ミラノ・コルティナオリンピック開幕まであと8日。大きな期待がかかるスキージャンプです。オリンピック連覇へ挑む小林陵侑選手(29)。そして、今シーズン躍進し、初のオリンピックへ臨む二階堂蓮選手(24)。個人種目だけでなく、今大会から採用される新種目でも期待がかかる2人を松岡修造さんが取材しました。
「驚きのメンタル」小林陵侑
日本ジャンプ界のエース、小林陵侑選手。北京オリンピックでは、ノーマルヒルで金メダルを獲得。今大会では連覇に挑みます。ただ、本人は…。
「ノーマルヒルなくてもいい」
「え?ノーマルヒル連覇した人はいないでしょ?」
「いや…いないですか?じゃ、頑張ります」
ノーマルヒルは普段のワールドカップではほとんど行われない種目。選手たちは慣れていないことから、オリンピック連覇は難しいと言われています。
しかし、小林選手はこの史上初の偉業に独特なメンタルで臨もうとしていました。
「いい意味でゲーム。試合っていう感じじゃない。ゲームだなって思います」
「テレビゲーム的な感じ?」
「そんな感じ。普段回っているワールドカップは場所も決まって、大体同じような運営で試合するんですけど。オリンピックは普段やらない土地で、普段やらない時間帯で、何が起こるか分からないんで。ゲーム要素がでかい」
いつもと違う舞台を緊張ではなく、ゲーム感覚で楽しむ?実は、このメンタルが驚きの世界最長記録をたたき出していました。
おととし、アイスランドの雪山に作られた特大の特設ジャンプ台。スタート地点はなんと、東京タワーより高い360メートルに位置しています。
普通のジャンプ台ならば、どんなに飛んでも140メートルほど。そんななか、なんと非公式ながら291メートルの世界最長ジャンプに成功!
いつもと違うビッグジャンプを確かな自分の力に変えていました。
「最強の相棒」二階堂蓮
さらに小林選手は、今大会ではいつもと違う新種目に挑もうとしています。
それがスーパーチーム。これまでのオリンピックは4人での団体戦でしたが、今回から各国トップ2人がチームを組み、行われることになりました。
1人最大3回飛ぶことができ、6回のジャンプ総得点で金メダルを争います。
この種目で小林選手の相棒となりそうなのが、二階堂蓮選手です。
「相棒が二階堂さん。どう捉えますか?」
「すっごい心強い。本当に脅かされてます。いいパフォーマンスしてくるので」
ジャンプの名門・下川商業高校出身。大学に進学するも、ジャンプに専念するため中退。アルバイトで活動費を稼いでいた苦労人です。
今年のワールドカップでは、ビッグジャンプで初優勝!今シーズン、ワールドカップで小林選手を度々上回る成績を出し、総合ランキングでは3位。見事、オリンピック初出場を決めました。
「二階堂流れ」飛躍の裏に
「結構流れ来ているな」
「流れ来ている?何流れ?」
「二階堂流れ」
「ぶっちゃけて言うと、俺なら行けるなっていうのは思ってました」
実は、二階堂選手の飛躍の裏にも、小林選手のメンタルが大きく関わっていました。
「失敗する原因が、ジャンプ2本飛ぶじゃないですか。1本目良くても、2本目ダメという時は、結構緊張してたりとか。それが力みだったり、余計なことをしちゃったりにつながって失敗というケースが多かった。それこそ陵侑さんとかもよく言うんですけど、『誰だって失敗するのになんで緊張するんだろうね』と。それが彼のすごいところなんですけど、陵侑さんは結構、僕のことをあおってくる。『蓮は2本目、緊張していいジャンプできないから』みたいな」
「嫌なヤツですね〜(笑)」
「でも、陵侑さんは僕のことを試して言っているんだなと。一緒に遠征していく中で気づきました」
総合ランキング2位の小林選手と3位の二階堂選手。最強の日本が最高のゲーム・オリンピックで金メダルを狙います。
「スーパーチームは、もちろん金メダル」
「どういうチームにならなきゃいけない?」
「いつも通り」
「陵侑さんとしては、3度目のオリンピックで何つかみたい?」
「選手としても全盛期で出られる、最後の五輪になるか分からないですけど、今年30歳になるので、フレッシュなうちにいいパフォーマンス残したい」
今回のオリンピック新種目スーパーチームも楽しみです。
30日も松岡さんのスキージャンプ特集で、ジャンプスーツの規定など複雑化したルールを徹底解剖します。
(2026年1月29日放送分より)









