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2026年3月8日 11:30

【WBC】今夜全勝対決!オーストラリア代表・元同僚が語る大谷翔平の凄みとチームの日本愛

【WBC】今夜全勝対決!オーストラリア代表・元同僚が語る大谷翔平の凄みとチームの日本愛
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連日、熱戦が続くWBC。
日本の1次ラウンド突破に向け、プールCで強力なライバルとなるのが現在2戦2勝のオーストラリアです。
大会前に東京都府中市でキャンプを行っていた代表チームを取材しました。
そこには、”大谷翔平選手の元同僚”や”日本語が堪能な選手”、さらには”NPBでのプレー経験がある指揮官”までが揃った、魅力的なチームがありました。

”大谷翔平選手とエンゼルスでプレー” アーロン・ホワイトフィールド選手

強打が自慢のオーストラリア打線で、中軸を担うのがアーロン・ホワイトフィールド選手(29)。
WBCに3大会連続で出場し、世界野球プレミア12やアジアプロ野球チャンピオンシップなど、常に国際大会の代表に名を連ね、チームの中心を担い続けています。
打撃力に加え、スピードも持ち合わせる、身長193cmの大型外野手です。

取材に応えるアーロン・ホワイトフィールド選手(29)
取材に応えるホワイトフィールド選手(29)

そんなホワイトフィールド選手、実は2022年にMLBのエンゼルスに所属していて、大谷選手とチームメイトでした。
今回、元同僚だからこその”思い出話”を聞かせてくれました。

エンゼルス時代のアーロン・ホワイトフィールド選手(29)
エンゼルス時代のホワイトフィールド選手

「本当に最高な時間だった」と振り返るのは、2022年5月11日エンゼルス対レイズの一戦。
ホワイトフィールド選手がメジャー復帰してから初めてスターティングメンバーに名を連ねた日で、先発投手としてマウンドにいたのは大谷選手でした。
「同じフィールドで、彼のプレーを『センター』というすぐ後ろから見られて、僕にとってすごく素敵な体験でした」と話します。

前回WBCでは試合前に大谷選手とハグ&握手 その時の会話内容は…

ホワイトフィールド選手と大谷選手(2023年)
ホワイトフィールド選手と大谷選手(2023年)

2023年のWBCでは、試合前のセンター付近でホワイトフィールド選手と大谷選手が言葉を交わしながら抱き合う場面が話題になりました。
この時、大谷選手から「盗塁をしすぎないように」と声をかけられたといいます。
一方、ホワイトフィールド選手は「ホームランを打つな!」と大谷選手に警告しましたが…「残念ながら、彼はホームランを打ってしまったよ」と、1回に特大の”看板直撃弾”を浴びた場面を苦笑いしながら振り返っていました。

海を越えて伝わる”大谷フィーバー”の熱量

大谷選手のバッティング練習に注目する観客
大谷選手のバッティング練習に注目する報道陣

ホワイトフィールド選手は”オオタニの人気ぶり”も、身をもって体感しました。
「翔平がいる場所には、翔平を一目見ようとすごい数の人が集まる。
彼の存在が大会を何倍も盛り上げていると思う」と、日本での”大谷フィーバー”の凄さは対戦相手にまでも伝わっていました。

大谷選手のT-シャツを着る観客
大谷選手のユニフォームを着る観客

球場までは徒歩通勤!日本の街が大好き!

ホワイトフィールド選手
歩きながら球場へ向かうホワイトフィールド選手

「楽しいんだ、街の人に会えるし、ハイタッチして、サインして」
明け方6時半頃、ホテルから日本の街中を歩いて球場へ向かうホワイトフィールド選手。
公園を通った際には「ここで以前、地元の小学生と一緒に野球をしたよ」と話していました。
またコンビニに着くと、手慣れた様子でお気に入りのカフェラテを購入する姿がみられました。
日本の生活を楽しんでいる様子です。

カフェラテを飲むホワイトフィールド選手
歩きながら球場へ向かうホワイトフィールド選手

また、多くの国際大会に出場するホワイトフィールド選手は、府中に集まるファンにとっては”おなじみの選手”の1人です。
この日の練習試合後には、サインや写真撮影を求めた多くのファンが列を作り、その人気ぶりはチームトップクラスでした。

サインに応じるホワイトフィールド選手
サインに応じるホワイトフィールド選手

今夜(8日)の日本戦 “対策”は?

