31日からフィギュアスケートグランプリシリーズのカナダ大会が始まります。30日、18歳の誕生日を迎えた島田麻央選手。
「今シーズンからロシアが国際大会に復帰します。その中で島田選手はジュニアの中では4年間無敗でした。オリンピックに関しては年齢制限で出場できず、その中で強い思いで準備していました」
世界トップレベルの実力も五輪かなわず
「ジュニアで戦ってる時は、どんな思いが一番強かったですか?」
「あまり良い演技じゃない時でも、金メダルを取れた時が一番辛い。『金メダル取れたからいいじゃん』って思う人もいると思うんですけど、金メダルを取っていても苦しい時もあったので、その時が一番きつかったかなと思います」
勝つだけではなく、その高い理想が島田麻央を強くしてきました。
「150点を超えてきたー!231.32は自己ベスト更新」
先月、島田がたたき出した得点は、ミラノオリンピック金メダリストを上回るハイスコア。シニア初の国際大会で、いきなり優勝を果たしました。
「緊張感はもちろんあったんですけど、本当にずっとずっと憧れていた舞台にやっと出られるっていうので、すごく楽しい気持ちが大きかったです」
「これほど“やっと”というのが似合う人、いませんね」
最大の武器は、トリプルアクセル。さらに、12歳で成功させた4回転トウループ。
ジュニアでは、前人未到の世界選手権4連覇を果たすなど、39戦無敗を誇りました。
シニアでも通用する世界トップレベルの実力。しかし、今年のオリンピック出場はかないませんでした。
「やっぱり出たかった」
4年前、国際スケート連盟は、オリンピックや世界選手権における「年齢制限」を15歳から17歳へ引き上げることを発表。
当時フィギュア界では選手の低年齢化が進んでおり、若くして世界で活躍する一方、心身への負担などにより、長く競技生活を続けられないことが問題視されていました。
ルール改正前であれば今年のオリンピックに出られたはずが、改正後の年齢制限に、わずか4カ月足りませんでした。
「年齢制限で選ばれなかったって、あまりないんですよ、他のスポーツで。そこはどう捉えて見てたんですか?」
「(年齢制限の引き上げが決定した)その時は8年後の五輪を目指そうと思えたんですけど、どんどんミラノ五輪が近づいてくるにつれて、やっぱり出たかったなって思いも、正直少しは出てきていました」
「オリンピックがかかってるって思って、全日本に出たらどうなったか分からないですけど、2位だったっていうことで、オリンピックに行ける順位だったので、少し悔しい部分はあります」
今年2月。島田選手がいたのはホテルの一室。憧れの舞台で、日の丸を背負い輝く選手たちをテレビの前で見つめていました。
ロシア勢と初の直接対決
8年越しのオリンピックまで、あと4年…。モチベーションの維持はもちろん、さらに難しくなるのが、成長とともに変化する体型にどう対応するかです。
今年のオフシーズン、筋力強化に励んでいた島田選手。
実はここ、韓国にあるトレーニング施設。自らSNSで調べて、出向いたと言います。
「(トレーニングでも)跳べるようになったら、氷上でもっと跳べるんだと思って」
「十分という感じがするんですよ。にもかかわらず4回転ジャンプに挑むんですか?」
「私が4回転を跳びたいと思い始めたのは、ロシアの選手とも戦えるように。自分のこだわりなのでやめたくないなって」
今シーズンから、いよいよロシア勢が国際大会に復帰。そんな中迎えた、先月のグランプリシリーズ前哨戦では、北京オリンピック銀メダリストも名を連ねるロシア勢と初の直接対決となりました。
そこで島田選手はこだわり続けた4回転を見事成功。世界と戦えることを証明して見せました。
「かわいそうだなって、そういうふうに捉えてた人もいるかもしれません。自分自身は、その言葉をどう捉えますか?」
「良い演技ができたら、その分さらにうれしさ、楽しさっていうのが増すと思うので、諦めずにやっていったらいいのかなと思います」
五輪を見据え…
「島田さんも頼もしいですね」
「僕はジュニアのころから話を聞いていました。正直、言いますよ。勝ち続けたんです。聞くのはつらかったです。なぜなら実力があるのにオリンピックに出られないんです。今回聞いていて僕は捉え方が変わりました。なぜなら彼女はシニアに出られなくても心の中では世界のトップと戦っていたんです。だからこそ、彼女はオリンピックを見据えより強くなっていると思います」
「何も言うことがない。とにかくけがだけはしないで、これからのシーズンに臨んでほしいです」
(2026年10月30日放送分より)








