WBC全勝で準々決勝へ。日本対チェコの試合を栗山英樹さんと松坂大輔さんが解説します。
日本はすでにプールC1位通過で準々決勝進出が決まっていますが、チェコ戦も大事な試合になりますでしょうか?
「もちろんです。長嶋(茂雄)さんに短期決戦というのは絶対に負ける空気の試合を作ってはいけないと言われていたので、本当に大事になります」
その勢いのままアメリカに行きたいところです。試合を見ていきます。
試合直前の選手にインタビュー
10日、大谷翔平選手(31)はベンチスタートでした。グラウンドに出てキャッチボールで汗を流すと、この後にブルペンに入り投球練習を行っていました。
そして、1次ラウンド1位で準々決勝を決めた立役者の1人・鈴木誠也選手(31)。試合前に話を聞くことができました。
そして、状態が気になる近藤健介選手(32)はこう話していました。
10日の日本のスタメンは、これまでと選手を大幅に入れ替えてきました。近藤選手はスタメンから外れました。
「ただ、アメリカラウンドでは絶対に必要な選手ではあるので、アメリカラウンドまでの時間でなんとかしてくれるとは思います」
全勝へ 栗山と松坂が解説
1次ラウンド最終戦、日本の先発は高橋宏斗投手(23)です。
1回、チェコの4番から154キロで三振を奪うと、2回にはストレート!続いてスプリット!前の回から3者連続三振と素晴らしい立ち上がりを見せます。
そして4回です。ここも154キロで5つ目の三振!4回を終え、5奪三振となりました。
「立ち上がり、初球からいいボールを投げていました。この奪三振能力の高さは、この先の戦いでも生きてきそうです」
WBC初先発でした。その裏、5番の岡本和真選手(29)に長打が飛び出し、チャンスを作った日本。ただ、ここを生かせず4回を終え、無失点に抑え込まれます。
決め手に欠ける日本ですが、投手陣は好調でした。
7回、チーム最年少23歳の金丸夢斗投手が3番手で今大会初登板。5者連続三振を含む2回をパーフェクトに抑えました。
「圧巻でした。この先、楽しみです」
すると、この好投が流れを引き寄せました。
8回、ランナー1塁で途中出場の若月健矢選手(30)がライト線へ見事な当たり!スタートしていた佐藤輝明選手(26)が中継ミスの間にホームへ。ほしかった先制点を奪います。
その後、2塁1塁のチャンスを作り、7番の周東佑京選手(30)。ライトスタンドに突き刺さるスリーランホームランを放ちます!
日本が4対0とリードを広げると、打線はまだまだ止まりません。満塁のチャンスで3番、村上宗隆選手(26)。確信歩きから、バックスクリーン横への満塁ホームランが出ました!
「きっかけにしてほしいです」
日本が終盤に怒涛の攻撃で、結果的には9対0でチェコを退け、1次ラウンド全勝でアメリカへと向かいます。
「WBCで先発ピッチャーとしてマウンドにあがることは、ずっと目標にしていたことなので、すごくうれしい思いとしっかりやらないといけないなという思いでマウンドにあがりました。ここからは本当に一発勝負になってくるので、中継ぎであったり、それ以外でも準備をしていかないといけないと思うので。しっかりと準々決勝からベンチに入って、最高の状態でマウンドに上がれる準備をしたいなと思います」
チェコに感じた「魂と力」
1次ラウンドが終わりましたが、10日の試合を見ていて、栗山さんは何を思われましたか?
「まずはチェコの戦い方。前回もそうだったんですけど、みんなプレッシャーがかかって、勝たなきゃいけない時にチェコの選手は野球をやる喜び、勝ち負けを超えた魂みたいなものを感じた。自分がいろんな状況に置かれているけど、もっと純粋に野球をやらなきゃという力をもらうというか。先発のサトリア投手のピッチングもそうですし、前回もそうですけど、力をもらったなという感じがします」
サトリア投手が降板した時にドームを1周見つめて、かみしめる空気感もすてきでした。
「魂というか力をもらったなというのと、大会の全体的にはニカラグアやイスラエル、ブラジルなどあまり野球が強くないというチームも、実はWBCはサッカーのワールドカップに比べると出場資格が緩いというか広い。いろいろなバックグラウンドを持つ選手が集められるので、野球の裾野を広げるという意味では、いろんな国やチームでいい試合が多かったので、野球が広がってきた印象はすごくあった。すごくいい大会になっているという感じがします」
チェコ戦を振り返って、この先の戦いを考えるうえで高橋投手のピッチングはどうでしたか?
