WBC決勝が3月18日(日本時間)に行われ、ベネズエラがアメリカを3−2で破り悲願の初優勝を果たした。
準々決勝で前回王者の侍ジャパンを下した勢いそのままに頂点まで駆け上がった。
一方、2大会ぶりの優勝を目指したアメリカは、無念の準優勝となった。
ベネズエラが初優勝を決めた一戦について、元メジャーリーガーの齋藤隆氏は、ポイントは「勝敗を分けたのは総合力」と分析した。
齋藤隆氏「勝敗を分けたのは総合力」
試合は犠牲フライと2本の本塁打で前日に齋藤氏が予想した通りロースコアで試合が進む。
9回、ベネズエラは同点を許した直後、先頭のL.アラエス選手(28・ジャイアンツ)が四球で出塁。
代走のJ.サノヤ選手(23・マーリンズ)が盗塁を決めてチャンスを作る。
この場面でE.スアレス選手(34・レッズ)が左中間を破る二塁打を放ち、勝ち越しに成功する。
齋藤氏は、「最後に勝負を決めたのは、パワーやスピードといった個々の要素に加えて、盗塁を絡めた部分でベネズエラがほんの少し(アメリカを)上回った点だと思います。総合力が大きく勝敗を分けたのではないでしょうか」と語った。
今大会9個の盗塁を決め、エンドランを仕掛けることもあったベネズエラの機動力が、接戦の中で勝敗を分ける要因となった。
侍ジャパンを撃破したチームが優勝「少し救われた」
齋藤氏は、準々決勝で敗れた侍ジャパンの視点にも言及した。
「日本が敗れたベネズエラが優勝したという点は、少しだけ救われる部分はあります」
一方で、優勝に至った背景については冷静に分析する。
「各国に
打撃や投手など様々な特徴がある中で、最もバランスの取れたチームが優勝した。
ひとつの強みだけでは勝ち切れないということを改めて感じました」
“走攻守のバランス”が世界一の条件
今大会全体を振り返り、齋藤氏は野球という競技の本質にも触れた。
「日本の野球が世界で通用するというのは間違いないですが、今回あらためて感じたのは、野球はバランスのスポーツだということです。走攻守すべてを含めた総合力で勝敗が決まる」
打線だけでも、投手力だけでもない。
バランスを兼ね備えたチームこそが頂点に立つ。
今大会のベネズエラの優勝は、その総合力の重要性を象徴する結果となった。
世界一奪還へ走攻守すべての完成度をいかに引き上げるか。
侍ジャパンの戦いは、すでに幕を開けている。






