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2026年3月16日 17:15

【WBC】侍ジャパン敗退 齋藤隆氏が分析「ベネズエラに負けていたのは攻める気持ち」

【WBC】侍ジャパン敗退 齋藤隆氏が分析「ベネズエラに負けていたのは攻める気持ち」
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WBC連覇を目指す侍ジャパンは3月15日(日本時間)、WBC準々決勝でベネズエラと対戦した。

試合はベネズエラが、R.アクーニャJr.選手(28・ブレーブス)やW.アブレイユ選手(26・レッドソックス)らの本塁打で侍ジャパン投手陣を攻略。

侍ジャパンも森下翔太選手(25)の本塁打などで一時リードを奪う場面があったが、最後は大谷翔平選手(31)が遊飛に倒れ、5対8で敗戦。準々決勝で姿を消す結果となった。

元メジャーリーガーで野球解説者の齋藤隆氏(56)が、この試合のポイントを分析した。

「攻める気持ち」でベネズエラに後れ

齋藤氏は試合全体について「初めて生で見た侍ジャパンの試合が敗れる結果になり、非常に残念」と語った上で、特に守りの面をポイントに挙げた。

「攻撃では攻めていこうという思いは感じました。ただ気になったのは守り。バッテリーを含めた投手陣が、もっと打者に対して攻撃的なピッチングをできなかったのかなと感じました」

準々決勝で先発した山本由伸投手
準々決勝で先発した山本由伸投手

日本を代表する投手陣がボール先行の苦しい投球になる場面が多かったと指摘し、「唯一ベネズエラに負けていたのは、打者に対して攻める気持ちだったのではないか」と総括した。

勝敗の分かれ目は「5回の先頭打者への四球」

齋藤氏は「先発投手が試合前から準備をしてマウンドに上がるというのは、みんなしっかりできると思うんですが、先発投手がリリーフとして、イニングの頭から入っていく難しさがあると思う」と前置きしたうえで、試合のターニングポイントとしてあげたのが5回の投球だった。

5回から二番手として、本来先発タイプの隅田知一郎投手(26)がマウンドに。

先頭打者に四球を与え、その後、M.ガルシア選手(26・ロイヤルズ)に本塁打を浴びた場面について、「投手として一番苦しいイニングになった」と振り返る。
「先頭打者への四球、そしてホームラン。野球のとてもベーシックな部分ですが、そこができなかった」

二番手でマウンドに上がった隅田知一郎投手
二番手でマウンドに上がった隅田知一郎投手

さらに、この試合は侍ジャパン投手陣のボール先行やフルカウントが多かったことも挙げ、「世界大会ではそういった小さな差が勝敗を分ける」と語った。

鍵を握ったベネズエラ捕手ペレスの存在

齋藤氏はベネズエラの強さとして、捕手の存在を挙げた。

「ずっと気になっていたのがS.ペレス(35・ロイヤルズ)という捕手。
打撃は不調でしたが、日本の打者を抑え込む配球の経験値が大きかった」

ベネズエラ主将・S.ペレス捕手(写真中央)
ベネズエラ主将・S.ペレス捕手(写真中央)

派手なプレーではないものの、捕手のゲームコントロールが試合の流れに影響した可能性を指摘し、「野球における捕手の重要性が勝敗を分けたポイントの一つ」と語った。

ベネズエラは「勢いのある野球」を展開

また、ベネズエラの打線やベンチワークにも言及した。

「打順の組み方も含めてさすがだなと感じました。日本も決して力負けではないですが、ベネズエラの良いところが機能していた」

さらに6回にはエンドランなど積極的なベンチワークも見せ、「中盤以降はベネズエラが勢いのある野球を終始展開できていた」と分析した。

エンドランを決めたG.トーレス選手(29・タイガース)
エンドランを決めたG.トーレス選手(29・タイガース)

「もう一度考える機会に」

最後に齋藤氏は、侍ジャパンの今後についても言及した。

「世界が日本の野球を高く評価しているのは間違いない事実です」
その上で「こういう大きな舞台では力を発揮できないこともある」と指摘し、「今回の敗戦をきっかけに、世界との向き合い方をもう一度考えるのも一つではないか」と語った。

準々決勝敗退後、ファンにあいさつする侍ジャパン
準々決勝敗退後、ファンにあいさつする侍ジャパン

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