WBCへの思いを語るホワイトフィールド選手
WBCへの思いを語るホワイトフィールド選手

2戦2勝同士の激突となる今夜は、1次ラウンド突破に向けた大事な試合になります。
ホワイトフィールド選手は「私たちは全ての試合を勝つためにこの大会に来た。
ただ数試合をこなすためだけに来たわけではない」と大会への熱い思いを話しています。

しかし、迎えるは前回大会覇者の「日本」です。
元同僚として大谷選手を熟知しているホワイトフィールド選手に攻略法を尋ねると、「翔平は凄すぎるから、僕のアドバイスなんて役に立たないよ…テレビを付けるといつもホームランを打っているんだから」と苦笑い。近くで戦っていたからこそ、凄さを肌で感じている様子が伺えました。

それでも「今大会は大谷選手が投手として出場しないこと」そして「我々には良い左ピッチャーが多くいること」がプラス要素だと前を向いていました。

バッティング練習をするホワイトフィールド選手
練習試合でのホワイトフィールド選手

ここまでの2試合、投手陣はわずか1失点に抑え、自慢の打線も計4本塁打と調子は上向きです。
2大会連続の1次ラウンド突破へ向け、非常に重要な”日本戦”が数時間後にまで迫っています。

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“日本語がペラペラ” 代表初招集のジョージ・カリル選手

ファンと写真を撮るカリル選手
ファンと写真を撮るカリル選手

「英語か日本語どちらで答えたらいいですか?」と取材前に尋ねてくれたのは、
今大会、初めてオーストラリア代表のトップチームに招集されたジョージ・カリル選手(28)。
日本人の母とオーストラリア人の父を持ち、流暢な日本語と英語を話します。

「オーストラリア代表に入れて本当に嬉しいし、特に自分にとっては日本でプレーできることがすごく楽しみです」と、”オーストラリア代表”として”日本”でプレーする機会に目を輝かせていました。

日本に来るのは18歳以下の大会以来10年ぶりで、グラウンドの外での楽しみも。
幼少期から母が作る日本食を食べていて「カレー、牛丼、納豆巻きとかが好き」と話し、「日本に来てから、美味しいものをいっぱい食べています、嬉しいです!」と充実した時間を過ごしている様子でした。

練習をするカリル選手
練習試合でのカリル選手

カリル選手は、心身共にコンディションを整え、順調に府中キャンプ終盤を迎えたと言います。
「持ち味の”守備“でチームに貢献したい」、「家族が観戦に来てくれるのが嬉しい」と、WBCに向け気合い十分。
日本戦では「もしチャンスがあれば、憧れの選手の1人である大谷選手と日本語で話したい」との思いも明かしてくれました。

「日本は世界最高のチーム」デービッド・ニルソン監督

取材に応じるニルソン監督
取材に応じるニルソン監督

現在2戦2勝のオーストラリアを率いるのは、デービッド・ニルソン監督(56)。
現役時代は90年代にMLBのブルワーズで8年間主に捕手として活躍、2000年には中日でプレーし「ディンゴ」の愛称で親しまれました。

選手とミーティングをするニルソン監督
選手とミーティングをするニルソン監督

府中キャンプの時点では「コンディションを合わせているのは”初戦の台湾戦”」と初戦の大切さを強調。キャンプ期間中は基本的に7時〜8時に早出特打、9時に全体練習開始、練習試合も初戦の台湾戦と同じ12時前後に設けるなど、念入りに調整を続ける様子がありました。
そのかいあってか、5日の初戦は3-0で勝利。
世界ランキング2位の台湾がオーストラリアに敗れたとあって、メディアは「開幕戦から波乱」と報じました。

声をかけるニルソン監督
ニルソン監督と息子(中央)

また、今回、指揮官には大きな”援軍“がいます。
2人の息子たちがチームに帯同し、ノックに交じるなど代表選手たちをサポートしているのです。
ニルソン監督は「息子たちと一緒にフィールドに立つことができて嬉しい」と目を細め、父親としての顔を見せる場面もありました。

取材に応えるニルソン監督
取材に応えるニルソン監督

そして、1次ラウンド突破に向けた思いは大会前から口にしていました。
「また準々決勝に進みたいし、もし準々決勝に行けたら今回は勝利を掴みたい」と意気込みます。
「日本は世界最高のチームだが、試合には万全の準備をして挑む」と、今夜の日本戦へ向け気合い十分です。

取材後記「オーストラリアの国民食『ミートパイ』をいただき…」

取材時に頂いたオーストラリアの国民食「ビーフパイ」
取材時に頂いたオーストラリアの国民食「ビーフパイ」

2023年「アジアプロ野球チャンピオンシップ」、2024年「世界野球プレミア12」、2026年「WBC」とオーストラリア代表を取材させていただきましたが、チームの皆さんはいつもあたたかく迎えてくださいます。
今回の取材時には、オーストラリアの国民食「ミートパイ」を分けていただき、取材クルーと一緒にいただきました。寒い日に食べたホカホカのパイはとても美味しかったです。
侍ジャパンだけではなく、野球人気向上のために奮闘するオーストラリア代表の皆さんも、これからも見続けていきたいです。(テレビ朝日報道局外報部・牧内彩花)

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