お正月の風物詩『箱根駅伝』で青山学院大学が大会新記録で3年連続の総合優勝を果たしました。
歴史的な逆転勝利を収めたレースの舞台裏に迫ります。
■箱根駅伝 5区間で記録更新 青学は史上初 2度目の3連覇
箱根駅伝のレースの流れです。
青学大の1区は16位と出遅れますが、2区で11位に、3区で8位に、4区で5位と徐々に追い上げ、5区の山登りで4人を抜き往路新記録で優勝しました。
その後の復路でも、1位を守り抜き、復路も新記録で優勝しました。
青学大は史上初となる同一大学での2度目の3連覇となります。
復路、総合でも記録を更新しました。
区間賞です。
1区、2区、5区、8区、10区と区間記録が更新されました。
■青学16位から1位へ 立役者は5区 黒田選手 速さの秘密
歴史的な逆転劇でした。
青学大の1区は16位でした。
直前にランナーの変更がありました。
1区を走る予定だった選手が2日前に胃腸炎になり、4区を走る予定だった小河原選手が1区を走ることになりました。
4区では8位から5位まで順位を上げましたが、4区も変更の影響を受けていました。
当日変更で外れる予定だった平松選手が4区を走ることになりました。
急遽、走ることになりましたが、区間3位と健闘。
5区はスタートの時、5位でした。
走るのは黒田朝日選手。
フルマラソンの学生記録を持っています。2時間6分5秒です。
「5区には黒田朝日がいる。3分30秒先頭と離れていてもなんとかするだろう」と話していました。
トップとの差は3分24秒で、黒田選手にタスキが渡りました。
スタート直後、5位から4位に。
4位とはほぼ同時のスタートでしたが、5分後、すぐに突き放しました。
9.8キロ地点で4位から國學院大を抜いて3位。
13.6キロ地点で3位から中央大を抜いて2位です。
「区間記録よりも1分速いペース」と実況が伝えています。
5区の黒田朝日選手ですが、その速さの秘密は前傾フォームです。
2024年の2区です。
集団の先頭が、青学大の黒田選手。
番組で体の中心に線を引いていますが、黒田選手の傾きが大きいことがわかります。
「走りが自然と前傾している」と話します。
前傾すると、蹴る力がそのまま坂を上がる推進力になるので、山上りに適性があるといいます。
マラソン解説者でDeNAスポーツグループフェローの瀬古利彦さんが注目したのは、終盤の重圧です。
19キロ地点で1位に追いつきました。
1 位は早稲田大学の工藤慎作選手。
『山の名探偵』と呼ばれ、2025年も5区を担当し、2位でした。
「後ろから黒田君が迫ってくるプレシャーが強すぎた」
そして、19.3キロ地点で1位になり、歴史的な記録となりました。
残り1.5キロで先頭を奪い、そのままゴール。
5区の区間記録を1分55秒も更新しました。
■“シン・山の神”誕生 ライバル大も称賛 黒田選手の素顔
往路優勝後です。
「1代、2代、3代、4代、じゃなくて、シン・山の神、誕生です。」
「声を大にして言いたいと思います。僕がシン・山の神です」と発言。
ライバルも称賛です。
「勝てると思ったんですけどね、黒田君があそこまで来るとは思っていなかったので、黒田君にあっぱれというしかない」
黒田選手にはマイペースな一面も。
「食事はチームの中でも一番遅いくらいゆっくり食べます。けれどもしっかり味わってかんで食べています」
黒田選手のお父さんも箱根ランナーでした。
黒田将由さんです。
法政大学で箱根駅伝に出場、2001年、1区を3位で走りました。
■高速化する箱根駅伝 最下位のタイム 20年前なら優勝!?
箱根駅伝は高速化しています。
2026年、総合タイムで大会新だったのは、優勝した青学大と、2位だった國學院大の2校。
10の区間のうち5区間7人が区間新となりました。
4区を走った早稲田大の鈴木選手は、区間記録に1秒差に迫り、日本人歴代最速の快走を見せました。
優勝校の総合タイムです。
2006年の総合タイムは、11時間9分26秒。
2026年の総合タイムは、10時間37分34秒で、20年間で約32分短くなっています。
20年前の優勝校の総合タイムは、11時間9分26秒ですが、
2026年最下位の立教大学の総合タイムは、11時間5分58秒で、約3分30秒速いのですが、20年前なら総合優勝するタイムでも、2026年は最下位でした。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年1月5日放送分より)













