【明治安田J2リーグ】FC今治 1−0 サガン鳥栖(9月12日/アシックス里山スタジアム)
FC今治のMF中井卓大ピピが、ダイレクトの天才的スルーパスで決定機を演出。元レアル・マドリードの才能が垣間見えた極上プレーで、ファンを騒然とさせた。
今治は9月12日、明治安田J2リーグ第6節でサガン鳥栖と対戦。ダブルボランチの一角で先発した中井は序盤から積極的にボールに絡み、67分には一瞬の判断から決定的なチャンスを作り出した。
中盤でこぼれ球に反応した中井は、トラップせずにダイレクトでスルーパスを供給。インサイドキックで放たれた鋭いグラウンダーのボールは、相手DFの間を美しく抜けて裏のスペースへと転がった。
この完璧なパスに完全に抜け出したFW古山兼悟は、飛び出してきたGKを冷静に外してシュートを放つ。しかし、後方から猛スピードで戻った鳥栖のDF今津佑太にゴールライン直前でかき出され、惜しくも得点には至らなかった。
それでも、中井のビジョンと技術が光ったこのシーンはSNSで話題に。ファンからは「中井ピピ、今日ええやん」「うお、すごいスルーパス、ピピ!」「いやー決定的スルーパス」「超絶アシスト未遂」といった驚きの声が殺到した。さらに「ピピがアシスト未遂だ」「存在感が半端ない」「周りとのタイミング合えば、ピピから凄いパスが供給されるのが分かった」と、今後のコンビネーション熟成に期待を寄せるコメントも相次いだ。
今後に向けて手応えも口に
滋賀県出身で現在22歳の中井は、9歳で世界最高の名門レアル・マドリードの下部組織に日本人として初めて入団。トップチーム昇格こそ叶わなかったものの、直近3年間はスペインの下部リーグで研鑽を積み、今年7月に今治と契約してJリーグ初参戦を果たした。ちなみに「ピピ」とは泣き虫だった幼少期の愛称であり、Jリーグでは「中井卓大ピピ」を登録名とし、ユニホームネームにも「PIPI」を入れている。
85分までプレーしたこの日の中井は、いずれもチーム最多となるチャンスクリエイト3回、タックル数3回、こぼれ球奪取6回を記録。パス成功率も85.9%(相手陣内は91.3%)と高い水準を維持し、攻守で抜群の貢献度を見せた。
なお、今治は89分に決勝ゴールを奪って1−0で勝利し、6節にして待望の今季初白星を挙げた。Jリーグ公式サイトによれば、試合後に中井は「自分自身もチームも練習どおりの戦術でプレーできて、本当に良い試合ができたと感じています」と喜びのコメントを残している。
さらに決定機を演出した縦パスの意識についても言及。「この5試合でなかなかできていませんでした。でも、今回はパスコースが見えて(古山)兼悟くんと(梅木)怜が良い走り出しをしてくれました。チームに貢献できるようなラストパスができたことは良かった。ゴールには繋がりませんでしたけど、チームが勝利できたので結果オーライという感じです」と今後に向けて手応えを口にした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)