熱戦続くWBC。侍ジャパン前監督の栗山英樹さんと松坂大輔さんとお伝えしていきます。日本が3連勝で、早くも準々決勝進出を決めました。まずは週末の試合を振り返ります。
衝撃!メジャー組HRラッシュ
7日に行われた日韓戦。1回、3点を先制されたその直後、3番の鈴木誠也選手(31)。自身WBC初ホームランで、反撃ののろしを上げます。
3回、1番の大谷翔平選手(31)。2試合連続の一発!再び鈴木選手!さらに吉田正尚選手(32)!メジャーリーガーの一発攻勢で、試合をひっくり返します。
9回には、センター周東佑京選手(30)がフェンス際でキャッチするビッグプレー!8対6で接戦を制します。
そして、8日のオーストラリア戦。先発は、チーム最年長36歳の菅野智之投手(36)。ランナーを出しながらも、4回無失点の好投を見せます。
1点を追う7回、チームを救ったのは4番のバットでした。吉田選手の2試合連続となるツーランホームランで逆転!4対3で3連勝。プールC首位通過を決めました。
栗山と松坂が戦力分析
見事、開幕3連勝で日本が早くも準々決勝進出を決めました。
9日夜にオーストラリア対韓国の試合が終わり、激闘の末、韓国が7‐2で勝利し、韓国が準々決勝進出を果たしました。
さて、8日の始球式は松坂さんがナイスピッチングでした!
「天覧試合の始球式に指名していただいて、僕にとっても忘れられない瞬間になりました」
「素晴らしかったですし、僕が見ていた場所でも本当に盛り上がりました」
松坂さんの名前がコールされた時の球場の盛り上がりがいまだに忘れられないです。
改めてここまでの日本の戦い、野手陣という面では栗山さんはどう見ましたか?
「メジャーから来ている3人(大谷・鈴木・吉田)以外はちょっと…というところがありますが、中心がしっかりと当たっているので。これはこれで全員が打つわけではないので、僕はあまり心配していないです」
吉田選手の好調ぶりはどう見ていますか?
「僕は前回大会も(吉田)正尚に助けてもらったので。これが普通というか、これが吉田選手だと」
松坂さんは8日の逆転ホームランをどう見ましたか?
「ここぞという時の集中力はすごいですし、チャンスで打席を迎えると、捉えるゾーンがワッと広がるイメージ。ホームランを打ったボールも、見逃したらボールじゃないかなというような厳しいボールでしたけど。あれを簡単にフェアゾーンに入れてくる」
打線で今は上位を打っている近藤健介選手(32)は、進塁打などはありますが、数字を見ると12打数ノーヒット。どのように捉えますか?
「責任を自分が何とかしないといけないというのが、すごく感じられます。ただ技術があるので、一本出るといってくれるんじゃないかというのもあります」
投手陣は 抑えどうする?
投手陣はここまでどうでしょうか?
「ここまで一番目立っているのは、種市篤暉投手だと思います。彼の強みというのは、投手交代で出てきて初球からマックスの状態で投げられるところ」
ここまで6人に対して5奪三振。勢いがあります。
「種市投手は普段は先発しているんですけど、今後はランナーがいるところ、厳しい場面での登板もあるんじゃないかなと」
逆に日本の投手陣で心配なところはありますか?
「大勢投手がちょっと打たれましたけど、このまま抑えとして起用するのか、状態のいい種市投手を2009年のダルビッシュ有投手のようなイメージで抑えに持ってくるのか。そういうところも気にはなります」
2009年は松坂さんも出場されていて、藤川球児投手からダルビッシュ投手に抑えが代わりました。当時はどうでしたか?
