WBC侍ジャパンは8日、オーストラリアとの対戦し、4対3で逆転勝利。1次ラウンドで3連勝し、首位で準々決勝進出を決めた。
井端監督「もっと投手対策を」
まず、1次ラウンド各チームの成績を見ていく。1次ラウンドは上位2チームが準々決勝に勝ち上がる。日本は3戦全勝でプールC1位通過を決めた。
では改めて、日本が1位通過を決めた8日のオーストラリア戦を振り返る。
60年ぶりの天覧試合となった歴史的な一戦は、序盤から0対0の緊迫した投手戦となるが、チーム最年長、先発で登板した菅野智之投手(36)が4回無失点で試合を作った。均衡が崩れたのは6回表。送球ミスでオーストラリアに先制を許し、侍ジャパンにとっては重苦しい展開となったが、7回“主砲”の吉田正尚選手(32)の2ランホームランで形勢逆転。8回には代打の佐藤輝明選手(26)がタイムリーツーベースなどで2点を追加し、リードを広げた。
9回表、オーストラリアに2点返されるが1点のリードを守り切り勝利。1次ラウンド、1位での準々決勝進出を決めた。
オーストラリア戦の後、日本が7回に得点するまで目立った攻撃ができなかったことについて、井端弘和監督はこのように話した。
新ルールに新導入機器
新たに導入されたルールが試合展開に影響を与えているという。その一つが「ピッチクロック」だ。これはピッチャーが球を受け取ってから投げるまでの間に制限時間が設けられ、ランナーが塁に出ていない場合は15秒以内、ランナーがいる場合は18秒以内に球を投げる動作に入らなければならないというルールだ。違反した場合は、ピッチャーへのペナルティとして1ボールが加えられる。
メジャーリーグでは試合時間短縮のために2023年から採用されていて、球場には制限時間を表す「クロックボード」が設置されている。
バッターにも制限時間があり、ピッチャーの残り時間8秒までに構えていなければ、ワンストライクが加算される。
また、新たに導入された電子機器もある。それが「ピッチコム」というもので、キャッチャーが腕やすね当てなどにつけた発信機のボタンを押して、球種やコースなどのサインをピッチャーに送るというもの。ピッチャーは帽子の内側などにつけた受信機から音声でサインを受け取れる。これを使うことで、サイン盗みを防止でき、時間短縮にも効果があるとされている。
“過去最強” 宿敵の韓国
改めて、メジャーリーガー打線が爆発した韓国戦を見ていく。
侍ジャパンにとって韓国は因縁の相手だ。WBCで過去9回対戦し、これまで日本が5勝4敗している。
今大会、韓国はメジャーリーガーのジョーンズ選手やウィットコム選手を招集。韓国代表監督いわく「過去最強」と言えるチームだという。
7日行われた試合の結果を見てみると、初回で日本はいきなり3点を奪われるが、その裏、日本もすぐさま反撃。大谷翔平選手(31)が出塁して鈴木誠也選手(31)が2ランホームラン。1点差に詰め寄り、流れを大きく変えた。
そして1点を追う3回。1番大谷選手、3番鈴木選手、4番吉田選手と3人のメジャーリーガーが相次いでホームランを放ち、侍ジャパンとしてはWBCで初の1イニング3ホーマーとなり逆転した。
その後も接戦が続き、5対5で迎えた7回。鈴木選手の押し出しフォアボールと吉田選手のタイムリーで3点を加え、最終的に8対6で日本が勝利した。
次戦は“中米スター軍団”
準々決勝進出を決めた日本。次の相手はどこになるか、組み合わせを見ていく。
今大会は4つのプール(組)で1次ラウンドを行っていて、それぞれの上位2チームが準々決勝に進出する。
8日、日本は3連勝し、全体1番乗りで駒を進めている。日本はプールCの1位のため、準々決勝ではプールDの2位と対戦する。現時点ではベネズエラとドミニカ共和国が勝ち上がってくる可能性が強まっている。
では、それぞれどんなチームなのか。まずは現在プールD2位のベネズエラは、一流ぞろいのメンバーだが、特に注目はアクーニャジュニア選手(28)だ。今大会は1番を任されていて、2023年シーズンに41本塁打に加えなんと73盗塁。前人未到の「40-70」を達成した、塁には出したくない存在だ。
そして、プールDの現在1位のドミニカ共和国もスターぞろいのメンバーだ。4番に座るのはゲレーロジュニア選手(26)。2021年、48本塁打でアリーグのホームラン王を獲得した。この年、大谷選手は46本のホームランを打ったが、ゲレーロジュニア選手が上回った。さらにこの年、リーグで最も活躍した打者に贈られる「ハンクアーロン賞」も獲得している。
無安打の近藤健介 復活は
近藤健介選手(32)の活躍にも期待が集まっている。
2024年のNPB首位打者で、前回大会でも優勝に貢献した近藤選手だが、ここまで12打数無安打1四球とまだヒットが出ていない状況だ。
ただ過去、侍ジャパンが優勝した大会では、不調が続いていた選手が劇的なドラマを生んできた。
2006年第1回大会の準決勝では、不調でスタメンを外れていた福留孝介選手が代打で出場し、鮮烈な2ランホームランを放った。
2009年第2回大会決勝戦では、打撃不振だったイチロー選手が延長10回で決勝打となる2点タイムリーを放った。
そして2023年前回大会の準決勝では、不振が続いた村上宗隆選手が9回ウラで逆転サヨナラツーベース、劇的な勝利を飾っている。
(2026年3月9日放送分より)










