第6回WBCにおいて、侍ジャパンは過去最低となる準々決勝敗退を喫した。
世界一に輝いた2023年の前回大会から、わずか3年で何が変わってしまったのか。
投打にわたる詳細なスタッツを前回大会と比較し、 その変化をグラフにすることで浮き彫りとなった事実とは?
■投手データ
上図は投手に関する各指標の1試合平均を比較したものだ。
中でも顕著な変化を見せたのが、対戦相手の先頭打者を出塁させてしまったイニング数と、出塁した先頭打者が生還、つまり得点に結びついた数だ。
2023年大会と比較すると、出塁は平均で2.20、生還は1.2増加している。
先頭打者の出塁が平均3.4ということは、全イニングの約1/3で先頭打者の出塁を許したことを意味する。
さらに、出塁させてしまったうちの半数近く(3.4のうち1.6)が生還しているため、
この指標の悪化が今大会における失点増の直接的な引き金となったといえるだろう。
■打者データ
上図は打者に関する各指標の1試合平均を比較したものだ。
2023年大会と比較すると、本塁打数こそ増加しているものの、安打数および得点は減少に転じている。
特筆すべきは、四死球、盗塁、犠打といった指標がいずれも前回大会の約半分まで減少している点だ。
日本野球の代名詞の「スモールベースボール」を構成する盗塁が減っているなど、前大会から試合運びに変化を生じている。
打順別の打率推移を比較すると、打線のつながりの変化が浮き彫りになった。
2023年大会では3割を超える打順が4つ存在し、その多くが連続することで強力な得点圏への流れを作っていた。
対して2026年大会は3割台が3つに減少し、残る2割台の打順もその多くが前半に低迷している。
特筆すべきは、高打率の打順が単発で孤立してしまっている点だ。
この点の打線への変容が、ランナーを本塁へ返す効率を著しく低下させ、総得点の減少を招いた主因と言えるだろう。
■さらなるレベルアップが期待される侍ジャパン
大谷翔平選手(31)は準々決勝のベネズエラ戦の敗戦後、「力で押し切られた印象」とコメントしている。
井端弘和監督(50)も会見で「各国が力をつけている」と述べている。
日本の選手たちもさらなるレベルアップをして力で押し負けない侍ジャパンとして今後も国際大会で輝いている姿を見せてくれることを期待するばかりだ。
