スポーツ

報道ステーション

2026年5月20日 12:36

世界ラリー初Vの勝田貴元がラリージャパンへ!元王者の金言「プロであれ」で挑む母国戦

世界ラリー初Vの勝田貴元がラリージャパンへ!元王者の金言「プロであれ」で挑む母国戦
広告
2

 今、世界中で多くの日本人選手が活躍しています。そんな中、世界ラリーでは勝田貴元選手(33)が11年目にして遂に初優勝をつかみ取りました。なぜ勝てるようになったのか、その裏には「恩人からの言葉」がありました。

72戦優勝なし ライバルに相談

 時速200キロ以上!圧倒的なスピードに、ファンを魅了する大ジャンプ。一般公道を封鎖し、1台ずつがタイムを競う世界ラリー。

 トップカテゴリーに参戦している唯一の日本人。トヨタの勝田選手が、第3戦ケニア大会で初優勝!日本人では34年ぶりの歴史的快挙だったのです。

 デビュー以来、日本人唯一の世界ラリードライバーとして脚光を浴びてきた勝田選手。最大の武器は、トップレベルのスピード。

 振り返れば72戦。一度も優勝はありませんでした。なぜ勝てないのか?わらにもすがる思いで、勝田選手が頼った人物がいました。

「「なんとかしなきゃいけないという焦り」
「「なんとかしなきゃいけないという焦り」
勝田選手
「なんとかしなきゃいけないという焦り。オイットさんが『ちょっと休む』という話があったので、『助けてほしい』という話をして」
オイット・タナック
オイット・タナック

 オイット・タナック選手(38)は、去年までライバルチーム「ヒョンデ」に所属した元世界チャンピオンです。

 勝田選手は大会前だけでなく、期間中にもタナック選手に相談に乗ってもらっていたというのです。その中で特に心に刺さった言葉がありました。

「『Be Professional(プロフェッショナルであれ)』という言葉が。プロとしての在り方。『何が一番大事なのか、今考えたほうがいい』という話のうえで『プロとして今ここを耐え切ることが自分の仕事』。絶対に生き残らなきゃいけない。それが自分の中ではすごく響いた」

 その言葉は「Be Professional」。ラリーに困難はつきもの。我慢を続けながら、ゴールまでマシンを運ぶことこそがドライバーにとって最も大事だというものでした。

広告

教えを守り初優勝

世界ラリー屈指の劣悪なコース
世界ラリー屈指の劣悪なコース

 迎えたケニア大会。完走することも難しい、世界ラリー屈指の劣悪なコース。勝田選手にとってもまさに、困難の連続でした。

ハンドサインを駆使
ハンドサインを駆使

 ナビゲートするコ・ドライバーの声がインカムの故障で聞こえなくなるトラブル!ハンドサインを駆使し、我慢の走りで切り抜けるも。今度は、タイヤ2本がパンクし、大きく後退。

 今までの勝田選手なら、自慢のスピードでこの状況を打開しにいく場面ですが、この大会の勝田選手は攻めるところは攻め、我慢するところはしっかり我慢に徹します。

トップ集団が…
トップ集団が…

 すると、トップ集団にまさかの事態。劣悪なコースの餌食(えじき)となり次々と脱落。生き残ったのは勝田選手でした。

 タナックの教えを守り、マシンをゴールまで運んだ結果の初優勝!まさに、プロフェッショナルになった瞬間でした。

 初優勝直後のインタビュー。支えてくれた仲間たちへの感謝の後、出てきたのがこのメッセージでした。

初優勝直後のインタビュー
初優勝直後のインタビュー
「オイット・タナックに感謝を伝えたいです。いつも僕を気にかけ、メッセージをくれました。毎朝僕よりも早起きだったほどです。オイット、あなたのおかげで勝てたよ」

 勝田選手も出場する世界ラリーの日本大会「ラリージャパン」は28日に開幕します。

(2026年5月18日放送分より)

広告