北中米ワールドカップ後では初活動の9月・10月シリーズ(4連戦)に臨んでいる日本代表は、9月24日のウルグアイ戦に3−1、9月28日のベネズエラ戦に2−1で勝利。10月1日のエクアドル戦、10月5日のパナマorニュージーランド戦で4連勝を目指す。
ただ、来年1〜2月のアジアカップまでの続投が決まっている森保一監督は当初31名を呼んだものの、まず活動開始前にDF冨安健洋(クリスタル・パレス)が怪我で招集を辞退した。さらにベネズエラ戦後には、MF佐藤龍之介(バレンシア)がクラブ事情、DF安藤智哉(ザンクトパウリ)、DF渡辺剛(フェイエノールト)、MF熊坂光希(柏レイソル)が怪我でチームを離れ、逆にDF望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)とDF荒木隼人(サンフレッチェ広島)を追加招集。想定外の事態が続いている。
過去2試合は5人を代表デビューさせるなどテストと勝利の両面を追いかけてきた森保監督は、9月27日に「1試合目、2試合目でより多くの選手たちにピッチに立ってもらい、全体の経験値を上げて、個の底上げをしてチーム力を上げていきたい。3、4試合目はキリンカップということでタイトルもかかってくるので、1試合目と2試合目を見て、選手たちのパフォーマンスを総合的に考えて3試合目、4試合目に繋げていきたい」とコメント。3、4試合目は基本的にコアメンバー主体になるはずで、選手入れ替えを含めて序列や起用法を改めて整理したい。
まずGKは、ウルグアイ戦で早川友基(鹿島アントラーズ)が試され、ベネズエラ戦の前半に小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)がデビューしたが、鈴木彩艶(アストン・ヴィラ)が序列一番手。ベネズエラ戦の後半は故障明けの影響もあってかややミスが目立ったものの、残り2試合はスタメンでピッチに立つ可能性が高い。
3バックは最大の不安材料だ。前記した通り冨安、安藤、渡辺がチームを離れているうえ、板倉滉(ボルシアMG)もウルグアイ戦で左足を痛めてベネズエラ戦を欠場した。板倉はすでにチーム練習に復帰しているものの無理をさせられないはずで、伊藤洋輝(バイエルン)、瀬古歩夢(ル・アーヴル)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)、そして荒木という5枚で2試合を戦うのは不安だろう。
そのためエクアドル戦では右WBで初キャップを刻んだ中野就斗(サンフレッチェ広島)、そして同じくWB/SBとCBをこなせる望月は、3バックの右で起用される可能性も十分にある。
松木はボランチやシャドーでテストも
ダブルボランチは過去2試合で様々な組み合わせが試されてきたが、やはり鎌田大地(クリスタル・パレス)と佐野海舟(マインツ)のクオリティーが傑出しており、田中碧(リーズ)も引き続き頼りになる。佐野航大(PSV)はウルグアイ戦、田中聡(シャルケ)はベネズエラ戦で経験を積んでおり、もともと厚みがあっただけに熊坂が離脱したものの不安は感じない。
右WBは、シャドー兼任の堂安律(フランクフルト)、伊東純也(ゲンク)、1試合目に代表デビュー戦ゴールを挙げた松木玖生(サウサンプトン)、そしてCB起用もありえる中野に望月という陣容で質・量ともに問題なし。松木は試合展開次第でボランチやシャドーで試される可能性もあるだろう。
左WBは中村敬斗(リヨン)が一番手、相馬勇紀(FC町田ゼルビア)が二番手の立ち位置。ウルグアイ戦でCFを担った前田大然(イプスウィッチ)、ベネズエラ戦で左シャドーでデビューした齋藤俊輔(ウェステルロー)も対応可能だ。
ここまで様々なコンビを試してきたシャドーは、ベネズエラ戦後半の久保建英(レアル・ソシエダ)と伊東が今後2試合の軸か。鈴木唯人(フライブルク)も結果が欲しいところで、ウルグアイ戦で代表初ゴールを挙げた塩貝健人(ヴォルフスブルク)、堂安、中村、松木、齋藤なども候補になる。
CFは上田綺世(リール)がもちろん主軸。今シリーズは72分間出場で3ゴール・1アシストとさすがのクオリティーを発揮する。前田、塩貝、後藤啓介(フライブルク)、そしてベネズエラ戦で代表デビューした谷村海那(横浜F・マリノス)なども虎視眈々と出番を狙う。
ここからの2試合は勝利を絶対目標に置きながら、アジアカップを見据えれば中野、佐野航大、松木、鈴木唯人、塩貝、後藤など経験の浅い選手をコアメンバーと組ませ、連携を高めていくことも重要になる。森保監督の采配が改めて注目される。
(ABEMA/サッカー日本代表)