ミラノ・コルティナオリンピックは2026年2月6日に開幕し、8競技116種目が17日間に渡って実施され、アスリートたちが熱戦を繰り広げました。
日本勢が獲得したメダル数は、金メダルが5個、銀メダルが7個、銅メダル12個の合わせて24個で、18個のメダルを獲得した前回の北京オリンピックを上回り、過去最多となりました。
日本中に感動を届けてくれた24個のメダルを振り返ります。
スキージャンプ 女子ノーマルヒル 丸山希が銅メダル 日本勢第1号
スキージャンプ女子ノーマルヒルで、丸山希選手(27)が銅メダルを獲得しました。
1回目で3位につけた丸山は続く2回目。K点越えとなる100メートルのビッグジャンプ。
オリンピック初出場ながら見事銅メダルを獲得し、今大会、日本勢のメダル第一号となりました。
スノーボード 男子ビッグエア 木村葵来が金メダル、木俣椋真が銀メダル
スノーボード男子ビッグエアで木村葵来選手(21)が金メダル、木俣椋真選手(23)が銀メダルを獲得しました。
オリンピック初出場・木村の決勝1回目。横に5回転半する大技に成功。89点の高得点をたたき出し、2回目を終え4位で迎えた最終3回目。再び5回転半。1回目を上回る90点超えで、大逆転の木村。
この種目、日本初の金メダルに輝きました。
さらに木俣が銀メダルを獲得しています。
フィギュアスケート 団体 日本が銀メダル 北京・ミラノと2大会連続
フィギュアスケート団体決勝で日本が2大会連続となる銀メダルに輝きました。
2位で決勝に進んだ日本。9日未明から行われたペア・スケートフリーでは三浦璃来選手(24)、木原龍一選手(33)による「りくりゅうペア」が登場しました。
ダイナミックかつ優雅な演技で圧倒しつつ大きなミスもなく、世界歴代3位となる155.55の高得点で1位に!チームとしては首位のアメリカとの差を2ポイント差に縮めました。
そして、続く女子シングル・フリーには今シーズン限りで引退を表明している坂本花織選手(25)が登場。
完成度の高いジャンプを次々と成功させ、スピード感あふれる演技を披露しました。
得点は148.62という高得点で暫定トップ。この結果、日本はアメリカと同点1位に並びました。
そして運命の最終種目、男子シングル・フリーには22歳の誕生日を迎えたばかりの新星・佐藤駿選手(22)が登場。4回転ルッツを大舞台でも成功させ、その後もミスないく完璧な演技を見せ、得点は194.86で自己ベスト。
チームとしては2位となり、北京に続き2大会連続で銀メダル獲得となりました。
スピードスケート 女子1000mで高木美帆が銅メダル
スピードスケート女子1000メートルで日本のエース・高木美帆選手(31)が3大会連続となる銅メダルを獲得しました。
前回大会で4つのメダルを獲得した高木が得意の1000メートルに出場。
スピードに乗った滑りで200メートル地点を全体2位のタイムで通過すると、600メートルも全体3位と粘りを見せます。
オリンピックレコードをマークしたライバルを最後まで追い続け、全体3位でフィニッシュ。
高木は3大会連続のメダルとなる銅メダル。これでオリンピック通算8個目のメダルを獲得しました。
スノーボード 女子ビッグエアで村瀬心椛が金メダル
スノーボード・女子ビックエアで日本人初の金メダル獲得です。
前回の北京オリンピックで銅メダルを獲得している村瀬心椛選手(21)の1回目。4回転の大技を決め、89.75をたたき出してトップに立ちます。
しかし、3位に順位を落として迎えた最終3回目。逆転をかけた最後の1本。
重圧の掛かるなか、4回転の大技に成功。
2本合わせて179点の高得点をたたき出した村瀬。スノーボード女子史上初の金メダルに輝きました。
スキージャンプ 男子ノーマルヒルで二階堂蓮が銅メダル
スキージャンプ男子ノーマルヒル、今シーズン、ワールドカップで表彰台に立つなど勢いに乗る二階堂蓮選手(24)。初のオリンピックに挑みます。
まずは1回目。100メートルを越えるジャンプでトップと僅差の6位に付けます。そして、迎えた運命の2回目。1回目よりも大きく飛距離を伸ばした二階堂。