「立ち上がりから良かったですし、変化球も低めに制球されていました。準々決勝以降の相手チームのことを考えると、要所で三振がとれる能力の高さが生きてくると思うので、プラス材料だと思います」
今後の起用はどうなりますか?金丸投手も良かったですが。
「僕は最初、きょうの登板で最後かなと思ったんですけど、きょうのピッチング見たら使いたくなります」
ライバル“1番”大暴れ
日本が準々決勝で対戦するプールDの試合も見ていきます。1番バッターが大暴れです。
まずはベネズエラの1番・アクーニャJr.選手(28)。メジャーで唯一の40ホーマー70盗塁の記録を持っています。
1回、フォアボールで出塁すると、すかさず盗塁!悪送球の間に3塁へ!足でかき回し、この後の犠牲フライで先制のホームを踏みます。
次の打席では、右中間へ今大会自身初のホームランを放ちました。
まだ終わりません。さらに、第3打席にはタイムリーヒットを放ち、3安打2打点1盗塁の活躍を見せています。
続いて、ドミニカ共和国の1番はパドレスのタティスJr.選手(27)です。
2回、満塁のチャンスで打った瞬間に確信!初出場のWBCでグランドスラムを放ちました。
7回には2点タイムリーヒットで6打点の大暴れでした。改めて1番バッターの大事さを感じました。
「1番も大事なんですけど、打線の中心が乗ったら怖い。どう攻めるかというと、乗っている人とちょっと乗ってない人、誰をどうやって逃げていくかとか、きっちり決めてやらないとダメかもしれないです」
1人が乗れば、全員が乗ってくるかもしれないという恐ろしさもある?
「誰かは乗ってない人いると思います」
松坂さんは先月、キャンプでタティスJr.選手に取材していて、その際にこう答えています。
「(Q.準々決勝で日本と戦う可能性がある)ドミニカ共和国の強さを世界中のファンに見てもらいたいです」
インタビューしてみてどうでしたか?
「本当に華のある選手で、ユニホームの着こなしも格好いいですし、遠くから見てもすぐに分かります。スタイルがすごいです」
アメリカは迫力のHR連発
そして、プールBの注目カード。2戦全勝同士のアメリカ対メキシコです。
まず見せてくれたのはジャッジ選手(33)。3回裏ランナー1塁の場面でした。キャプテンのツーランホームランで先制します。
さらにレッドソックスの21歳・アンソニー選手。メキシコを突き放すスリーランホームラン!実は、WBCアメリカ代表の最年少ホームランなんです。
アメリカが1次ラウンド突破に前進しました。
マイアミへ 時差の調整が
アメリカが勝ちましたが、一方のメキシコも2点差で接戦でした。やっぱり侮れませんね。
「自分が戦った時や少し前まではチームとしての怖さはあまりなかった印象。メジャーリーガーも増えて、前回大会辺りから侮れない相手になってきたと思います。1番のデュラン選手だったり、前回大会も苦しめられたアロザレーナ選手はしっかり抑えたいなと思います」
近藤選手も「応援もものすごいので、守備の声が聞こえてこないから連係もしっかりとらないといけない」と言っていました。
「(前回大会で)メキシコはあれだけ苦しんだんで、僕ら。強さは実感としてある。怖いですね」
侍ジャパンはこれからマイアミへの移動となりますが、時差の調整が必要になってきます。
「絶対的に不利です。食事とか、いろんなことがありますし」
「きついですね。僕はなるべく日に当たるように意識しました」
どう調整していくか。日本の準々決勝の相手は12日に決まり、試合は15日に行われます。
(2026年3月10日放送分より)










