げた山本由伸投手(27)がこの日もマウンドへ。その裏側を指揮官が語ってくれました。
ロバーツ監督
「試合前の早い時間に彼は『投げられます』と言った。ちょうど午後1時でした。午後1時です。試合開始は午後8時でした。彼は投げられますと言ったのです。でも、まさか投げるとは思ってなかったらしい」
「試合前の早い時間に彼は『投げられます』と言った。ちょうど午後1時でした。午後1時です。試合開始は午後8時でした。彼は投げられますと言ったのです。でも、まさか投げるとは思ってなかったらしい」
実は試合前、山本投手自ら「連投できる」と伝えていたのです。そんな山本投手をロバーツ監督は、こう表現します。
「彼は“必殺仕事人”です。彼はまるで何も恐れない、恐れを知らない、戦う男だ。彼がマウンドに上がるとそれが見える。彼の目の中にそれが見えます。集中力、その強烈さを。私にとって“必殺仕事人”とはそういうことです。私はその試合もそうだけど、将来の試合のことも考えなければならない。でもヨシノブから『降ろしてくれ』と言われたことはない、一度もない」
山本投手は、その言葉どおりポストシーズンで2度の完投を果たしました。
さらに、ロバーツ監督は大谷翔平選手(31)について…。
「ショウヘイも同じです。ショウヘイの打撃にも感じます。彼が投げている時、重大な場面がやってきた時、彼の目に強さを感じます。『ここからだ』という目です」
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佐々木朗希は「戦士として戻ってきた」
2人の強い目を感じていたロバーツ監督。
一方、メジャー挑戦1年目の佐々木朗希投手(24)。ポストシーズンでクローザーとして活躍するも春先に苦しんでいました。
ヒロドキャスター
「3月ごろ、ロウキは泣いていたと?」
「3月ごろ、ロウキは泣いていたと?」
ロバーツ監督
「正直だったと思う。正直な感情だったと。それほど頻繁に見るものではありません。彼がまだまだ子どもだということです。彼は良い投球をしようと努力していた。メジャーリーグ、ドジャース、ロサンゼルス、彼にとっては初めてのものばかりです。彼は成功を収めていなかった。すべてが初めてだった。そして彼は自分が『すべての人を失望させている』と感じていた。私は何とか彼を育てていこう、サポートしていきたいと思った。私は彼を励ましました。『前向きな気持ちをなくすな』と言いました。『あきらめるな、強くあれ、戦うことから逃げるな』と言いました」
「正直だったと思う。正直な感情だったと。それほど頻繁に見るものではありません。彼がまだまだ子どもだということです。彼は良い投球をしようと努力していた。メジャーリーグ、ドジャース、ロサンゼルス、彼にとっては初めてのものばかりです。彼は成功を収めていなかった。すべてが初めてだった。そして彼は自分が『すべての人を失望させている』と感じていた。私は何とか彼を育てていこう、サポートしていきたいと思った。私は彼を励ましました。『前向きな気持ちをなくすな』と言いました。『あきらめるな、強くあれ、戦うことから逃げるな』と言いました」
そうしてシーズン終盤に戻ってきた佐々木投手は、たくましくなっていました。
「戦士として戻ってきた。泣いていた子どもが、9月に戻った時には戦士の顔だった」
ロバーツ監督の心を打ったのがポストシーズンのフィリーズ戦。3イニングをノーヒットに抑えました。
「彼は素晴らしい仕事をしました。あの瞬間は『熱盛』」
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来シーズンの構想は?「佐々木は先発投手として期待」
シーズン終盤に日本人トリオ全員が力を発揮してつかみ取った、世界一連覇。すでにロバーツ監督の中では、来シーズンの構想ができつつあります。
ヒロドキャスター
「ロウキは来季先発として考えているそうですね?」
「ロウキは来季先発として考えているそうですね?」
ロバーツ監督
「ロウキは先発投手として健康に投げられる状態でシーズンを迎えてほしい。先発投手として期待している」
「ロウキは先発投手として健康に投げられる状態でシーズンを迎えてほしい。先発投手として期待している」
ヒロドキャスター
「つまり先発ローテーションに…?」
「つまり先発ローテーションに…?」
ロバーツ監督
「日本人投手が3人という、すごいことになる」
「日本人投手が3人という、すごいことになる」
「すごいことだよ。スネル、グラスノー、シーハン、ロブレスキ、日本人3人を加えた先発陣で中6日で回すことになりそうだ。そうすればロウキ、ショウヘイのためになる。ヨシノブは中5日でもいけるが、中6日で回したほうが先発陣の体は楽になる。ワールドシリーズを制覇するのは1度、連覇、3連覇を問わず大変なことだが、ドジャースには選手がそろっている」
ヒロドキャスター
「講演会からインタビューまで半日ほどご一緒させていただいたが、出会う人皆を引きつけるってこういうことかと。ロバーツさんの人心掌握術はすごいなと感じました。関係性の築き方がすごいなと思ったのですが、それでいいますとこちら覚えてますか?春のキャンプの時に大谷選手がロバーツ監督の車にいたずらを仕掛けました。おもちゃのポルシェに変えたというものだったと思いますが、これ、来年のキャンプではロバーツ監督にも考えがあるそうです」
「講演会からインタビューまで半日ほどご一緒させていただいたが、出会う人皆を引きつけるってこういうことかと。ロバーツさんの人心掌握術はすごいなと感じました。関係性の築き方がすごいなと思ったのですが、それでいいますとこちら覚えてますか?春のキャンプの時に大谷選手がロバーツ監督の車にいたずらを仕掛けました。おもちゃのポルシェに変えたというものだったと思いますが、これ、来年のキャンプではロバーツ監督にも考えがあるそうです」
ロバーツ監督
「何をするかはまだ決めていないが、来年は先に私が仕掛けるつもりだ。ショウヘイには絶対内緒だからね!」
「何をするかはまだ決めていないが、来年は先に私が仕掛けるつもりだ。ショウヘイには絶対内緒だからね!」
ヒロドキャスター
「遊び心も、もちろんそうですし、あとこうやって選手とやり取りする、取り組んでいくところがドジャースの強さなのかなと感じました」
「遊び心も、もちろんそうですし、あとこうやって選手とやり取りする、取り組んでいくところがドジャースの強さなのかなと感じました」
大越健介キャスター
「愛情がありますよね。佐々木投手に対しても自分が責任を持って育てたいんだという気持ちがみなぎっていて」
「愛情がありますよね。佐々木投手に対しても自分が責任を持って育てたいんだという気持ちがみなぎっていて」
小木逸平アナウンサー
「来季の先発陣全部言っちゃったんですけど、いいんでしょうか?」
「来季の先発陣全部言っちゃったんですけど、いいんでしょうか?」
ヒロドキャスター
「本当にこうなるのか答え合わせしたくなります。楽しみだなと思いますし、新戦力がここから加わってきてどんなチーム作りをロバーツ監督がするのかなっていうのも1つ、楽しみになりました」
「本当にこうなるのか答え合わせしたくなります。楽しみだなと思いますし、新戦力がここから加わってきてどんなチーム作りをロバーツ監督がするのかなっていうのも1つ、楽しみになりました」
(「報道ステーション」2025年11月20日放送分より)
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