初の大舞台で見事、銅メダル獲得です。
スキージャンプ 混合団体 五輪初の銅メダル獲得
男女4人のチームで合計ポイントを争うスキー・ジャンプ混合団体。
1回目、個人ノーマルヒル銅メダルの丸山希選手が安定したジャンプをみせるなど、日本は2位につけます。
そして2回目。3人目の高梨沙羅選手(29)を終え日本は3位につけます。
メダル獲得なるか。チームの思いは最終4人目・二階堂蓮選手に託されます。
101メートルのジャンプをみせた二階堂。
日本は、銅メダルを獲得。混合団体初の快挙です。
フリースタイルスキー 男子モーグル 堀島行真が銅メダル
男子モーグル。前回銅メダリストの堀島行真選手(28)が決勝に挑みました。
決勝の舞台でただ一人、大技の「コークスクリュー1440」を決めた堀島。
トップとは僅差で、2大会連続の銅メダル獲得となりました。
スノーボード 女子ハーフパイプで小野光希が銅メダル
スノーボード・女子ハーフパイプ、21歳の小野光希選手(21)が会心の滑りを見せ、銅メダルに輝きました。
日本勢4人全員が出場した決勝。前回大会9位に終わり、涙を流した小野が会心の滑りを見せます。
決勝1回目。横に3回転する大技「フロントサイド1080」を完璧に決めるなど、果敢に技を繰り出し最後までミスなく滑り切ります。
前回大会9位で悔し涙を流した小野が今大会でリベンジを果たし、オリンピック自身初のメダル獲得、うれしい涙の銅メダルとなりました。
スノーボード 男子ハーフパイプで戸塚優斗が金メダル、山田琉聖が銅メダル
男子ハーフパイプ決勝は日本勢4人が白熱した滑りを見せました。
転倒による骨折から約1カ月での出場となった平野歩夢選手(27)。満身創痍のなかでも大技を決めるなど、7位に食い込む滑りを見せます。
そんななか、驚異のランをみせたのは3大会連続出場の戸塚優斗選手(24)。縦3回転、横4回転の大技「トリプルコークフォーティーンフォーティ」を完璧に決めた戸塚。前回大会10位の雪辱を晴らし、悲願の金メダル。
さらに初出場の山田琉聖選手(19)が銅メダル獲得です。
フィギュアスケート 男子シングル 鍵山優真が2大会連続で銀メダル、佐藤駿が銅メダル
フィギュアスケート・男子シングル。ショート2位・鍵山優真選手(22)のフリー。
連続ジャンプを華麗に決めると…。世界一と評されるステップでも会場を魅了した鍵山。
見事、2大会連続の銀メダルを獲得しました。
さらにオリンピック初出場の佐藤駿選手(22)は、代名詞・4回転ルッツを決める会心の演技。
ショート9位からの大逆転で鍵山に続き銅メダルです。
スキージャンプ 男子ラージヒルで二階堂蓮が銀メダル
スキージャンプ男子ラージヒル。二階堂蓮選手(24)が悔しい銀メダル獲得となりました。
今大会、ここまで2つの銅メダルを獲得している二階堂。1回目でヒルサイズに迫る大ジャンプを見せ、トップに立ちます。
この種目日本勢28年ぶりの金メダルへ、運命の2回目。トップのラインまでは僅かに及ばず、悔しい銀メダル。
それでも、自身初の大舞台で3つ目のメダルを獲得しました。
フリースタイルスキー 男子デュアルモーグルで堀島行真が銀メダル
今大会新種目のデュアルモーグルでは、男子モーグル銅メダリスト、堀島行真選手(28)が悲願の金をかけ決勝に挑みました。
王者・カナダのミカエル・キングズベリーとの決戦。序盤から積極的に攻め堀島がリードするも、途中でバランスを崩し立て直せないまま、第2エアを飛べず。初代王者には届かず堀島は銀メダル。
それでも今大会で自身2つ目のメダル獲得です。
スピードスケート 女子500mで高木美帆が銅メダル
前回大会で、この種目の銀メダルを獲得した日本のエース・高木美帆選手(31)が登場。
最初の100メートルを全体で4番目となる10秒40で通過。カーブも乱れることなく曲がり、直線に入ると力強い滑りでさらに加速し、37秒27でフィニッシュ。
高木は1000メートルに続いてこの種目でも銅メダル。日本女子最多を更新するオリンピック通算9個目のメダルとなりました。
フィギュアスケート ペアで三浦璃来・木原龍一が金メダル
