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2026年8月10日 17:46

Jリーグ“世界基準”への大改革 8月開幕に 野々村チェアマンに聞くシーズン移行のねらいとは

Jリーグ“世界基準”への大改革 8月開幕に 野々村チェアマンに聞くシーズン移行のねらいとは
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 サッカーJリーグで歴史的大改革。7日に34年目の開幕を迎え、これまでの2月開幕からヨーロッパの主要リーグに合わせて8月開幕に変わりました。松岡修造さんがJリーグ・チェアマン、野々村芳和氏に話を聞きました。

世界基準への大改革

 Jリーグ34年目での大改革、シーズン移行の狙いとは?

Jリーグ・チェアマン
野々村芳和氏

「スタートはJリーグがどこを目指したいかということ。このままでいいのか、それとも目指すところがもっと上にあるならそっちへ行くために必要な改革をするのか、ここからですね、スタートは」
松岡修造さん
「『世界基準にしようぜ』と」
野々村氏
「約30年前、Jリーグが始まったときに今、世界のトップのイングランド・プレミアリーグとJリーグは同じぐらいの売り上げだったんですよね。マーケットとしては同じサイズ」
松岡さん
「皆、今、プレミア行きたいですよ」
欧州5大リーグ 市場価値
欧州5大リーグ 市場価値

 目指すは世界基準。現在、サッカー界はヨーロッパの5大リーグが中心です。

30年余りで大きく差がついた
30年余りで大きく差がついた

 中でも市場価値トップのイングランド・プレミアリーグはJリーグの40倍。この30年余りで大きく差がつきました。

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何が変わる?

 しかし、シーズンを移行することでなぜ世界基準になっていくのでしょうか。

Jリーグ・チェアマン 野々村芳和氏
Jリーグ・チェアマン 野々村芳和氏
野々村氏
「移籍に関してもより適正な価格で選手を手放すこともできるようになっていくと思う。日本人選手の市場価値は過小評価されすぎている。例えば約1億円で欧州5大リーグではないリーグに行く選手がいるんですけど、本当はもっと価値があるはずなんです」
シーズン移行前
シーズン移行前

 ヨーロッパで移籍が活発になる期間は7月ごろです。この間、市場では1兆円を超えるお金が動きます。

 一方、これまでのJリーグの移籍期間は主に1月ごろ。ヨーロッパのお金が動きづらい時期でした。

 需要と供給のタイミングが合わないため、クラブに入る移籍金は低く見積もられてしまいます。

松岡さん
「投資として考えたら日本は投資に失敗している」
野々村氏
「絶対的にあると思います。世界のマーケット内で勝負する時は移籍金をどう獲得するか、選手を育てて売って、そのお金でより良い環境を下の世代の子たちに作っていく」
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「インテンシティ」とは

 シーズン移行することで変わるのは市場価値だけではありません。選手のパフォーマンスにも影響が出るといいます。

 鍵は、日本代表・森保一監督が繰り返し口にしてきた「インテンシティ」という言葉です。直訳すると強度、激しさという意味。

  例えば、W杯でスペイン代表の選手が40メートルの距離をトップスピードで走り、ボールを奪う場面がありました。

 サッカーにおけるインテンシティとはトップスピードで走る速さ、トップスピードで走った距離、トップスピードで走った回数などを複合的に評価した指標です。

 今回のワールドカップ、日本対ブラジルの先制ゴール。あれは、まさに高いインテンシティがもたらしたものでした。日本の佐野海舟選手はトップスピードで相手のパスをカット。そのままスピードを落とすことなくゴールを奪いました。

野々村氏
「年々サッカーはインテンシティが、攻撃にいく、戻る、攻めるが激しくなっている。その中で技術力を発揮出来たり、いろんな発想が出てくるとより良い選手ということになる」
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Jリーグと欧州の差

 勝負に大きな影響を及ぼすインテンシティ。しかし、Jリーグとヨーロッパとでは大きな差があります。

ハイインテンシティ走行距離
ハイインテンシティ走行距離

 このグラフは、インテンシティがシーズン中にどう変化したかを表したもの。青がJリーグ、赤がヨーロッパです。

 注目は落差。これまでのJリーグはシーズン中盤、夏の暑さでインテンシティが大きく低下していますが、ヨーロッパはなだらかなカーブ。高い水準をキープしています。

 従来のJリーグは暑さでインテンシティの高い戦術ができず、欧州リーグはシーズンを通してインテンシティの高い戦術を続けられる。シーズン移行すれば、この差を解消でき、リーグ全体のレベルを底上げできるのです。

 Jリーグとヨーロッパの両方でプレーした川崎フロンターレの伊藤達哉選手(29)は次のように話します。

「試合の強度が下がるのは、試合のレベルが下がっているのと一緒。強度を出せる選手たちの価値が上がってくる」
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欧州から見た日本は?

 では、シーズン移行によってもたらされる変化についてヨーロッパのクラブはどう見ているのでしょう。

 ヨーロッパ最多の観客動員数を誇るドイツ、ドルトムントの最高経営責任者、カルステン・クラマー氏は次のように話します。

ドルトムントのCEO、カルステン・クラマー氏
ドルトムントのCEO、カルステン・クラマー氏
「Jリーグのシーズン移行は選手も好意的だ。日本のサッカーはとても良い進歩を迎えている。もしも日本のクラブが全盛期を迎えたドイツの選手にオファーを出したら10年・15年前よりも真剣に考えるだろう」
野々村氏
「選手がリーグを選ぶときはリーグの水準と給料の水準、多分この2つが大きな要素だと思う。他国の人たちも『Jリーグに行ったらいい』と思えるリーグにだんだんなっていく。一発でそうはならない。5年・10年かけてそういうふうになっていく、それがゴール」
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世界に選ばれるリーグへ

 シーズン移行することの奥にこれだけの構造の改革と挑戦がありました。

松岡修造さん
松岡修造さん
松岡さん
「僕聞いていて、チェアマンが言っているのはシーズンを変えることだけじゃなくて、すべてにかかわる人たちの意識を変えることだと思うんですよ。選手だけじゃない、地域の皆さんだけじゃない。特にクラブの経営する人たち、彼らの考え方が世界基準になる。これが最も大事だということですよね」

 日本は何事も縮小傾向にありますが、経営も世界基準、トップレベルの水準に行くという非常に希望を持てるような話だと思いました。

松岡さん
「やっぱりサッカー界が変われば、日本のスポーツすべてが僕は変わっていく。まさに、ここからが世界だ」

(2026年8月7日放送分より)

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