東京大学野球部のかつてのエース、大越健介キャスターが当時の球速を追い求める挑戦・第4弾です。体、投球、トレーニング、あらゆる面を見直し決意の再出発です。
まずは筋力の測定
東京大学のエースとしてリーグ戦、通算8勝。大学日本代表にも選ばれた大越キャスターが40年の時を経て、あのころの球速を追い求める挑戦・第4弾「大越健介、130キロへの道」。
今回協力していただくのは、馬見塚尚孝医師。トミー・ジョン手術を100例以上行うなど野球医学に精通しています。
「(現在64歳で)体が年齢相応というか、少しずつ衰えてきているのは感じる」
「まず測定をさせていただいて、大越さんの課題が何かを明らかにして、その課題に対してこちらから解決法を提案していきたいと思っています」
今回チェックするのは3つの項目。まずは、球速を出すために不可欠な筋力の測定です。
足を肩幅に開いて、真上にジャンプ。跳んだ高さなどから下半身のパワーを算出します。
ギュンツェル里奈氏
「ジャンプの結果が3227ワット。推定にはなるんですけども、3500ワットぐらいあると130キロいける」
「トレーニングで3500ワットまでいける可能性があるということですか。希望が持てる数字と考えていいですね」
上半身のパワーも測定すると、60代の中で上から2番目、エクセレントの評価でした。
次は柔軟性チェック
次は、エネルギーの伝達に必要な柔軟性のチェックです。
「柔らかいですね。23センチですね。素晴らしいです」
体の柔らかさには自信があるという大越キャスター。しかし、細部にわたってチェックしてみると、思わぬ落とし穴がありました。
「体幹部分はちょっと柔軟性の値が低いかもしれない。股関節周りも股関節内側のひねり、左の方が硬い。踏み込んだ後の体を回すところで使う可動域がちょっと少ない可能性があります」
判明したのは、体幹そして股関節回りの硬さ。振り返ってみると、前回投球動作を科学的に解析した際に、下半身でためたエネルギーを上半身にうまく伝達できていないことが分かりました。
その原因が、まさに体幹と股関節回りの硬さにあったんです。
最後はピッチングの実践
そして、最後はピッチングの実践。指示されたのは、6割程度の力を使い、8秒の間隔で投げるインターバルピッチングです。
これを1セット10球。間に3分の休憩を挟んで計3セット。このインターバルピッチングを続けることで、投球動作の改善や再現性の向上が見込まれるといいます。
大越キャスターには今後、1週間に2回のインターバルピッチングが課せられました。この日の最速は99キロでした。
3つの測定を終え、さらに馬見塚医師から課せられたものがもう1つあります。
今年の大谷投手のピッチングは足を上げた後、一度、軸足側に倒れてから投げています。
「体幹が後方に曲がって戻って投げている。この動きが体が硬いせいで実行できていない。すごく大きな課題としてありました」
「そのために必要なトレーニングなど何かあったりしますか?」
「ピラティスのような動き。あれが一番効果的じゃないかなと」
“大谷翔平投手のように”
このトレーニングも地道に続けること。
「右肩側にグッと倒れましょう。そのまま大きくこちら側に、そのまま太ももに向かって、骨盤の向きをぐるりと変えます。変わり切ったら、骨盤よりさらに胸の向きを向こうに向けましょう。最後の最後に、腕をこの辺りにしっかりと伸ばしていきます。肩甲骨までしっかり動かしましょう。(ひざを)このままこういうふうに持ち上げていきましょう」
「こう立ち上がって…太もも裏が」
「そのまままた正面に戻りましょう。ひざをつけながら戻ります」
「これ、厳しいです」
「スタート地点に立った」
第4弾にして現在地がちゃんと分かって、進む先が見えてきたという意味では良かったんじゃないですか?
「それが大きいんですよ。足掛け3年でようやく原点に立ったような気が、スタート地点に立った気がします」
何をやるべきかが見えてきました。
(2026年5月11日放送分より)