フィギュアスケートのペア・フリーで日本の「りくりゅう」ペアが世界歴代最高得点をたたき出し、大逆転の金メダルです。
ショートプログラムは5位発進となった世界王者・三浦璃来選手(24)と木原龍一選手(33)のりくりゅうペア。17日朝のフリーでは冒頭のジャンプを成功させると、その後も完成度の高い演技を見せ、スピード感あふれる滑りと豊かな表現で会場を魅了しました。
自己ベストを更新する158.13点をマークし、フリーの世界歴代最高得点を記録。合計231.24点で大逆転の金メダル獲得となりました。
日本勢のペアでオリンピックのメダル獲得は史上初の快挙です。
スピードスケート 女子団体パシュートで高木美帆らが銅メダル
スピードスケート女子団体パシュートで銅メダルを獲得。これで冬季オリンピック日本史上最多19個目のメダルとなりました。
3人1組で争う団体パシュート。銅メダルをかけ、日本はアメリカとの3位決定戦に挑みました。
今大会2つのメダルを獲得している高木美帆選手(31)が日本チームを引っ張り、アメリカに3秒以上の大差をつけ勝利。
日本は3大会連続のメダルとなる銅メダル獲得です。
スノーボード 男子スロープスタイルで長谷川帝勝が銀メダル
スノーボードスロープスタイルで男女そろって日本勢初のメダル獲得です。
男子では、ビッグエアで11位と悔しい思いをした長谷川帝勝選手(20)。
前半の障害物をミスなく通過すると、ラストのジャンプ。
代名詞の大技を華麗に成功。80点超えの高得点をたたき出し、初めてのオリンピックで銀メダルに輝きました。
男女ともにこの種目、日本初となるメダル獲得の快挙です。
スノーボード 女子スロープスタイルで深田茉莉が金メダル、村瀬心椛が銅メダル
障害物やジャンプ台を使って技を繰り出し、ベストスコアを競うスロープスタイルで深田茉莉選手(19)が金メダル、村瀬心椛選手(21)が銅メダルを獲得しました。
19歳、深田はトップで迎えた最終3回目。
このトリックで10点満点を獲得すると、さらにスコアを伸ばし、後続にプレッシャーをかけます。
そして、ビッグエアとの2冠を狙う村瀬のラストラン。
最後まで攻めたランを見せるも、思うように得点は伸びず村瀬は銅メダル。
深田が冬の日本女子史上最年少で金メダルに輝き、日本勢ダブル表彰台です。
フィギュアスケート 女子シングルで坂本花織が銀メダル、中井亜美が銅メダル
フィギュアスケート女子シングルで、日本の坂本花織選手(25)が銀メダル、中井亜美選手(17)が銅メダルを獲得しました。
今シーズン限りでの引退を表明している日本のエース、坂本は、フリープログラムで力強い滑りを見せ、トータルスコア224.90点で前回大会の3位から1つ順位を上げ、銀メダルを獲得しました。
そして、最終滑走に登場した17歳の新星、中井はショートプログラムに続き、フリーでもトリプルアクセルを成功させるなど伸びやかな演技を披露しました。
トータルスコア219.16点で、銅メダルに輝きました。
また、オリンピック初出場の20歳、千葉百音選手(20)もほぼノーミスの演技で4位となり、日本勢3人が上位に並ぶ結果となりました。
4年後の舞台はフランス・アルプス
2026年2月6日に開幕したミラノ・コルティナオリンピックは、17日間にわたる熱戦の末に閉幕しました。
日本勢は金5、銀7、銅12の計24個のメダルを獲得。
前回の北京オリンピックを上回り、冬季大会で過去最多となる快挙を成し遂げました。
スノーボードやスキージャンプ、フィギュアスケート、スピードスケート、フリースタイルスキーと幅広い競技で日本人が表彰台に立ちました。
「りくりゅう」ペアの金メダルをはじめ、スノーボード勢の躍進、二階堂蓮や堀島行真の複数メダル獲得、高木美帆の通算メダル更新など、冬季スポーツ界における日本の強さを世界に示しました。
4年後の2030年、舞台はフランス・アルプスへ。
たくさんの感動を与えてくれた選手たちの、更なる飛躍に期待が高まります。



















































