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報道ステーション

2025年12月10日 17:10

阪神は佐藤輝明の最終戦40号HR ファンが選んだ最高のシーンは? プロ野球「熱盛グランプリ」セ・リーグ編

阪神は佐藤輝明の最終戦40号HR ファンが選んだ最高のシーンは? プロ野球「熱盛グランプリ」セ・リーグ編
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毎年この時期恒例のプロ野球「熱盛グランプリ2025」です。12球団のファンそれぞれ100人ずつ合計1200人に「今シーズン一番熱く盛り上がったシーンはどこですか?」とインタビューしてきました。今回はセ・リーグ編です。

阪神 佐藤輝明がシーズン最終戦で40号HR

まずは史上最速優勝を飾った阪神。原口文仁選手の引退試合や森下翔太選手の「神の手」ホームインを上回った1位は…。

ファン
「ドラマチック」
「持ってるな」
「一瞬で一つになった、甲子園が」

佐藤輝明選手(26)が放ったシーズン最終戦での40号。ファンが選んだ熱盛シーンについて、ヒロド歩美キャスターが本人に話を聞いてきました。

佐藤輝明選手
佐藤輝明選手
「もう忘れられない。打球の軌道といい、歓声といい」

実は今シーズン39号までホームラン数を伸ばすも、大台の40号を目前に4試合足踏みが続いていました。

迎えたシーズン最終戦。40号ホームランを放ちました!

「いつも通りいこうと思っていたけど、全然打てなくて、最終戦はめちゃくちゃ狙っていた」
「39と40で終わるのは全然違う。周りの期待にも応えられた」
ファン
「真の4番になった」
「レジェンドへの一歩を踏み出した」

今シーズン、球団ではレジェンド、バースさん以来39年ぶりの打撃二冠。初のMVPにも輝き、ファンを熱く盛り上げました。

ヤクルト 川端慎吾の現役ラスト安打

ヤクルト
ヤクルト

続いてはヤクルト。上位は劇的ホームランが選出されるなか、1位はファンに愛された生え抜き選手の一打でした。

ファン
「ここで引退かと思うと、熱くなるよね」
「寂しいです。めっちゃ寂しいです。めちゃめちゃ寂しいです」

ヤクルト一筋20年、川端慎吾選手(38)が打った最後のヒットです。実はこの試合前、現役引退を発表していました。

川端慎吾選手
川端慎吾選手
「あと1本打ちたい。あと1本で通算1100安打。何とか1本打ちたい」

ファンからの大声援を受け、代打で登場しました。見事、有言実行の1100安打を達成!有終の美を飾りました。

ファン
「バットコントロールだったり、今までやってきたことを後輩たちにつないでもらいたい」
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広島 田村俊介 プロ初HRが代打サヨナラ弾

広島
広島

次は広島。ファビアン選手や小園海斗選手などの主軸を抑えて、1位になったのは球団史上初の快挙でした。

田村俊介選手(22)。高卒から4年目、長距離砲として期待されるも通算ホームラン0。ファンの期待に応えられていませんでした。

4月のDeNA戦。同点の延長11回ウラ、代打で田村選手が登場します。

プロ初ホームランがなんと、代打でのサヨナラ弾!これは球団史上初の快挙でした。

ファン
「実力がないと無理。素晴らしかった」
「最後、田村くんが打ったので、うれしかった」
田村俊介選手
田村俊介選手
田村選手
「なかなかホームラン打てなかったので、お待たせしました〜!!」

DeNA チーム最年長・宮崎敏郎が鬼の粘り

DeNA
DeNA

続いてDeNA。7年ぶり1試合3ホーマーを放った筒香嘉智選手を超えたのは、ベテランの執念でした。

「宮崎敏郎選手の銅像を立ててもらいたい」
「宮崎敏郎選手の銅像を立ててもらいたい」
ファン
「見たことない。あの数を粘ったのは」
「銅像を立ててもらいたいです、ハマスタに」

真夏の8月。チーム最年長、宮崎敏郎選手(36)が見せた鬼の粘り。終盤の7回、9球目のボールを見極めてフルカウント。ここからがとんでもなかったんです。

10、11、12球目と立て続けにファウル。13、14、15球目も…。

ファン
「1球ずつ歓声が大きくなっていって」
「メラメラ盛り上がってきた」

球場が熱気を帯びていきます。

16、17、18、19球目。これでも勝負は決まらず…20球目。粘りに粘ってのホームランでした!

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中日 細川成也が盟友から逆転弾

中日
中日

次は中日です。中田翔選手の引退に、ドラフト1ルーキー・金丸夢斗投手のプロ初勝利。1位は劇的な試合からでした。

東北シリーズ、福島での巨人戦。細川成也選手が放った盟友からのホームランでした。

2点を追う9回、相手は昨シーズンまでチームメイトのマルティネス投手(29)。見事、逆転スリーランを放ちました!

チームも夫婦も救ったホームラン
チームも夫婦も救ったホームラン

そして、取材で見つけた夫婦は、夫が巨人ファンで妻が中日ファンなんです。実は、この2人を救うホームランでもありました。


「(前日)山形の試合で丸がサヨナラヒットを打ったので、翌日は中日が勝たないと、東北旅行が楽しくなくなる」

巨人と中日の東北シリーズは、山形と福島で行われました。この夫婦は片道9時間かけて観戦に行っていたんです。

初戦、山形での試合は中日がサヨナラ負けで妻は涙…。第2戦、福島でも中日は9回2アウトまで2点を追う展開でした。


「(第2戦も)負けを確信して、しょぼくれているところで細川が打って」

「今年イチの試合だと今でも思うので、行ったかいがあって良かった」

チームも夫婦も救ったホームランでした。

巨人 田中将大が日米通算200勝

巨人
巨人

最後は巨人。大逆転の開幕戦に坂本勇人選手の代打サヨナラヒットがランクイン。栄えある1位は…。

ファン
「見ていて泣けました」
「マー君だと思います。200勝おめでとうございます」
田中将大投手
田中将大投手

 田中将大投手が成し遂げた日米通算200勝です。田中投手と巨人には、元々こんな縁がありました。

ファン
「2013年の日本シリーズを宮城に見に行っている。巨人ファンとして観ても、すごく感動して。『あとひとつ』を一緒に歌って」
「巨人が日本シリーズでやられる立場。マー君が巨人に来て、最後苦しんでいる姿を見て、どうしても支えたい」

かつて巨人に立ちはだかった田中投手が、今度は巨人のために戦う。

ファン
「1球1球アウトを取るたびに歓声。ストライクだけでもすごい歓声」

快挙まであと1つ…苦しみを乗り越え、日米通算200勝を達成しました。実はこの時、東京ドームに響いたのが「あとひとつ」でした。

田中投手
「時間はかかりましたけど、乗り越えることができて、200勝にたどりつけたのは、大きな1勝でした」

(「報道ステーション」2025年12月9日放送分より)

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