この夏、ワールドカップ最終予選に挑むバスケットボール男子日本代表。
八村塁や河村勇輝ら海外組の合流で“最強の布陣”に注目が集まるなか、桶谷大ヘッドコーチが「日本代表に欠かせない」「絶対的な評価をしている」と語る新たなキーマンがいる。
攻撃の起点となる「ペイントアタック」を最大の武器とする西田優大(27歳)だ。
なぜ、今ニッポンに彼が必要なのか。
日本代表の“ラストピース”になりうる西田優大の可能性に迫った。
◆「中に入って行くのが僕の武器」
指揮官・桶谷ヘッドコーチが熱望する西田優大。その素顔について本人はこう語る。
身長190センチ。ジョシュ・ホーキンソン、渡邊雄太に次ぐ得点力(W杯アジア1次予選・平均11.5得点)でチームを支える西田。その最大の武器が――。
「ペイントアタック」とは、ゴール下の四角いエリア(通称・ペイント)へボールを運び、切り込むことだ。このペイントアタックが西田の武器であり、桶谷ヘッドコーチも「彼がペイントに入って得点チャンスを増やしてくれた」と高く評価している。
西田自身は、このペイントアタックについて次のように語る。
◆「両足を使ったプレーが非常に上手い」
ペイントに入ることで攻撃の起点となる。そんな西田の武器・ペイントアタックに隠された3つの極意を、3人の証言から紐解いていく。
まず証言してくれたのは、NBAでの指導歴を持つ日本代表アシスタントコーチ、ライアン・リッチマン。クラブ、そして日本代表と練習をともにしてきた、西田を知り尽くす人物だ。
ライアンコーチが挙げた1つ目の極意は、「両足を使ったプレー」だった。
それを象徴する場面がある。西田のペイントアタックを見てみると、ペイントに切り込んでもそのままゴールへ向かうのではなく、しっかりと「両足」を使い、ブレーキをかけていた。
流れでゴールへ向かわず両足で止まることで、パスやフェイント、落ち着いた状況判断、そして望んだ通りのシュートが打てるよう、プレーの選択肢を増やしていたのだ。
実際、西田がペイントに入って相手ディフェンスを引き付けたことで、フリーになった味方へキックアウト(外へのパス)する選択肢を生み出せた。
一方、ディフェンスに密着されてしっかりと両足で止まれなかった場面では、落ち着いた状況判断ができないまま、シュートに踏み切ってしまうこともあった。
流れでゴールへ向かわず、両足で止まることでより多くの選択肢を生み出す。これこそが西田のペイントアタックの極意だ。
◆「体を使いながらゴリゴリアタックしていく」
続いて挙げられた2つ目の極意は、「体の当て方」。指揮官・桶谷ヘッドコーチも「体の当て方が上手いし、スルスルとペイントに入っていく力がある」と絶賛する。
その技術が光った場面がある。前にいる相手ディフェンスと横並びになった瞬間、西田は自ら体を当てに行っていた。そこにはある理由が…。
前にいる相手にこちらからコンタクトし、跳ばせないようにする。この体の当て方もまた、西田を象徴するペイントアタックの極意だ。
では、相手に跳ばれてしまった場合はどうするのか。そこに隠された3つ目の極意が「瞬時の駆け引き」である。
シュート直前、跳びかかってきた相手に対し、西田が繰り出した瞬時の駆け引きは…。
万が一壁を作られてしまっても、瞬時の駆け引きでリカバーする。こうした細部にまで、西田らしいペイントアタックの極意が隠されていた。
ニッポンの新たなキーマン、西田優大。自らコンタクトして相手ディフェンスを動かし、ペイントへ切り込んで味方のチャンスを作り出す――。その一つひとつの積み重ねが、日本代表に欠かせない武器となっていた。
桶谷ヘッドコーチも、さらなる期待を寄せる。
代表のキーマンとして期待される西田。彼が見据える“新たな自分らしさ”とは。
ニッポンのラストピースへ、西田優大の成長に大いに期待したい。
8月27日(木)深夜1:55〜あさ4:00(テレビ朝日系/ABEMA・TVer)
毎週日曜 深夜1:55より放送中、テレビ朝日系(※一部地域を除く)






