米CDC「呼気を通じた感染の可能性」を撤回

　アメリカのCDC（疾病対策センター）は新型コロナウイルスの基本対策で、感染者の呼気を通じて感染する可能性を指摘した内容を撤回しました。

　CDCは21日、新型コロナウイルスの基本対策から、「会話や呼吸をした時」も空気中の飛沫（ひまつ）や微粒子を介して感染する可能性があるとした内容を削除しました。基本対策は18日に改訂され、「空気中を浮遊する飛沫や微粒子が1.8メートル以上、移動できる証拠が増えている」などと、呼気を通じた感染の可能性が新たに盛り込まれていました。CDCは「変更の草案が公式サイトに誤って投稿された」と釈明しています。ただ、前回の改定で新型コロナの感染者と濃厚接触した無症状の人に対しても、検査の必要性を強調したことは削除せずに維持しています。