8月31日、バスケットボール男子・日本代表がワールドカップ最終予選でカタールに快勝しました。
八村塁選手の代表復帰で進化を遂げた、史上最強の日本代表について見ていきます。
■W杯最終予選 カタールに圧勝 NBA組が躍動
8月31日、バスケットワールドカップ最終予選で、日本はカタールと対戦しました。
試合結果は123対70で、日本代表がカタール代表に大差をつけて圧勝しました。
チームのスコアでもフィールドゴールの成功率が59.2%、スリーポイントシュートの成功率が52.6%、出場した日本代表メンバー全員が得点を決めています。
個の力でも圧倒しました。
最多得点は八村選手の30得点、最多リバウンドはホーキンソン選手の8回、最多アシストは河村選手の10回、最多ブロックは八村選手の3回でした。
現在の順位です。
今回の大勝で、6勝2敗となり、日本が1位に躍り出ました。
2位はレバノン、3位は中国、4位が韓国、5位がカタール、6位がサウジアラビアとなっていますが、勝ち点差はわずかです。
ワールドカップ出場枠はアジアで7枠あり、グループの上位3チーム、そして各グループの4位チーム同士で成績を比較し、出場国が決まります。
日本代表はワールドカップ出場の先も見据えています。
2027年8月にワールドカップが開催されますが、ここでアジア最上位の成績となれば、2028年のロサンゼルスオリンピックの出場権が獲得できます。
出場権を獲得できなかった場合は、2028年の6月下旬に予定されている最終予選を勝ち抜かなくてはいけません。
この予選では出場チームの24チーム中、4チームが出場権を獲得できます。
ロサンゼルスオリンピックは狭き門で、出場できるのは世界で12チームのみ。
日本代表はオリンピックで初のベスト8進出を目指しています。
■八村 3P成功率高いワケ&影の活躍も 満島真之介さん解説
日本代表に復帰し、大活躍したのがNBAプレーヤーの八村選手です。
八村選手の復帰は、パリオリンピック以来、2年ぶり。
国内で公式戦に出場するのは、東京オリンピック以来、約5年ぶりです。
その八村選手の最大の武器です。
それがスリーポイントシュートになります。
NBAのレギュラーシーズンでの成功率は44.3%。
これは名門レイカーズ史上最高の成功率になります。
また、プレーオフの通算成功率では51.6%で、NBAの歴史の中で歴代1位となっています。
カタール戦でのスリーポイントシュートです。
八村選手は試合の中でスリーポイントシュートを8本放ち、6本成功させています。
その成功率は75%と驚異的でした。
八村選手のスリーポイントがなぜここまで成功するのでしょうか。
「前回トム・ホーバス監督だった時、日本代表の(シュート成功率の)目指すところが40%。40%入ると絶好調。必ず試合は勝つと言っても良いくらい。それの中での75%。八村選手はボールをもらった時に、腕を上に延ばした先の頭上にある。それで、あの2m超えの身長でジャンプをして上で打っている。(そのため、ディフェンスがしづらい)そして、ボールをもらうときには、すでに八村選手は膝でためを作っている。ボールは下に下げて打つのではなく、もらったら、そのまま頭上にある。スピードも速い。手首の強さもある。八村選手のシュートは、回転数がすごい。縦回転になると(ゴールの)奥に当たっても、回転が吸収してくれて(ゴールに)入るようになっている」
八村選手の活躍でさらなる効果も生まれています。
8月28日のサウジアラビア戦ですが、河村選手がホーキンソン選手にパスを回し、ホーキンソン選手がダンクを決めたシーンです。
ここに八村選手の影の活躍があったといいます。
「試合の早い動きの中で、相手の選手は八村選手を気にしている。八村選手の方に寄って行く。すると、その間からホーキンソン選手が走って来られる。相手の選手は八村選手を確認して、絶対、八村選手にパスが行くだろうと思っているので、河村選手もその相手の動きをちゃんと見ている。そこで、(河村選手が)ホーキンソン選手に丁寧にパスを送って、(ホーキンソン選手が)ダンクをする」
「八村選手が入ってくれて、すべての面でプラスになる。一緒に時間を過ごしていくことは大事なのでありがたい」
「チームはめちゃくちゃいい雰囲気。塁と河村が来てからチームの雰囲気は一段とよくなった」
雰囲気の良さはロッカールームでも見られます。
8月28日のサウジアラビア戦後、この日、試合を欠場した渡邊選手とビデオ通話を結び、チーム全員で勝利を喜んでいました。
■八村 日本代表への思い「憧れの存在に」 世界で勝つ新体制
日本代表に対する八村選手の思いについても見ていきます。
八村選手は若手選手の育成に力を入れてます。
八村選手は『ブラックサムライサミット』という、次世代育成プロジェクトを主催。
これは八村選手やNBAコーチが直接指導する3日間のキャンプで、最終日には本場NBAさながらの試合を開催します。
「自分が思っていた日本代表は、子どもたちの憧れの存在にならなければいけない。それが変わらない限り(代表を)やらないと言っていただけ」
代表を一時離脱していた八村選手ですが、日の丸への思いは変わりませんでした。
八村選手は代表を離脱したあとも、ワールドカップの予選を戦う日本代表の映像を取り寄せて、自らチェックをしていたということです。
世界で勝つための新体制です。
新しく日本代表の監督に就任したのが桶谷大監督です。
桶谷監督は、高校卒業後単身渡米し、コーチングを学んでいます。
2021年からは、沖縄の琉球ゴールデンキングスの監督を務め、Bリーグの優勝、天皇杯優勝にチームを導いた名将です。
桶谷監督は日本代表のテーマを『人もボールも動くバスケ』としています。
また、世界を知るコーチも召集しています。
その一人が、ライアン・リッチマンアシスタントコーチで、NBAのワシントンウィザーズのアシスタントコーチなどを歴任。
八村選手の指導経験もあるということです。
もう一人が吉本泰輔アシスタントコーチです。
日本人で初めてNBAのアシスタントコーチとなった人物で、現在もフィラデルフィア・セブンティシクサーズでアシスタントコーチを務めています。
「アジアでは絶対勝たなければいけない。その次のステップとして、ヨーロッパのチームに挑んでいかなくてはいけない。オリンピック出場、ワールドカップ出場が普通になることが僕らの目標」と語っています。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年9月1日放送分より)