「当時、藤川投手は日本を代表するクローザーでしたが、そこを代えてダルビッシュ投手にするというのも、決断する人も難しかったでしょうし。藤川投手にとっても忘れられない、悔しい思いだったと」
「その辺りの決断は難しいですよね」
「かなり難しいと思います」
メジャー元首位打者が大暴れ
そして、日本の準々決勝の相手がプールDの2位ということになりました。相手となるのはどんなチームなのか…とんでもないんです。
まずは試合前からノリノリのベネズエラ。その中心で踊っているのが、メジャーで3度、首位打者に輝いたルイス・アラエス選手(28)。打席でも乗りに乗っています。
8日、イスラエル戦で先制のタイムリーツーベースを放ちます。さらに、なんとこの試合で2打席連続ホームランを含む4安打5打点と大暴れしています!
「アラエス選手、普段はホームランバッターではないのですが、この試合の4本の長打を見ると脅威です」
チームも14安打11得点とパワーを見せつけました。11対3でベネズエラがイスラエルに勝利です。
スター軍団大勝 快音連発
一方、ドミニカ共和国もド派手な試合を見せました。
ド派手なひと振りを見せたのは、ブルージェイズのゲレーロJr.選手(26)。セレブレーションもド派手なんです。
国旗をイメージしたジャケットに袖を通し、記念撮影までしていました!
そして、昨シーズン45ホームランを放ったカミネロ選手(22)。さらに、15年約1147億円とスポーツ界史上最高額の契約を結んだソト選手(27)もホームランを放ちました。ものすごい打線です。
「バランスからいうと、一番強く見えるのが僕はやっぱりドミニカ共和国。非常に気になります」
ドミニカ共和国はコールド勝ちで2連勝。ここまで7ホームラン、24得点となっています。
連覇への戦い 準々決勝は
現在のプールDは、ドミニカ共和国とベネズエラがともに3勝しています。
10日の試合でもこの2チームが勝ちましたので、12日に行われる直接対決で負けたほうがグループ2位となり、日本の準々決勝の相手になります。
どっちが来ても全力で行かないと、とにかく勝てはしない。とはいえ、連覇を目指すうえでは避けられないと思いますが、そのすごさとパワーを感じます。
10日はチェコ戦があります。日本はすでに準々決勝進出は決まっていますが、このチェコ戦をどう戦うのか、すごい大事ではないでしょうか?
「いろいろな考え方がありますが、準々決勝逆算という。全員試合に出してあげたいけど、準々決勝で戦いたいというメンバーで行っておいて、早めに代えて全員出すという感じかなと思います」
先発メンバーはメジャーで活躍していて、WBCでも結果を残している大谷選手はじめ、今のままで行ったほうがいい?
「僕はそうですね。1打席で代えてもいいんですが、全員のためにというよりは、勝つためにという決断をされたほうがいいと僕は思います」
投手の予備登録メンバーは
打線の話がありましたが、投手陣はどう戦っていきましょうか?
「準々決勝以降のために、投手陣の見極めが必要になってくると思います。場合によっては、投手陣強化のために今メジャーで頑張っている今井達也投手の入れ替えというのも、僕は考えてもいいのかなと思いますね。簡単なことではないですけど」
今井投手は予備登録メンバーに入っていますが、栗山さんはどうでしょうか?
「前回も準決勝から人を代えられないかといろいろやって、うまくいかなかったんですけど。今井投手がもし来てくれるなら、大きいです」
「ニュースを見ていても順調にきているようですし、ボールの慣れとか考えなくていいので。スッと入れるかどうか難しいところではあると思いますが、考えてもいいのかなと」
ピッチャーも打線もそうですが、「見極め」の大変さは栗山さんも前回大会で経験されたと思います。改めて大変さや難しさというのは?
「いろんな立場もあるし、状態の見極めもあるし、経験値もあるし。何を選択するのか。体の中に入っているこれだというので、そういうものを思いきり勝負してほしいなと思います」
いわゆる「直感」みたいなものですか。連日ここまでいろいろな国、各国の熱い戦いがあります。栗山さんはどのように見ていますか?
「本当に一戦必勝。アメリカに行ったらすべて試合に突っ込むくらいでやらないと。あとのことを考えて、とっておくということはないと思います」
10日のチェコ戦を終えたら、準々決勝に向け、マイアミへ向かっていきます。
(2026年3月9日放送分より)










