日本は、ミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート女子団体パシュートで銅メダルを獲得。3大会連続で表彰台に上る快挙を達成しました。3位決定戦でアメリカを圧倒。「チームジャパン」は美しい滑りを見せました。
冬季過去最多のメダル数
まずは、日本のメダル獲得数です。
18日午前時点で、冬季オリンピックとしては過去最多となる計19個を獲得し、前回の北京オリンピックでの獲得数18個を上回りました。今回獲得したメダルのうち金は4個、銀は5個、銅は10個となっています。
「団体パシュート」とは?
続いて、「パシュート」とはどのような競技なのかを解説します。
「パシュート」は英語で、「追いかける」「追い抜く」という意味の言葉です。
1チーム4人のうち3人が滑走。2チームがリンクの反対側から同時にスタートして、タイムを競います。
女子は400メートルのリンクを6周。最後にゴールした選手のタイムがチームの記録となります。
そのため先頭だけ速くても意味がなく、“3人でゴールする”必要があります。
銅メダル勝ち取ったメンバー
スピードスケート女子団体パシュートのメンバーは、以下になります。
準決勝に出場したのは、今大会すでに2つのメダルを獲得しているエースの高木美帆選手(31)、平昌や北京オリンピックで高木選手とともに日本のメダル獲得に貢献した佐藤綾乃選手(29)、日本長距離界のホープとも呼ばれる堀川桃香選手(22)の3人です。
強豪オランダにわずか0.11秒差で惜敗しましたが、すばらしい勝負をみせてくれました。
そして3位決定戦ではメンバーを入れ替え、高木選手と佐藤選手に加えて、今大会がオリンピック初出場となる最年少の野明花菜選手(21)が出場。アメリカに3秒以上の差をつけて、見事銅メダルを獲得しました。
“押す”戦術への変化
今回、日本がパシュートで勝ち抜くために、戦術を変える必要がありました。日本の走り方が、従来から変化しました。
2018年の平昌オリンピック、2022年の北京オリンピックでは、3人が順番を入れ替えながら滑走していました。この戦術では、先頭の選手は空気抵抗を一身に受けるため、体力の消耗が激しくなります。
そこで先頭を交代し、消耗度を分散していました。ただ順番を入れ替える際に、少しスピードが落ちてしまいます。
今大会で日本は先頭を入れ替えず、後ろの選手が前の選手を“押す”「プッシュ戦術」で挑みました。
ミラノ・コルティナオリンピック公式ホームページによりますと、この戦術は2020年にアメリカの男子チームが初めて国際大会で披露したもので、現在では世界の主流となっています。
今大会に出場した女子団体パシュートのすべてのチームがプッシュ戦術を採用しています。
フィギュア女子が躍動
そしてフィギュアスケート女子ショートプログラムでも、日本勢が躍動しました。好発進です。
千葉百音選手(20)は4位。今大会が現役最後のオリンピックとなる坂本花織選手(25)は2位、そしてトリプルアクセルを成功させた中井亜美選手(17)は1位となっています。
フリーもみなさん納得のできる演技を笑顔で。
そして、この後、高木選手は個人種目1500メートルが控えていますが、「パシュートを経て自信を得られた」と話していて、今後のレースが期待されます。
(2026年2月18日)





