WBC準決勝が3月16日(日本時間)に行われ、アメリカとドミニカ共和国が対戦した。
アメリカが2ー1で接戦を制し、3大会連続の決勝進出を決めた。
準々決勝までの5試合で14本塁打、50打点と猛打を見せていたドミニカ共和国打線は、この日は沈黙した。
元メジャーリーガーの齋藤隆氏が試合を振り返り、両チームの実力や勝敗を分けたポイントについて分析した。
「実力は高いレベルでほぼ同等」
齋藤氏はまず、この試合を「非常にレベルの高い戦いだった」と評価した。
「今日感じたのは、両チームの実力は非常に高いレベルでほぼ同等ということです。チームの特徴は違いますが、力や技、スピードなど様々な要素で互いにぶつかり合った9イニングでした」
そのうえで「野球の面白さを改めて教えてくれるような、とてもいい試合だった」と振り返った。
勝敗を分けたのは守備とバッテリー
2-1という僅差のゲームについて、齋藤氏は勝敗の要因を一つに絞るのは難しいとしながらも、アメリカの守備とバッテリーの粘りをポイントに挙げた。
「これは非常に難しいですね。ほとんど差がないところで、スキルの巧拙もありました」
そのうえで「5回まで(ドミニカ共和国にも)チャンスはあったが、それをしのぎ切ったアメリカの守備を含めたバッテリーがあった」と評価した。
一方でドミニカ共和国についても「紙一重のプレーがいくつかあったかなとは感じます」としながらも「ミスというにはあまりにも積極的で、とても面白い野球でした」と両チームのレベルの高さを強調した。
スター軍団でも見どころは“守り”
この試合の見どころについて聞かれると、齋藤氏は意外なポイントを挙げた。
「これだけパワーヒッターがそろっていて、スピードのある野手も多い中で、今日は投手、そしてバッテリーを含めた守備の見どころがたくさんあったのが印象に残っています」
強打者がそろう両チームの対戦ながら、結果は1点差の投手戦。
ハイレベルな守備と投手力が際立つ試合だったと分析した。
侍ジャパン敗退には「返す返すも残念」
一方で、齋藤氏は準々決勝で敗退した侍ジャパンについても言及。
世界の強豪同士の対戦を見て、改めて悔しさが募ると語った。
「返す返すも残念でしかないのは、日本国民の皆さんも我々も同じだと思います」
ただし、日本の実力が劣っていたわけではないとも強調する。
「侍ジャパンにもこれぐらいの実力はあったと思います。ほんの少しのボタンの掛け違いで、昨日のような結果になってしまうのが野球の怖さでもある」
そのうえで「日本の選手の力が劣っているとは全く思いません。また世界の舞台で躍動する侍の選手を見たいですね」と期待を語った。
その侍ジャパンを破ったベネズエラは3月17日(日本時間)、イタリアとの準決勝に臨む。
アメリカの待つ決勝へ進むのはどちらのチームか、注目が集まる。




